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中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「オール・ユー・ニード・イズ・キル」 我究極のループものたらんとす

  初めて「ループもの」に出会ったのはいつだろう。記憶のあるかぎりでは、中学生くらいのときに読んだ筒井先生の「しゃっくり」だっただろうか。
 その後時間がループするというアイデアのフィクションは、「火の鳥 異形編」や「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」を経て、ケン・グリムウッドの小説「リプレイ」で頂点を迎える。長編小説一冊、まるまるループする人生そのものを描き切った「リプレイ」を読んで、「コレで当分このジャンルに手を出そうとする奴はいなくなるな、、、」などと思ったりもしたのである。

 ところがどっこい、世の中はそんなに甘くない。むしろこの「リプレイ」の登場によって、その後「リプレイ」のパクリだかちゃんと権利買ってるんだか解らない類似作品が雨後の筍のごとく市場を席巻する。確かX−FILEの一エピソードにもなってたなぁ、、、

 そして「ループもの」がSF(という意識もないのかもしれないが)のサブジャンルとして確立すると、時代は「究極のループもの」競争へと雪崩れ込んでいく。
 この競争は、番組自体が8回も(ほぼ)ループする、という途轍もない荒業を繰り出した日本ヲタクアニメ界の勝利に終わるかと思われたが、なかなかどうして、まだまだ挑戦したんで、という豪の者は現れ続けるのであった。

 このジャンルは、初期に「ビューティフル・ドリーマー」という傑作を持ったせいか、日本のヲタク界と相性が良いようで、本作もトムクル主演の堂々たるハリウッド映画ながら、原作は日本のライトノベルだそうです。

 そんなわけで、我究極のループものたらん、という気概に満ちております。

 巧いなぁと思ったのは、「自分はループしてないんだけど、主人公がループしてることは知っている」登場人物(エミリー・ブラント)を置いたこと。コレによって物語の深みがぐっと増した感じ。

 主人公はこの人物の協力を得て、ループを利用してある目的を達成しようとしているのだが、何回やってもうまくいかない。ちょっとづつ経験値を得ては振り出しに戻り、徐々に目的達成に近づいているのだが(つまり、ゲームのリセットのアナロジーにもなっている)、ある地点に到達した時、そこに到達したのが初めてなのか、何回目なのか、何百回めなのか、何千回目なのか、トムクル以外には解らないのだ。トムクルと行動を共にしているエミリー・ブラントにも判らない。観客にもわからない。
 観客には初めて観るシチュエーションだが、ふとしたトムクルの行動で、エミリー・ブラントが「アレ?コレ何回目?」ということになる。
「ああ、ループものでなにが出来るか、突き詰めて考えてるなぁ、、、」
という感じ。

 まあ、後半の展開がループもの関係なくなっちゃったり、ラストが納得行かなかったり(目が醒めた所に戻る、というのは解るが、コレは一種の夢オチになりかねない危険を孕んでいる)、イロイロあるし、「ビューティフル・ドリーマー」や「リプレイ」みたいに後世に多大な影響を与える、と言うようなもんでもないだろうが、ループものの一つの到達点として、その方面に興味のあるヒトは観ておいてもいいんじゃないでしょうか。
JUGEMテーマ:映画

at 20:39, 空中禁煙者, 洋画

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