2014.06.25 Wednesday
「図書館戦争」 ラノベのリアリティと実写映画のリアリティは違う
例によって原作は読んでませんが、SF界では権威と歴史のある星雲賞を受賞した、有名な「ラノベ」が原作。
で、ですね。
「ラノベ」と言うのはもともと「アニメの小説版」を目指して書かれている(ノベライゼーションと言う意味ではない)ので、普通の小説よりフィクションのレベルが一段階高いのである。
アニメというのは、例えば「女子校の『戦車部』の生徒が戦車に乗って街中を疾走する」等というムチャもヘーキで成立させられるメディアであり、当然、ラノベもそうしたものなのだ。
従って、ラノベを実写映画化というのはフィクションのレベルをひとつ戻すことであり、当然のことながらフィクションのレベルの差を埋めるための、なんらかのマジックが必要なのだが、どうもこの映画の製作陣はそういう事には全く気にならなかったようであり、ただ、役者さんを使って撮れば、「人気小説を実写化!!」と宣伝して客が入ると思っているようである。
「図書館戦争」というコンセプトで言えば、「国内に相反する思想を持つ武装集団が二つあって、互いに武力抗争を繰り広げていて、なおかつ国家も国民も無関心である」という状況は、普通に考えて全くリアリティがない。
単純に、言論の自由が踏みにじられたディストピアなら実写による先例もあるし(そりゃあるよ)、レジスタンスとの武力による交戦があっても自然であり、その逆もまたあり得るだろう。しかし、「両方とも合法」というのは、いくらなんでも無理だろう。双方にガンガン死者が出ているのだ。そこを法改正でどうにかするのが法治国家というものではないのか。
毎度のことで申し訳なないが、主演女優が榮倉奈々というのがまた納得行かない。どんなリアリティのないハナシも、あり得ないような美男美女だったらどうにかなるような気もするんだが、、、岡田准一を「チビ」呼ばわりできる程のタッパがあってショートカットでこのくらいの年代、となるとこの娘くらいしか見当たらなかったのも解るが、、、
岡田准一が「あり得ないような美男」かどうかには異論もあるだろうが、今の日本で「チビ」と呼ばれても仕方ない身長で選べばこんなものだろう。
何より岡田君には「SP」シリーズで鍛えて以来のアクションがあるので、ラストのアクションシーンが映えるという利点がある。榮倉奈々は柔道のシーンでタッパを活かして一瞬「お?」と思わせるが、ラストのアクションで銃を構えるポーズがまるでサマになっておらず、相変わらずがっかりさせる。
聞けば榮倉奈々と岡田准一は、原作読者によるキャスト投票でダントツ1位だった二人だそうである。
要するに原作ファンのために作っているだけで、原作を読んでない観客は相手にしていないのだろう。
いい加減、原作ファン以外が観ても無意味な映画なのかどうか、表示していただけないだろうか。
JUGEMテーマ:映画
で、ですね。
「ラノベ」と言うのはもともと「アニメの小説版」を目指して書かれている(ノベライゼーションと言う意味ではない)ので、普通の小説よりフィクションのレベルが一段階高いのである。
アニメというのは、例えば「女子校の『戦車部』の生徒が戦車に乗って街中を疾走する」等というムチャもヘーキで成立させられるメディアであり、当然、ラノベもそうしたものなのだ。
従って、ラノベを実写映画化というのはフィクションのレベルをひとつ戻すことであり、当然のことながらフィクションのレベルの差を埋めるための、なんらかのマジックが必要なのだが、どうもこの映画の製作陣はそういう事には全く気にならなかったようであり、ただ、役者さんを使って撮れば、「人気小説を実写化!!」と宣伝して客が入ると思っているようである。
「図書館戦争」というコンセプトで言えば、「国内に相反する思想を持つ武装集団が二つあって、互いに武力抗争を繰り広げていて、なおかつ国家も国民も無関心である」という状況は、普通に考えて全くリアリティがない。
単純に、言論の自由が踏みにじられたディストピアなら実写による先例もあるし(そりゃあるよ)、レジスタンスとの武力による交戦があっても自然であり、その逆もまたあり得るだろう。しかし、「両方とも合法」というのは、いくらなんでも無理だろう。双方にガンガン死者が出ているのだ。そこを法改正でどうにかするのが法治国家というものではないのか。
毎度のことで申し訳なないが、主演女優が榮倉奈々というのがまた納得行かない。どんなリアリティのないハナシも、あり得ないような美男美女だったらどうにかなるような気もするんだが、、、岡田准一を「チビ」呼ばわりできる程のタッパがあってショートカットでこのくらいの年代、となるとこの娘くらいしか見当たらなかったのも解るが、、、
岡田准一が「あり得ないような美男」かどうかには異論もあるだろうが、今の日本で「チビ」と呼ばれても仕方ない身長で選べばこんなものだろう。
何より岡田君には「SP」シリーズで鍛えて以来のアクションがあるので、ラストのアクションシーンが映えるという利点がある。榮倉奈々は柔道のシーンでタッパを活かして一瞬「お?」と思わせるが、ラストのアクションで銃を構えるポーズがまるでサマになっておらず、相変わらずがっかりさせる。
聞けば榮倉奈々と岡田准一は、原作読者によるキャスト投票でダントツ1位だった二人だそうである。
要するに原作ファンのために作っているだけで、原作を読んでない観客は相手にしていないのだろう。
いい加減、原作ファン以外が観ても無意味な映画なのかどうか、表示していただけないだろうか。
JUGEMテーマ:映画