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マジックソープ ベビーマイルド 236ml
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中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「老人と宇宙」 爆笑スペースオペラ哲学風味シリーズ開幕?

 もともとは作者がブログに乗せていた小説の書籍化だそうで、つまりシロートの書いた小説である。
 しかし、冒頭から登場人物たちの会話が爆笑に次ぐ爆笑で、アメリカンヒューモアの底力を見せつけられる。
 やはりシロートとはいえ只者ではないのだろう。

 

 「老人と宇宙」っちゅうくらいで主人公は老人なのだが、ココにこの作品最大の「SF」が仕掛けられている。

 

 この時代、CDF(ColonyDefenceForce、つまり宇宙軍)に入りたい地球人は、65歳になると入隊の意思を登録し、10年後、はれて入隊できる。
 なぜ10年待たされるかというと、その間に登録した人間の、クローンを作っているのである。
 そして、20代の見た目と宇宙戦に適した能力を与えたクローンに、古い体から「意識を転移する」のだ。

 

 この、「別の肉体に意識を転移させる」技術が本作最大のSF的テーマであり、この、扱いようによってはやや哲学的にもなれるテーマは、シリーズを通して繰り返される。

 

 なぜ75歳なのかというと、それくらいになれば人生に未練がなくなっているだろうという、単純な理由であるが、コレもまたよく考えると深いテーマではある。
 もともと全ての戦争において、肉体的には若いほうが有利だが、精神的には人生に未練がなくなっている方が(クニに恋人とか子供とか残してるとかがない)、勇猛果敢に戦えるのではないか、というのだ。
 言われてみればその通りで、普遍的な二律背反をSFならではの手法でひっくり返すことに成功したと言える。

 

 そんな哲学的なテーマなど含みつつハナシは進むわけですけどね、一方で、まあ、眼高手低というか、シロートらしいところも満載です。

 

 例えばですね、主人公を含め、主要登場人物のほとんどが(精神的には)老人なわけですが、まあ、老人が描けてないですね。
さすがに30代の青年には感じないように描いているが、まあ、40代くらいの感じ。

 

 逆に、若い肉体を得た老人どものハッチャケぶりから逆算して、「ああ、老人だったんだな、、、」と思う始末。
 多分、「何かをそれらしく描く」というような文学的営為には興味が無いんだろう。

 

 後半はふつうの「星間戦争モノ」になっていくが、主人公がちょっとした工夫から戦争の英雄になっていく過程を、ごまかさず描いているのは良い。
 こういうことはちゃんと出来るんだなぁと思う。
 アイデア一発勝負の単なるシロート芸では無いと思わせて、なんとなく頼もしいです。

 

 全体として、やはり日本のラノベに似ている。
 日本のラノベはそれなりに得意な成立事情があり、根本的には違うのだろうが、結果として似てくるのは、なんか理由があるんだろうか。

JUGEMテーマ:小説全般

at 20:39, 空中禁煙者, 書籍

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「聖書神話の解読―世界を知るための豊かな物語」 神話とは、象徴の積み重ねである説

 読んでいてふと思い出しのは、フィリップ・K・ディックの「ヴァリス」であった。
 例えば、
 「魚はイエス・キリストの象徴である」
 と主張する書物に出会ったのは、「ヴァリス」に続いて二回目である。
 違いは、本書においては、
「なぜ魚がイエス・キリストの象徴足り得るのか」
に関する記述があることだ。

 

 そして本書は、「ヴァリス」と同じく、「全てに象徴を見出してしまう男」のハナシのようでもある。
 タイトルは「神話の解読」となっているが、作者にとって神話とは、象徴の大系のようでもある。

 

 そしてもうひとつ、本書における注目すべき主張は、「福音書の記述(つまりイエスの生涯)は、旧約で予言されている」ということだろう。

 イエスの生涯における幾つかのエピソードは、旧約にその祖型を持つ。
 福音書の記述者達は当然、「イエスの生涯は旧約に於いて予言されていた!!」と言いたいわけで、作者は「福音書の記述達は『イエスの生涯は旧約に於いて予言されていた』と思わせようとしている」と言いたいわけである。
 しかし我々読者は、「本当に福音書の記述が『イエスの生涯が旧約に於いて予言されていた』と思わせたいと思っている」かどうかさえ解らない。
つまり我々読者は、

 

1.事実、イエスの生涯は旧約に於いて予言されていた。
2.福音書の記述者が権威付けのために予言されていたように書いている。
3.そもそも福音書の記述者は「予言されていた」などと思わせようとしておらず、「本書の作者が」そう思っているだけ。

 

の、どれだか分からない。

 なんとなく、作者が旧約の中からイエスの行動に似た箇所を見つけて、
「ハイ、コレも予見されてたー!!」
と言っているのではないか、と言う疑いが拭いきれない。

 

 ひとつには、今の我々から見て「イエスの行動を予言した箇所」が、散在していて、今ひとつ体系的に予言しているように見えないことがある。
 やはり新書という枠の中で旧約と新約の象徴性を一気に扱いながら、このような大きなテーマに説得力をもたせるのは難しいのだろう。

 作者にはできれば、イエスの生涯の予型性と言うテーマだけでじっくり一冊書いて、読者に信じさせて欲しいと思う。

JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 02:05, 空中禁煙者, 書籍

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「虎影」 SUSHI TYHOONの残党×清野菜名ちゃん(となればよかったんだけど、、、)。

 今となっては懐かしい気すらする「SUSHI TYHOON」一味だった西村喜廣カントク作。「ヘルドライバー」の頃よりはダイブまともになっているが、マジのアクションとかギャグとかグロとかのバランスが取れず、てんでに混在しちゃってる印象なのは相変わらず。

 

 かつて「最強の忍者」と言われながら今は抜忍となって妻子と平和に暮らす虎影。
 しかしかつてのお頭が
「この任務をこなせるのは虎影だけ!」
とか言い出したからさあ大変、と言うハナシ。

 

 西村喜廣カントクというヒトは、グロいイメージを考え出す才能はすごいと思う。
 今回も「目無し」や津田寛治のメイク、「壺女」などのイメージは素晴らしい。
 しかしアクションは大してキレてないし、ギャグに至ってはことごとく外している。
 やっぱり特殊メーキャップや「残酷効果」(西村カントクの造語)に徹して、監督業には手を出さないほうがいいような、、、

 

 今回も何がイカンと言って、工藤工がちっとも「最強の忍者」に見えないトコロがイカん。
 虎影の奥さんにして同じく抜忍である「月影」役の芳賀優里亜ちゃんのほうがよっぽど堂々とアクションしてる。仮面ライダー以来ある程度「アタシはアクション女優よ!」と言う自覚があるのだろう。
 しかも「最強」と言いながら、敵役(と言っても「エースのジョー」的なポジション)の鬼卍(三元雅芸)と鬼十字(清野菜名)のコンビにアッサリ負けてしまい、なんか腰砕けである。
 一方ココでも「真のアクション女優」である清野菜名ちゃんを活かしきっていない。
 もう、何を考えているのかわからない、というか、そもそも「痛快忍者活劇」的なものを作ろうという気はないんだろうな、という気がする。

 

 なんか、自分のビザールな感性を披露するために、カネの集めやすい「忍者」(本作は「伊賀の里 忍者映画祭」の記念映画なのである)とか言うフォーマットを利用してるつもりなんだろう。

 で、初盤からちょくちょくネタは振っていたのがだ、ラストは「この後『仮面の忍者 赤影』になりますよ」と言って終わる。
 イヤイヤイヤ。
 白影はオンナじゃねーし。
 それにあの仮面、超強力な磁力を帯びてたんじゃねーの?
 この後ずっとあれ顔につけてたら顔に金属が集まってきて不便じゃねーの?

 

 伊賀野市の皆さん、次はぜひとも千葉誠治監督に出資してあげてください。

JUGEMテーマ:映画

at 20:24, 空中禁煙者, 邦画

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「日本で一番悪い奴ら」 痛快警官ピカレスク・ロマン(実在モデルあり)

 「凶悪」の成功で、「あ、オレって実録モノじゃん!」と思ったであろう白石和彌監督の3作目。

 とは言うものの、同じ犯罪実録モノでも、一応だいぶ雰囲気は変えてきている。
 「凶悪」がサイコホラーだとしたら、「日本で一番悪い奴ら」はピカレスク・ロマンなのだ。
 映画が世の中に与える影響として良いことか悪いことは別にして、この映画の中盤までは、確かに悪漢が世の中を出し抜いて成功していく痛快さがある。イヤイヤイヤ、警官が世の中出し抜いてどうするよ!というツッコミも込みで。

 

 東直己氏の著作でも散々語られてきた北海道県県警における「日本警察史上最悪の不祥事」、稲葉事件を、張本人の稲葉圭昭自身が著した本が原作。

 

 綾野剛はワタクシ空中さん的には「新宿スワン」以来のハマリ役。やっぱり綾野剛には単純バカが似合う。

 柔道しか能のなかった若者が、先輩刑事に仕込まれて、ある意味「正義のため」と信じて悪事に手を染めていく。やがて金やオンナ、そして友情(コレ重要)に溺れ、正義と悪の区別がつかなくなっていく、、、

 就職当時の筋肉バカな感じから、チョーシに乗ってイケイケな感じ、さらには破滅感まで、一人のオトコの様々な局面を演じきって間然とするところがない綾野剛の振り切れっぷりは気持ちいいほど。

 

 演技陣では他にデニスの行雄ちゃんがトンデモ無いリアリティで中村獅童やピエール瀧を超えているのが目につく。ホント、得な外見だなぁ、、、

 

 ただ、演出面であまり映画的な興奮を感じるシーンが無かったのは残念。
 特に、道警への怒りを表現したいのか、官僚主義の弊害を描きたいのか、人間の持つ普遍的な愚かしさを描きたいのか、ハッキリしない(もちろんそのどれでもない可能性もある)。
 その辺の腰の座らなさと、綾野剛のハマり方のせいで、必然的にピカレスク・ロマンになってしまうのだと思うワタクシ空中さんであった。

JUGEMテーマ:映画

at 21:36, 空中禁煙者, 邦画

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「九龍猟奇殺人事件」 コレ、遺族は激怒するんじゃないの?と心配になる実話の映画化

 WOWOWで放映+ブルーレイ発売に合わせてミもフタもない邦題を付けられてしまったが、原題は「踏血尋梅」、英語タイトルは「Port of Call」である。
 「踏血」は劇中「鑑識」だか「検死」と字幕が入っていたようなきがするが、尋梅はなんだかわからない。「死体に聞け」ということだろうか。
 Port of Callは成句で「立ち寄り点」である。主人公の少女が中国本土から香港にやってきて、やがて黄泉の国へ旅立ってしまったことを指して、「香港は立ち寄り点に過ぎなかった」ということだろうか。

 

 とはいえ実際に起きた猟奇殺人事件が元になっているので、ミもフタもない邦題もしょうがないと言えばしょうがない。
 どの辺が猟奇的かというと、被害者の遺体をバラバラにして、捨てきれなかった肉を九龍城の肉屋に並べた、と言うのだ。
 「八仙飯店事件」の再来か!と香港中を震撼させたが、映画は「八仙飯店之人肉饅頭」のような猟奇趣味主体の映画にはなっていない(アレはアレで大好きですが)。

 

 撮影のクリストファー・ドイルによる美しい映像と、時間軸を徹底的にバラした構成により、どちらかと言うとアート寄りの映画になっている(ただし、犯人役のマイケル・ニンは写真で見る実際の犯人にクリソツでちょっと笑う。もしかすると香港人は恐怖するかもしれない)。

 

 離婚した母に連れられて本土から香港に出てきた16歳の少女。学校に馴染めずモデルを夢見て事務所に所属するが、スカウトに回されてしまい、やがて援助交際に手を染め始める。
 そんなときに客として出会った29歳のトラック運転手。
 少女の孤独と男の孤独が共鳴してしまい、、、
 と言うハナシ。

 

 おそらく、脚本・監督のフィリップ・ユンはこの事件の被害者と加害者の二人になんらかのロマンを見てしまったのだろう。キーワードは「孤独」だ。

 

 犯人は早々に自首しているので、犯人探しの興味はない。
 代わりに、事件の担当になった妻に逃げられてショボクレた刑事にアーロン・クォックを配して、丹念に二人に「孤独」を追う。
 いつもバリッとした二枚目のイメージのアーロン・クォックを白髪頭にデカメガネ、実用本位のダサいベストの疲れた刑事にして、上から目線になるのを避けている。
 つまり、彼もまた「孤独」なのだ。

 

 トンデモ無いグロ描写があったりして、バランスを取ってもいるが、映画全体としてみた時、「実話」の扱い方がコレで問題ないのか、という気もする。
 いくらなんでもセンチメンタリズムに振りすぎているのではないか。
 例えば、遺族はこの映画を見て激怒するのではないか。
 そういう意味では、日本では無理な映画だなぁ、、、という気もする。

 

 同時に、コレだと殺した理由は説明できても、その後の遺体損壊の理由が判らない。
 フィリップ・ユンが幻視したロマンを映画化するのはいいが、その後はグロい映像見せて「ハイ、コレでいいでしょ。グロいの見たかったんでしょ」と言う態度は、観客をナメているのではないか。

 

 しかし、アーロン・クォックの扱いといい、初監督作にして全てをぶっちぎってやりたいことをやったフィリップ・ユンの度胸には、今後を期待してしまうが。

JUGEMテーマ:映画

at 20:00, 空中禁煙者, アジア

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