「ヴァレリアン千の惑星の救世主」 アキラ・デシネとしっかり美女
時は28世紀。
人類は3,000を超える異星人と友好関係を結び、1,000を超える種族と巨大な膨張し続ける宇宙ステーションを営んでいた。
主人公のヴァレリアン少佐はナンパで超チャラいが宇宙連邦No.1の腕利き捜査官。今日も今日とて相棒の超絶美女でしっかり者の助手ローレリーヌ軍曹とつかの間の休暇を楽しんでいたが、急遽上司に呼び出されて、何でも複製できる伝説の機械、転送機をめぐる陰謀に巻き込まれ、宇宙を駆け巡る羽目になるのであった、、、
コレ、メッチャ楽しそうじゃないですか?
コレだよコレ、こーゆーのが見たかったんだよ、、、って感じ。
S Fやファンタジーに抵抗があるヒトは初手から無理だろうが、一度でもスペースオペラ的なものにハマったことがあるヒトなら、なんだか設定といいヴィジュアルといい、心惹かれるのよ。
で、結局どうだったかって言うと、ですね、、、
た、退屈、、、
まあ、だいたい予想ついてたけど、、、
リュック・ベッソンは「ニキータ」や「レオン」のような現代劇だとタイトな映画を作るが、どういうわけか「フィフス・エレメント」や「アデル/ファラオと復活の秘薬」などSF/ファンタジー作品ではダラッダラダラッダラ見せ場ばっかり繰り延べやがってからに、あんまり見せ場が続くともう、開巻30分のでもう、どーでも良くなって来るのよ、こっちは。
根が子供だからCGで自分が見たかったものが見られて、嬉しくなっちゃって歯止めが効かなくなるんだろうか。
ゴーグルつけなきゃ入れない、仮想空間にあるマーケット、なんてさ、面白いっちゃ面白いんだけど、途中からナニやってんだか解らないよね。
せっかくリアーナまで引っ張り出した「ナニにでも化けられる星人」も、あー、ハイハイ、何にでも化けられるのね、ハイハイ、んじゃ、いろんなものに化けてね、という印象しかな無い。
それでも最後まで見続けられるのは、とりも直さず、主役の二人の魅力でしか無い。
相変わらずリュック・ベッソンは女優を見つけてくるのが上手い。
カーラ・デルヴィーニュ嬢は、この長い映画の三倍くらいの時間眺め続けても飽きない美しさ。
ちゃんとしっかり者に見えるし。
ワタクシ空中さんは「アデル/ファラオと復活の秘薬」を思い出して、最後までカーラちゃんが乳出すんじゃないかと期待してしまった、、、
ヴァレリアン少佐役のデイン・デハーンもクソ生意気そうなルックスが何故か憎めなくて意外に好感が持てる。
途中剣戟のあるシーンで、まるでアクションができないことが露呈してしまうのは残念だが、
ところでこのヒトのルックス、なんとなく、大友克洋っぽくね?
ハッキリ言うと、「アキラ」の金田顔なのだ。
そのせいでこのヒトの出てるカットは「アキラ」のワンカットのように見えてくる。
「ヴァレリアン」の原作はもともとバンド・デシネと呼ばれるフランスのコミックなので、どっちかがどっちかの影響下にあるのかもしれない(テキトー)。
しかしこのリュック・ベッソンのダラダラ病はどうしたらいいんだろう。
なんとなく、ポール・ハーシュに編集させればどうにかなるような気もするが、本来的には脚本をちゃんとしろ、というハナシだ。
でも、無理なんだろうな、、、
誰もリュック・ベッソンに言えないんだろうな、、、
別にコケたって生活に困らないから、コケるコケないより、自分のやりたいようになる方が大事なんだろうな、、、
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