2015.11.23 Monday
「インターステラー」 妻に死なれた時間飛行士の旅
試みに、クリストファー・ノーランの監督作品を二つに分けてみよう。
A群
「メメント」
「プレステージ」
「ダークナイト」
「インセプション」
B群
「フォロイング」
「インソムニア」
「バットマン・ビギンズ」
さて、A群とB群を分ける契機がお解りだろうか。
実は、A群は、脚本にクリストファー・ノーランの弟、ジョナサン・ノーランが参加している作品であり、同時に「妻に死なれる(た)男が主人公」である作品なのだ。
つまり、クリストファー・ノーランの監督作の内、弟のジョナサン・ノーランが参加している作品のみ全て、主人公が「妻に死なれた男」なのだ(厳密に言うと「ダークナイト・ライジング」はジョナサン・ノーランが参加していて劇中で主人公の妻は死なないのだが、コレは「ダークナイト」の続編ということで「もう死んでいる」と解釈させてもらう)。
コレは一体何を意味しているのだろう。
取り敢えず、ジョナサン・ノーランの奥さんがご存命なのか、とても心配ではある。
で、この「インターステラー」ですが、脚本にジョナサン・ノーランが参加していて、もう、当然のように主人公の奥さんは亡くなってます。つまり、A群です。
こういう場合、たいてい「実は同じハナシを手を変え品を変え繰り述べている」事が多いのだが、今のところ、まだワタクシ空中さんにはA群の映画がナニを繰り述べているのか判らない。
いつか、コレが解読できるかどうかが、ワタクシ空中さんがクリストファー・ノーランの映画を観続ける契機になるんだろうなぁ、、、
それはそれとして、とりあえず「インターステラー」である。
コレは、久々に「2001年宇宙の旅」を超えようとする本格SF映画であり、ある意味、「2001年〜」に対する回答にもなっている。「モノリスって、こういうことじゃねーの?」という訳だ。
特殊相対性理論によるウラシマ効果を扱ったSFはあまたあるが、本作は一般相対性理論、つまり、重力と時間の関係に真っ向から挑んだ意欲作でもある。
本作で一番衝撃的なのは、ブラックホールの近くにあるため時間の進みが遅い惑星から母船に帰ってきた一行が、母船で留守番していた仲間に「何年経った?」と尋ねるシーンだろう。ある程度わかっちゃいるが、すごい衝撃。惜しむらくは時間の経過をセリフで説明してしまって、一発で判るビジュアルを用意出来てないことだが。
全体に、どエラく壮大な展開であるにも関わらず、ビジュアル的には地味に地味に抑えようとしてる印象はある。
おそらくは、この映画全体のキモでもある、主人公が時空を超えた末にたどりつある「地点」のビジュアルが、考えても考えてもショボくなってしまうので、そのシーンのショボさが浮き彫りにならないように全体に地味に抑えているのではないかと思うがどうか。
JUGEMテーマ:映画
A群
「メメント」
「プレステージ」
「ダークナイト」
「インセプション」
B群
「フォロイング」
「インソムニア」
「バットマン・ビギンズ」
さて、A群とB群を分ける契機がお解りだろうか。
実は、A群は、脚本にクリストファー・ノーランの弟、ジョナサン・ノーランが参加している作品であり、同時に「妻に死なれる(た)男が主人公」である作品なのだ。
つまり、クリストファー・ノーランの監督作の内、弟のジョナサン・ノーランが参加している作品のみ全て、主人公が「妻に死なれた男」なのだ(厳密に言うと「ダークナイト・ライジング」はジョナサン・ノーランが参加していて劇中で主人公の妻は死なないのだが、コレは「ダークナイト」の続編ということで「もう死んでいる」と解釈させてもらう)。
コレは一体何を意味しているのだろう。
取り敢えず、ジョナサン・ノーランの奥さんがご存命なのか、とても心配ではある。
で、この「インターステラー」ですが、脚本にジョナサン・ノーランが参加していて、もう、当然のように主人公の奥さんは亡くなってます。つまり、A群です。
こういう場合、たいてい「実は同じハナシを手を変え品を変え繰り述べている」事が多いのだが、今のところ、まだワタクシ空中さんにはA群の映画がナニを繰り述べているのか判らない。
いつか、コレが解読できるかどうかが、ワタクシ空中さんがクリストファー・ノーランの映画を観続ける契機になるんだろうなぁ、、、
それはそれとして、とりあえず「インターステラー」である。
コレは、久々に「2001年宇宙の旅」を超えようとする本格SF映画であり、ある意味、「2001年〜」に対する回答にもなっている。「モノリスって、こういうことじゃねーの?」という訳だ。
特殊相対性理論によるウラシマ効果を扱ったSFはあまたあるが、本作は一般相対性理論、つまり、重力と時間の関係に真っ向から挑んだ意欲作でもある。
本作で一番衝撃的なのは、ブラックホールの近くにあるため時間の進みが遅い惑星から母船に帰ってきた一行が、母船で留守番していた仲間に「何年経った?」と尋ねるシーンだろう。ある程度わかっちゃいるが、すごい衝撃。惜しむらくは時間の経過をセリフで説明してしまって、一発で判るビジュアルを用意出来てないことだが。
全体に、どエラく壮大な展開であるにも関わらず、ビジュアル的には地味に地味に抑えようとしてる印象はある。
おそらくは、この映画全体のキモでもある、主人公が時空を超えた末にたどりつある「地点」のビジュアルが、考えても考えてもショボくなってしまうので、そのシーンのショボさが浮き彫りにならないように全体に地味に抑えているのではないかと思うがどうか。
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