2016.03.21 Monday
「ほんとにあった!呪いのビデオ 60」 菊池監督は探検が好き
なんか、もう、なんで観続けてるのか自分でもよく解らないけど、義務みたいに観続けざるをえないものってあるよね。
「もう半分」
どういう訳か「橋の上」と言うのも霊が集まりやすい場所なのか、よく心霊スポットになるようである。橋というものがこの世とあの世を「橋渡しする」というメタファーになりうるのか、そもそも何かヤヴァイことが起きたときに一方向しか逃げ場がない、という緊迫感がそうさせるのか。
カップルが心霊スポットと言われている橋の上で撮影していると、人間の「半分」だけに出会う、と言うとハナシ。この「半分」の映像は良く出来ている。特に、カップルがそこに人間「らしきもの」がいるのに気づいて息を呑んでいると、おもむろにこっちを向く、というのが良い。コレは最近の中では巻頭を飾るにふさわしい出色の出来と言って良いのではないか。
ところが、その後カップルが逃げ帰ってきたクルマの窓に映るというオンナの顔が良くない。オンナの顔を黒のクレヨン一本で書いた絵を、窓外の下の方からソーっと上に上げてきたようにしか見えない。「半分」だけにしとけばいいのに、、、
「墓所」
カメラを落としたたまたま映る位置に不思議な生首らしきものがあるが、写されているているのに気づいて恥ずかしくなったのか徐々に消えていく。
なんか普通の顔じゃなくて、鈎鼻で黒目のない悪魔みたいな顔。
悪魔がこんな極東の辺鄙な墓地に寝っ転がってナニしてんのかな、と思う。
「蛭子 前編」
今回の長編作品。
海岸での遭難事故が多い地方がある、と。
で、遭難者が出るとダイバーが探すわけですが、特に発見率の高い宇梶さん(仮名)というダイバーさんがいる、と。
ちなみに宇梶さんは最近娘さんをやはり、海の事故で亡くしている、と。
仲間のダイバーが宇梶さんに遺体発見率の高い理由を聞いてみると、「蛭子様が教えてくれる」と言っている。
蛭子様というのは別に蛭子能収さんが教えてくれる訳ではなくて、ヒルコ(蛭子)様という地元の信仰です。
で、蛭子様を祀る洞窟が近くにあって、宇梶さんはそこに出入りしているらしい、、、
要するに、ですね、作品中、スタッフの口からハッキリと語られることはないが、「宇梶氏は蛭子様の力を借りて娘を再生するために、水難被害者のウチの若い女性の身体の一部を集めているのでないか」というハナシです(そうでしょ?)。
で、問題は今回の投稿者の友人の案件を含む水難事故を起こしているのは誰か、ってことですね。
偶然なのか、宇梶さんの娘のために蛭子様が起こしているのか、それとも今までの水難事故者の霊なのか、それとも、まさか、宇梶氏自身が、、、
ご安心ください。
ちゃんと投稿者の手により証拠映像が残っています。
まるで、片手を伸ばした人間の形に切り抜いた紙にクレヨンの黒一色で描いたようなピクリとも動かないシロモノに、足に触れられただけでギャアギャア叫ぶ投稿者の友人の映像が。
もう、まがりなりにも海に引っ張り込もうとしてるに違いないのに、ピクリとも動かず全く力強さの感じられないそのシロモノをカメラだけユラユラ動いて撮るさまは、どちらかと言うとコントのようです。
「空手大会」
空手大会会場のロビーで友人と談笑する空手少年の肩に薄っすいペラッペラの手が後ろから伸びてくる。霊魂の手、と言うより、この世ならざるものが手の影を投影してきているのかもしれない。
「シリーズ監視カメラ 駐車場」
心霊スポット近くの駐車場から走り去ろうとするクルマに何体もの例らしきものが吸い込まれていく。
なぜ吸い込まれようと(着いて行こうと)するのか、なぜ何体もいるのか、よく解らない。
「風の便り」
家飲みしてるバカ三人。話題が高校の時いじめられていて、最近自殺したらしい女子の話になると、ちゃんと彼女がやってくる。
このエピソードは大して面白くもないが、実は重要な教訓を含んでいる。
霊は記憶のある所にあらわれる。自分たちが呼んでいるか、もしくは自分たち自身が現出させてさえいるのかもしれない。
「ついてくる」
心霊スポットと言えば「廃墟」「橋」とならんで「トンネル」です。
トンネルから出てくる友人二人を撮影してると、第三の人物が付いてきます。
菊池氏の基本的なスタンスとして、「霊的存在は(寂しいので?)付いてきたがっている」と言うのがあるのかも知れない。
「蛭子 後編」
菊池監督の特徴がこのエピソードあたりから出てきた気もする。
「観てるものには分かっていることを、スタッフ一同解っていないふりをする」
「探検する」
この二つです。
今回、例の「蛭子様の祠のある洞窟」を探検しまくります。
ハッキリ言ってそんな探検映像見せられたからって「呪い」と関係ないと思うんだが、もう、延々と見せるのは、やっぱり探検シーンが好きだからでしょう。
ボケまくり、頼りない増本、逆に沈着冷静でクソ厚かましい森澤、という二人の演出補のキャラの対比が利いているせいもあって、「関係ねえょなぁ、、、」と思いながらもなんとなく観てしまう。
やっと、なんとなく良くなってきたような気もする菊池作品であったが、なんかもっと強烈なウリがほしいなぁ、、、
JUGEMテーマ:ノンフィクション
「もう半分」
どういう訳か「橋の上」と言うのも霊が集まりやすい場所なのか、よく心霊スポットになるようである。橋というものがこの世とあの世を「橋渡しする」というメタファーになりうるのか、そもそも何かヤヴァイことが起きたときに一方向しか逃げ場がない、という緊迫感がそうさせるのか。
カップルが心霊スポットと言われている橋の上で撮影していると、人間の「半分」だけに出会う、と言うとハナシ。この「半分」の映像は良く出来ている。特に、カップルがそこに人間「らしきもの」がいるのに気づいて息を呑んでいると、おもむろにこっちを向く、というのが良い。コレは最近の中では巻頭を飾るにふさわしい出色の出来と言って良いのではないか。
ところが、その後カップルが逃げ帰ってきたクルマの窓に映るというオンナの顔が良くない。オンナの顔を黒のクレヨン一本で書いた絵を、窓外の下の方からソーっと上に上げてきたようにしか見えない。「半分」だけにしとけばいいのに、、、
「墓所」
カメラを落としたたまたま映る位置に不思議な生首らしきものがあるが、写されているているのに気づいて恥ずかしくなったのか徐々に消えていく。
なんか普通の顔じゃなくて、鈎鼻で黒目のない悪魔みたいな顔。
悪魔がこんな極東の辺鄙な墓地に寝っ転がってナニしてんのかな、と思う。
「蛭子 前編」
今回の長編作品。
海岸での遭難事故が多い地方がある、と。
で、遭難者が出るとダイバーが探すわけですが、特に発見率の高い宇梶さん(仮名)というダイバーさんがいる、と。
ちなみに宇梶さんは最近娘さんをやはり、海の事故で亡くしている、と。
仲間のダイバーが宇梶さんに遺体発見率の高い理由を聞いてみると、「蛭子様が教えてくれる」と言っている。
蛭子様というのは別に蛭子能収さんが教えてくれる訳ではなくて、ヒルコ(蛭子)様という地元の信仰です。
で、蛭子様を祀る洞窟が近くにあって、宇梶さんはそこに出入りしているらしい、、、
要するに、ですね、作品中、スタッフの口からハッキリと語られることはないが、「宇梶氏は蛭子様の力を借りて娘を再生するために、水難被害者のウチの若い女性の身体の一部を集めているのでないか」というハナシです(そうでしょ?)。
で、問題は今回の投稿者の友人の案件を含む水難事故を起こしているのは誰か、ってことですね。
偶然なのか、宇梶さんの娘のために蛭子様が起こしているのか、それとも今までの水難事故者の霊なのか、それとも、まさか、宇梶氏自身が、、、
ご安心ください。
ちゃんと投稿者の手により証拠映像が残っています。
まるで、片手を伸ばした人間の形に切り抜いた紙にクレヨンの黒一色で描いたようなピクリとも動かないシロモノに、足に触れられただけでギャアギャア叫ぶ投稿者の友人の映像が。
もう、まがりなりにも海に引っ張り込もうとしてるに違いないのに、ピクリとも動かず全く力強さの感じられないそのシロモノをカメラだけユラユラ動いて撮るさまは、どちらかと言うとコントのようです。
「空手大会」
空手大会会場のロビーで友人と談笑する空手少年の肩に薄っすいペラッペラの手が後ろから伸びてくる。霊魂の手、と言うより、この世ならざるものが手の影を投影してきているのかもしれない。
「シリーズ監視カメラ 駐車場」
心霊スポット近くの駐車場から走り去ろうとするクルマに何体もの例らしきものが吸い込まれていく。
なぜ吸い込まれようと(着いて行こうと)するのか、なぜ何体もいるのか、よく解らない。
「風の便り」
家飲みしてるバカ三人。話題が高校の時いじめられていて、最近自殺したらしい女子の話になると、ちゃんと彼女がやってくる。
このエピソードは大して面白くもないが、実は重要な教訓を含んでいる。
霊は記憶のある所にあらわれる。自分たちが呼んでいるか、もしくは自分たち自身が現出させてさえいるのかもしれない。
「ついてくる」
心霊スポットと言えば「廃墟」「橋」とならんで「トンネル」です。
トンネルから出てくる友人二人を撮影してると、第三の人物が付いてきます。
菊池氏の基本的なスタンスとして、「霊的存在は(寂しいので?)付いてきたがっている」と言うのがあるのかも知れない。
「蛭子 後編」
菊池監督の特徴がこのエピソードあたりから出てきた気もする。
「観てるものには分かっていることを、スタッフ一同解っていないふりをする」
「探検する」
この二つです。
今回、例の「蛭子様の祠のある洞窟」を探検しまくります。
ハッキリ言ってそんな探検映像見せられたからって「呪い」と関係ないと思うんだが、もう、延々と見せるのは、やっぱり探検シーンが好きだからでしょう。
ボケまくり、頼りない増本、逆に沈着冷静でクソ厚かましい森澤、という二人の演出補のキャラの対比が利いているせいもあって、「関係ねえょなぁ、、、」と思いながらもなんとなく観てしまう。
やっと、なんとなく良くなってきたような気もする菊池作品であったが、なんかもっと強烈なウリがほしいなぁ、、、
JUGEMテーマ:ノンフィクション