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マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「図書館戦争」 ラノベのリアリティと実写映画のリアリティは違う

 例によって原作は読んでませんが、SF界では権威と歴史のある星雲賞を受賞した、有名な「ラノベ」が原作。

 で、ですね。
 「ラノベ」と言うのはもともと「アニメの小説版」を目指して書かれている(ノベライゼーションと言う意味ではない)ので、普通の小説よりフィクションのレベルが一段階高いのである。
 アニメというのは、例えば「女子校の『戦車部』の生徒が戦車に乗って街中を疾走する」等というムチャもヘーキで成立させられるメディアであり、当然、ラノベもそうしたものなのだ。
 従って、ラノベを実写映画化というのはフィクションのレベルをひとつ戻すことであり、当然のことながらフィクションのレベルの差を埋めるための、なんらかのマジックが必要なのだが、どうもこの映画の製作陣はそういう事には全く気にならなかったようであり、ただ、役者さんを使って撮れば、「人気小説を実写化!!」と宣伝して客が入ると思っているようである。

 「図書館戦争」というコンセプトで言えば、「国内に相反する思想を持つ武装集団が二つあって、互いに武力抗争を繰り広げていて、なおかつ国家も国民も無関心である」という状況は、普通に考えて全くリアリティがない。
 単純に、言論の自由が踏みにじられたディストピアなら実写による先例もあるし(そりゃあるよ)、レジスタンスとの武力による交戦があっても自然であり、その逆もまたあり得るだろう。しかし、「両方とも合法」というのは、いくらなんでも無理だろう。双方にガンガン死者が出ているのだ。そこを法改正でどうにかするのが法治国家というものではないのか。

 毎度のことで申し訳なないが、主演女優が榮倉奈々というのがまた納得行かない。どんなリアリティのないハナシも、あり得ないような美男美女だったらどうにかなるような気もするんだが、、、岡田准一を「チビ」呼ばわりできる程のタッパがあってショートカットでこのくらいの年代、となるとこの娘くらいしか見当たらなかったのも解るが、、、
 岡田准一が「あり得ないような美男」かどうかには異論もあるだろうが、今の日本で「チビ」と呼ばれても仕方ない身長で選べばこんなものだろう。
 何より岡田君には「SP」シリーズで鍛えて以来のアクションがあるので、ラストのアクションシーンが映えるという利点がある。榮倉奈々は柔道のシーンでタッパを活かして一瞬「お?」と思わせるが、ラストのアクションで銃を構えるポーズがまるでサマになっておらず、相変わらずがっかりさせる。

 聞けば榮倉奈々と岡田准一は、原作読者によるキャスト投票でダントツ1位だった二人だそうである。
 要するに原作ファンのために作っているだけで、原作を読んでない観客は相手にしていないのだろう。

 いい加減、原作ファン以外が観ても無意味な映画なのかどうか、表示していただけないだろうか。
JUGEMテーマ:映画

at 20:08, 空中禁煙者, 邦画

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「ほんとにあった!呪いのビデオ 56」 え?演出だったの?

 エンドクレジットに「演出 菊池宣秀」の文字が、、、

 監督が変わったこともあるが、「演出」と名乗ったのは初めてではあるまいか。パル企画の、ほん呪シリーズに対するスタンスが変わったんだろうか、、、

「大女」
 菊池監督、登板早々「実在系」に挑戦してます。
 してますが、う〜ん、、、
 体の向きをこっち(カメラの方)に向けた時の動きがモロに人形なんですけど、、、

「あるはずのないモノ」
 コレもある意味実在系。
 さっきまで空だった、道端に転がっているヘルメットの中に、もう一度カメラを向けると中身が、、、と言うんだけど、、、
 何かが入っている(空じゃなくなった)コトはわかるが、そもそも顔に見えないし、トリックだった場合あまりにも簡単に出来てしまうのが気になる。

「シリーズ監視カメラ 商店街」
 だからシロートでもどうやって撮ればこうなるか判りそうなのは禁止だと思う。
 あと「商店街の前任者達はこのビデオについて多くを語らないらしい」ってソコをこそ掘り下げて欲しいのに、、、

「手鏡」
 コレは「鏡越しの実在系」と言う新手を使って、この巻の中では一番良い。酔っ払ってるとは言え道端に落ちてる手鏡を拾うオンナもどうかと思うが、酔っ払った会話がリアルなので許す(タテマエとしては許すとか許さないとかの問題ではないが)。

「バックカメラ」
 バックカメラなるものの存在を知らなんだ。
 ただコレ、単に隣の車に子供が乗ってただけのような気も、、、

「夜の住民」
 タイトルがもったいぶりすぎ。
 コレ、動かないと、単に床に子供の絵が書いてあるだけのような気も、、、

「リベンジ」「リベンジ後編」
 今回の長編。
 何度も言うが、「この世ならぬもの」がデジタルデータに干渉してくるというハナシは苦手。それこそ作り放題だし。映ってるヒトの顔がゆがむ、と言うのもホラー映画等で散々やられてきたし。
 まあ、リベンジポルノのせいで自殺した女性が、、、と言うハナシなんだけど、亡くなった投稿者のお兄さんがリベンジポルノにどう関わっていたのか判らないまま。
 コレ、続くの?

 という訳で、全体的に低調。
 作ってるのか作ってないのかは別にして、シロート考えでもどうやれば作れるのか判ってしまうような映像は避けるか、少なくともそれなりの背景みたいなもんが必要だと思う。
 岩澤監督時代に快刀乱麻を断つ如く様々な謎を解明していた菊池氏とは思えないようなアホな行動も気になる。怯えて引きこもってる奴に、明らかに怯える原因になってるであろう映像を無理やり見せる、とか。

 まさか、監督交代の一発目は、前任者のボツネタ整理だ、とでも言うのだろうか、、、
JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 16:22, 空中禁煙者, 邦画

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「終戦のエンペラー」 実話と史実とフィクションと

 映画において史実に忠実かどうか云々するのはヤボというものだろうが、映画の方では史実に忠実だと思わせたがっているフシがあるから厄介だ。この映画も、原作の作者が日本人で、プロデューサーも日本人、しかも登場人物のひとりである関屋貞三郎の孫娘である、と言うことを知っておくべきだろう。ハリウッド製だからといって、この映画がアメリカ人向けだと思うととんでもないことになりかねない。

 とは言うものの、映画的な美点が二つあります。
 映像がキレイなことと、トミー・リー・ジョーンズの演技です。

 戦争責任を誰かに着せる事が出来ず、延々と曖昧にし続ける日本人をそのまま描いていることを、美点と受け取るかどうかは微妙なところだろう。我々日本人は身に沁みて解っているが、監督も、役者も、恐らくはアメリカ人の観客も、「な、何だこの不気味な奴らは、、、」と思っているだけで、別に理解してはいないだろう。
 いや、下手に理解しようとせず、不気味なことを不気味なまま放り出したことを評価するべきなのかなぁ、、、

 マッカーサーに調査を命じられたフェラーズ准将と、件の関屋貞三郎が天皇の戦争責任について話している時、天皇が引用した先祖の句を詠み上げようとした関屋が突然立ち上がって平頭したまま節を付けて詠みだし、ふと気が付くとドアの外に控える別の侍従まで平頭している、、、等という描写は、今となっては我々日本人でさえもギョッとする(オレだけ?)。

 一方、フィクションと思しきフェラーズ准将と日本人女性の恋模様は、ほとんど笑っちゃうような出来。
戦前のアメリカの大学で知り合うのだが、女性の落し物を拾ってあげた次のシーンでは、もう、一緒にダンスパーティーに行っているのだ。70年代の少女漫画かよッ!!
 日本で再会してからは一緒に住んでて明らかに肉体関係はあるのにキスもしないし(したっけ?)。
 白人男性と日本人女性のラブシーンがあるとアメリカで拒否反応があるか、監督がゲイかのどっちかに違いない。「ハンニバル・ライジング」のピーター・ウェーバー監督。

 大変失礼な言い草だが、ストーリー全体のキーとなる(ファム・ファタールと言ってもいい)女性が初音映莉子と言うのもイマイチ納得行かない。「ラスト・サムライ」繋がりで小雪じゃダメなん?小雪だったら落し物拾っただけの出会いももうちょっと納得できるような気もするなぁ、、、
 やっぱダメかな、、、

 映画としては、天皇をなかなか写さず、「コレはひょっとして天皇は写さないつもりかな、、、」と思わせておいてサラッと出す手法には感心した。まさに映画のマジックという感じ。

 天皇役の片岡孝太郎も含めて、中村雅俊や伊武雅刀と言ったワンシーンしか出番のない役者さんが映画を締めるなかで、フェラーズ准将付き通訳の羽田正義の出演が中途半端で残念。空襲で妻子を殺されにもかかわらず進駐軍に協力するこの役はもっと掘り下げて欲しかった。スゴく双方に気を使った通訳をしてなんとか物事を進めようとしてて、重要極まる役なんだよね、、、
 ア、この役を主役にすればよかったんじゃ、、、
 でも主役だったら多分羽田正義じゃなくなってたね、、、
JUGEMテーマ:映画

at 18:34, 空中禁煙者, 洋画

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「奪命金」 いいヒトが生き残る、とは限らない

 中国語の原題からして「奪命金」な訳ですが、コレをどう読みましょうか。いや、「だつめいきん」でいいんですけど、読む下すとしたらどうなるか、と。中国語には詳しくないので、当然どういう意味なのか正確には判らない訳ですが。
 「金」が最後に来ているので、「命を奪う金」と読みそうですが、ある特定の金をめぐるハナシではないので、「金は命を奪う」と読みたいと思います。

 ヤリ手刑事(リッチー・レン)と、成績の上がらない銀行(ウー)マン(デニス・ホー)と、お人好しで義理堅いヤクザ(ラウ・チンワン)の三人の人生が、ギリシャ危機による株の大暴落で大きく変わる、、、と言うハナシ。

 ギリシャ危機を機に複数の人生が交錯する、と言う展開は、また「クラッシュ」ネタかぁ、、、という気もするし、前半に起きた事件の真相が、後半に用意された別の視点から描かられるコトによって判明する、という展開は「パルプ・フィクション」のようでもある。
 ある意味、たいしたアクションも無いのに、ジョニー・トーのテクニックによって非常に映画的な仕上がりになっているとも言える。

 ただ、コレ、商業性は低いだろうなぁ、、、という気がする。
 別に難しことはちっとも起こってないのだが、ジョニー・トーがこの映画に込めたメッセージみたいなものが、今ひとつ読み取りにくいのだ。

 「金は命を奪う」っていう位で、株の大暴落のせいで死人が出るのだが、一方でその後の各国の干渉により持ち直した株価で大儲けする奴も出るのだ。
 この、死ぬヒトと儲ける奴の基準が解らないのだ。
 なんとなく、教訓を受け取りにくい選択になっている。
 それが現実だ、と言われればそれまでだが、現実ではなく映画なので、もうちょっと教訓なり絶望感なりカタルシスなりを叩きつけて欲しい、と思うワタクシ空中さんであった。
JUGEMテーマ:映画

at 19:54, 空中禁煙者, アジア

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「旧約聖書の謎 −隠されたメッセージ」 史実じゃなくてもいいじゃん?と言う立場

 前著「聖書考古学」をもう一歩進めて、旧約聖書に記される個々の具体的な事件の史実性を検討している。
 が、長谷川修一氏は前著でも見たとおり、いたってマジメで誠実な学者であり、いきおい結論はどの事件においても「史実と断定することは出来ないようである」的なコトにならざるを得ない。
 しかし、読み進めるうちに判ることは、そもそも本書の目的自体が、史実かどうかを判定した先にあることである。

 長谷川教授はなにしろマジメなヒトなので、ノアの箱舟だろうが出エジプトだろうがダビデとゴリアテだろうが、一応専門の考古学のみならず、文献学やら聖書学の成果も踏まえて多面的に考証している。
取り上げられた事件はだいたい古い順に並んでいるので、本書の後に行くほど史実性は高くなっても良さそうだが、そうはならない。
 そして、読み進むうちに「ははぁ〜ん、そういうことを言いたいのね、、、」とわかってくる構成になっている。

 例えば、最後の事件「ヨナと大魚」に於いては、長谷川教授は「ヨナ書」の一行目の記述を根拠に、とうとう考古学的な検討は諦めてしまう。
 「コレは文学作品である」と言うのだ。
 文学作品である以上、その史実性を検討しても意味が無い、と。

 そして、旧約聖書の記述が、史実でないとしたら「なんだ嘘じゃねーか、、、」と、無意味なものになってしまうかというとそうではない。大事なのは聖書の記述者たちが個々の「書」に込めたメッセージである、と。


 つまり、長谷川教授の主張は、史実ではないことで、逆にメッセージ性を強く意識すべき、と言うことだろう。

 だけどコレ、考古学を「史実性を否定するために」使ってるってことだよな、、、
 ある意味大胆な手法だな、と思わざるを得ない。
JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 20:06, 空中禁煙者, 書籍

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「リアル 〜完全なる首長竜の日〜」 黒沢清世界の綾瀬はるか

 佐藤健と綾瀬はるかが出ていて、有名な小説が原作、と聞いただけで、ワタクシ空中さんの心には、ある、先入観が生じるのである。

 「え、、、『るろうに剣心』とか『プリンセス・トヨトミ』みたいの観せられるんちゃうの、、、」

 なんかこういう映画に名前つけたいよね。
 「売れてる原作引っ張ってくりゃ制作費回収出来んだろ?ついでに若いのに人気ある若い役者ツッコミゃボロ儲けじゃね?」みたいな。まあ、ボロ儲けできたかどうかは別として、製作陣の皮算用としては。

 しかし一方で、この映画は黒沢清作品でもある。
 ワタクシ空中さんは、ある時期から黒沢清の、映画におけるストーリーのようなものに対するスタンスが理解できなくなって以来(具体的に言うと「復讐 消えない傷跡」からかもしれない)、あまりいいファンではないのだが、独特の黒澤タッチ、というか、演出法が好きだった。画面からにじみ出る雰囲気とか、人物の動きとか(人物の出し入れではなく、本当の動作のあり方)。

 正直、どっちに転んでいるかという興味で観たのだが、、、

 結論から言うと、両方ある。同居してる。
 但し、同居はしてるが、融合はしてない。真っ二つに別れちゃってる。

 簡単に言っちゃうと、自殺未遂で昏睡状態に陥ったヒトの精神世界に潜り込んで、なぜ自殺したのか、なぜ覚めないのかを探る、と言うハナシ。まあ、「ゴルディアスの結び目」と言うか「サイコダイバー・シリーズ」と言うか、よくあるアレです。
但し、この世界では超能力者必要なく、センシングと呼ばれる技術で機械的に可能になっている。

 そしてこの映画には、二つの仕掛けがあり、ひとつは精神世界に潜る(この世界ではセンシングと呼ばれている)こと自体に関する仕掛けであり、もうひとつは「完全なる首長竜」に関する仕掛けである。そしてこの二つがそれぞれネタバレするまでが、黒沢清っぽさと皮算用映画っぽさに対応してる。

 佐藤健が綾瀬はるかの精神に潜って、自殺の謎を探ろうとする課程の現実崩壊感が、黒沢清っぽくていいのだ。
 マンガに描かれたものが現出するシーンの演出や、予告なくセンシングのシーンになだれ込んでいる構成など、黒沢清にしか出来ない映画的マジックで、「ああ、黒沢清の映画を観ているな、、、」と言う満足感がある。
 謎の少年が現れた辺りで、観客にはネタバレしてしまうのだが、それでも黒沢清映画特有の不安感に満ちた映像で、息を呑んで見つめてしまう。
 さらに、(佐藤健は今後あらゆる種類の映画で活躍するであろうユーティリティの高い役者だが)あのアイドル女優綾瀬はるかが黒沢清世界に取り込まれている、と思うと、なんとなくゾクゾクするようなスリルがある。

 しかし、センシングの件でのネタバレが終わってしまうと、とたんにイケません。「完全なる首長竜」の謎を追いかけるのに汲々としてしまい、普通の皮算用映画(もう、「皮算用映画」っていうことに決めました)になってしまう。
 しかも悪いことに、「首長竜の謎」がなんだか納得行かないのだ。
 「首長竜の絵を描いて封印する」ってどういうこと?絵を描けば首長竜のせいに出来たことになるの?どうもココがよく解らない。要は首長竜を出したいだけではないのか。

 とは言うものの、この首長竜のビジュアルは素晴らしい。日本映画離れしてる。小学生の頃に見たら、トラウマになったかもしれないリアリティ。全身を地上に現した時よりも、崖と岩場の間の水中を、スーッと泳ぎすぎる映像には、急所が縮み上がった。

 結果的に、前半は黒沢清タッチを、後半は首長竜のビジュアルを楽しめる、そこそこコストパフォーマンスの高い映画だったような気もする。

 但し、ラストシーンの病室が、それまでの「先進医療センター」的な病院に見えないのは、黒沢清による第三の仕掛けかなぁという気もするが、そうだったらそれはやっぱり逃げだよね。
JUGEMテーマ:映画

at 19:54, 空中禁煙者, 邦画

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