2015.09.14 Monday
「一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教」 ムスリムのナンギな(;一_一)カリフ道
こんなオレでも「そういえばイスラム国はどうなったんだろう、、、」などと思ったりもするのである。
しかも、よく考えると「どうなったんだろう」以前に、イスラム国ってなんなんだろうという段階であることに気づいたりもするのである。
日本でイスラム国といえば中田考氏である。
なにしろ日本人で唯一イスラム国にコネがあるのである。
そんなこんなで、取っ掛かりとして内田樹氏との対談を読んでみたのだが、、、
中田氏は「カリフ制さえ再興されれば全てはうまくいく」と言っているように思えるが、これがもう、全然納得行かない。
「カリフ制」という以上、「カリフ次第」ということになってしまうのではないか。そりゃカリフがいればイスラム世界は一つにまとまって、イスラム教徒の皆さんは「よかったよかった」ということに、一応はなるだろうが。
新しいカリフが「異教徒は全員ブチ殺してイスラムだけの世界を作る」とか言い出したらどうするのか。
ムスリムの血だってさんざん流れるだろう。
ソレはソレでジハードだからいいのか。
それともカリフ制自体に流血だの差別だのを防ぐシステムが「構造的に」組み込まれているのか。
だいたい、今のイスラム世界で全ムスリムが認めるカリフを立てることが可能なのか。
アリーの血筋以外から立てれば、当然シーア派は絶対に認めないだろう。
スンナ派は一応、アリーの血筋「じゃないくてもいい」程度なので、アリーの血筋からカリフを立てれば一見問題ないような気もするが、もしアリーの血筋からカリフが出た場合、シーア派はスンナ派を平等に扱えるのか。
どうもその辺に関する説明がないまま「皆のカワユイ(^o^)カリフ道」とか言われても、何がカワユイのか、どこが(^o^)なのか全然解らない。そりゃイスラム教徒に限って言えば(^o^)かも知れないが、その場合「皆の」とか言ってほしくない。
カワユイとか言っときゃ日本のあんま脳ミソ無いような女子高生とかが騙されてイスラム教徒が増えるとか目論んでるとしか思えない。もっともカワユイで引っかかるのは80年台の女子高生のような気もするが。
要するに、学者というより、徹底的にイスラム教徒の立場から発言しているのだろう。
ソレはソレで潔い態度だと思うが。
もう、そのへんが気になって、本書を呼んで一神教について何か新しい認識が啓けたかというと、全然啓けてません。
多分、中田氏は全然悪くなくて、オレの理解が足りないだけなんだろう。オレの頭が悪いだけなんだろう。多分。
もっと中田氏の著作を真剣にたくさん読めば、ああ、なるほどな、と思えるんだろう。
でも、もうそんな気は全然無いです。
一冊の本を出版するというのは、そういうことだと思う。
JUGEMテーマ:ノンフィクション
しかも、よく考えると「どうなったんだろう」以前に、イスラム国ってなんなんだろうという段階であることに気づいたりもするのである。
日本でイスラム国といえば中田考氏である。
なにしろ日本人で唯一イスラム国にコネがあるのである。
そんなこんなで、取っ掛かりとして内田樹氏との対談を読んでみたのだが、、、
中田氏は「カリフ制さえ再興されれば全てはうまくいく」と言っているように思えるが、これがもう、全然納得行かない。
「カリフ制」という以上、「カリフ次第」ということになってしまうのではないか。そりゃカリフがいればイスラム世界は一つにまとまって、イスラム教徒の皆さんは「よかったよかった」ということに、一応はなるだろうが。
新しいカリフが「異教徒は全員ブチ殺してイスラムだけの世界を作る」とか言い出したらどうするのか。
ムスリムの血だってさんざん流れるだろう。
ソレはソレでジハードだからいいのか。
それともカリフ制自体に流血だの差別だのを防ぐシステムが「構造的に」組み込まれているのか。
だいたい、今のイスラム世界で全ムスリムが認めるカリフを立てることが可能なのか。
アリーの血筋以外から立てれば、当然シーア派は絶対に認めないだろう。
スンナ派は一応、アリーの血筋「じゃないくてもいい」程度なので、アリーの血筋からカリフを立てれば一見問題ないような気もするが、もしアリーの血筋からカリフが出た場合、シーア派はスンナ派を平等に扱えるのか。
どうもその辺に関する説明がないまま「皆のカワユイ(^o^)カリフ道」とか言われても、何がカワユイのか、どこが(^o^)なのか全然解らない。そりゃイスラム教徒に限って言えば(^o^)かも知れないが、その場合「皆の」とか言ってほしくない。
カワユイとか言っときゃ日本のあんま脳ミソ無いような女子高生とかが騙されてイスラム教徒が増えるとか目論んでるとしか思えない。もっともカワユイで引っかかるのは80年台の女子高生のような気もするが。
要するに、学者というより、徹底的にイスラム教徒の立場から発言しているのだろう。
ソレはソレで潔い態度だと思うが。
もう、そのへんが気になって、本書を呼んで一神教について何か新しい認識が啓けたかというと、全然啓けてません。
多分、中田氏は全然悪くなくて、オレの理解が足りないだけなんだろう。オレの頭が悪いだけなんだろう。多分。
もっと中田氏の著作を真剣にたくさん読めば、ああ、なるほどな、と思えるんだろう。
でも、もうそんな気は全然無いです。
一冊の本を出版するというのは、そういうことだと思う。
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