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マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「ほんとにあった!呪いのビデオ54」 そろそろ煮詰まってきました、、、

 前巻を観た時からイヤな予感はしていたのだが、岩澤監督、ココに来て完全にドツボにハマったようだ。なんとか飽きられちゃいけない、新しい手法に挑戦しなきゃいけない、と言うプレッシャーに負けているのではないか。

「私は誰」
 スマホの音声認識アプリに話しかけたら、、と言うハナシ。
 前にも書いたがこういう「霊的な存在がデジタル機器に干渉してくる」と言うネタは苦手。
 新しい手法=最新の結局最後に姿見せるんだから意味なくね?
 ところでなんで女性の幽霊って必ず髪が長いんでしょうね、、、
 ハッキリ見えないので、ショートカットだとオトコと間違われるからでしょうか、、、

「見えぬ踏切」
 踏切はよくヒトが亡くなるので、昔からよく怪談モノ(含むほん呪シリーズ)のネタになるが、「踏切じゃないところで踏切体験をする」と言うところが新しい。
 で、新しいことは新しいが、新しいだけで成功してるとは言いがたい、、、
 撮影者達のパニック感は伝わるが、とりあえずクルマ降りてみろよッて言う、、、

「霊界電話」
 ホームビデオに既に死んでいる隣の家のじーちゃんの声が入っている、と言う「声だけモノ」
 ポイントはじーちゃんの声に答える、恐らく孫娘であろう少女の声が入っていることか。

「ゆみちゃんはいまどこにいるの?
「お墓」

 中村義洋氏のナレーションもハッキリとは言っていないが、多分、お墓参りに来た孫娘と隣家に彷徨う老人の霊が電話で話している、と言うことなのだろう。

「シリーズ監視カメラ 老人ホーム」
 う〜ん、、、車椅子が動く、だけにしておいたほうが良かったんじゃ、、、

「タワーパーキング」
 今回コレがネタとしては一番面白い。
 無人のタワーパーキングの中を偶然カメラが写していて、、、と言うのはたしかに新しい。
 クルマの内部から無人の内部を延々写している映像はそれだけでちょっとゾクゾクする。
 が、肝心の「霊的存在」の造形が、、、
 あと、カメラが「何故か」動き出す、と言う設定は要らない。単に録画状態を解除し忘れていた、でいいでは無いか。そのほうが「無人」が生きると思う。

「今はもういない・・・」
 バーカウンターの酒棚のガラスに影が写っているだけ。
 こういう特にどうということのないネタこそ取材広げて欲しい。バーカウンターの中にいるのは女性バーテンダーで、いろいろいわくがありそうではないですか!

「失われた仔ども達」
 ハナシをどんどん複雑にしていく、というのは岩澤氏得意の手法なのだが、コレはいくらなんでもやり過ぎ。前回前々回の設定をイキナリひっくり返して全く新しい登場人物に全てを帰してしまっている。
 なんだそれ。結局大したことはわからないままだし。
 シリーズを離れていた菊池元演出補が、「この件は他人事とは思えない」とか言って戻ってくるのだが(例のオトボケ演出補石井ちゃんが電話で呼んだらしい。上司である岩澤監督に相談もせずそういうことをするのは、社会人失格なのだが、まあ、そういうキャラなのだろう)、結局「戻ります」と言って車に乗り込んでくるだけで、その後何にもしない(しているのかもしれないが、映ってない)。もう、前巻の予告でワンカット菊池元演出補を出しとけば売上が上がるかも、と思ってやってるとしか思えない。

 岩澤監督は目新しさや得意の手法にこだわるあまり、「怖くなければ意味が無い」と言う原点を忘れているのではないか。
 まあ、正直言ってこの手のものを同じフォーマットで1人の人間が続ける、と言うのは限界が有るのであって、そろそろ別のヒトに手渡すべきなのかもしれない。

 まさか、菊池元演出補の復帰は監督交代のための伏線だ、とでも言うのだろうか、、、
JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 19:26, 空中禁煙者, 邦画

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「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」 アニメの手法で描かれた実写映画

 うって変わってコレはいいトム・クルーズ。監督の人選に成功している。
 監督のブラッド・バードさんは今までアニメ映画ばっかり撮ってて、実写映画はコレが初めてだそうだ。
 世間的には「Mr.インクレディブル」や「レミーのおいしいレストラン」だろうが、オレにとっては「アイアン・ジャイアント」のヒト。コレしか見てないから。

 ある意味アニメっぽいと言うべきなのか、大胆なカメラワークをゴリゴリと実写化していくアイデアに目を瞠る。正直脚本には荒いところもあるのだが(ドバイのシーンでなんでラスボスが変装してる必要があるの?とか)、テンポの良さとアッと驚く絵作りで見せられてしまう。

 走りだした列車の中にIMFの拠点があり(このアイデアも無茶だとは思うが)、イーサン・ホーク(トム・クルーズ)とIMFの分析官(ジェレミー・レマー)は走りながらこの列車に乗らなければならないのだが、列車の外壁にパスワード用の10キーと虹彩認証システムがついてやがる。二人で列車と並走しながらパスワード入力して目を当てなければならないのだが、操車場の線路にそって鉄柱が立っていて、コレを避けながら必死に目を当てようとしてるトム・クルーズが、もう、一歩間違うとコントのよう。スリルと笑いをギリギリのところで両立させている。

 ドバイの例の世界一高いビルで、核兵器のパスコードと金が交換されると知ったイーサン一行。
 なんと、取引相手のAとBにそれぞれ化けて、別の部屋でAとはB'が、BとはA'が取引して、両方手に入れちゃおうと言う複雑なシチュエーションを、微塵も乱れずに描いた手腕にも恐れいった。「レッド・オクトーバーを追え」のジョン・マクティアナンかッ!!

 今回イロイロ事情があってイーサン・ホークのチームのメンバーは入れ替わっていて、毎度おなじみのデカい黒人ハッカー(まあ、ヴィング・レイムズ)は最後にチョコっと出てくるだけなので、代わりに、なんと、「ホット・ファズ」のサイモン・ペグが出てる。が、ハッカーとしての腕がまだイマイチなので、ホテルのシステムに入り込めない。
 ココで、例のトム・クルーズがホテルの壁を登る必要が出てくるのだ。
 ホテルの窓を外して佇むトム・クルーズのバックショット。向うにはドバイの遠景が映っている。カメラはそのままトム・クルーズの頭を超えて下を向き、背筋が寒くなるような、遠ーーくに見える地面のショット。さらに一体全体どうなっているのか、カメラは空中で横に180度回転し、壁を登り始めるトム・クルーズを映すのだ。
 どうなっているのか解らないからスゴいのではない(イヤ、それもスゴいけど)。印象的な絵面三つをワンショットで収めているからスゴいのだ。

 他にも「砂嵐とおいかけっこするトム・クルーズの俯瞰」とか、ホント、アニメでしか観ることが出来ないと思っていたようなカットを次々に繰り出してくる。

 一応、メンバーそれぞれにドラマが用意されてたりするのだが、もう、どうでもいいよね。とにかく「アニメのような」実写映画にただただ脱帽しました。

 ところでラスボスがどこかで見たような顔だなぁ、、、と思っていたら、スウェーデン版「ドラゴン・タトゥーの女」のミカエルではないか。
 「使えそうな外国人俳優がいると、とりあえず悪役で使ってみるハリウッド作法」は洋の東西を問わないんだなぁ、、、(逆にジャッキー・チェンはエライ)。
JUGEMテーマ:映画

at 20:23, 空中禁煙者, 洋画

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「アウトロー」 原作小説のPVとしては良く出来てる

  ここ20年くらいよくある、「つまらなくはないけど、別に面白くもないハリウッド映画」の一本。
 失敗したプログラムピクチャーだと思えばよくあるハナシなのだが、問題は原作がベストラー小説で脚本家が一流で、何より主役がトム・クルーズなことかなぁ、、、

 実際、原作は面白そうだなぁ、、、という気がする。謎があってアクションもある。何より主人公の設定がうまい。元憲兵隊捜査官。つまり、捜査能力のある元軍人、と言うことであって、ハデなミステリーのヒーロー役として最適ではないか。トム・クルーズが演りたくなるのも判る。
 が、いかんせん映画では主人公の陰影も謎解きの興味も全てこそぎ落とされている。
 結局、監督の人選が失敗だったのだろう。

 監督兼脚本家、クリストファー・マッカリーの過去の脚本作品を見てみると、「ユージュアル・サスペクツ」とか「誘拐犯」とか「ワルキューレ」とか、錚々たる実績。が、脚本家として優秀だから、演出家としても優秀とは限らない。

 冒頭の狙撃シーンから、「コレがリアリティさ」とでも言うつもりなのか、迫力に欠けることおびただしい。なぜインパクトの瞬間を避けているのだろう。特に目新しさもないし、「ザ・シューター/極大射程」の爪の垢でも煎じて飲ませたい。
 他にもショット不足でちゃんと繋がってないシーンが散見される。ラストシーンで裏切り者を撃ったのが誰だか判らない演出はいかがなものか。ラスボスにヴェルナー・ヘルツォーク(!!)まで持ちだしてナニをやっているのかと思う。また、ヴェルナー・ヘルツォークもナニに出ているのか、と思う。

 肝心の謎解きも主人公が真相に気づく瞬間、とか、なぜ真相に気づき始めるのか、とかの描写には興味が無いらしく、いつの間に気づいていて、ヒロインにポロッと口頭で告げるだけ。謎解きの面白さってそういうもんじゃないと思うけどなぁ、、、

 今思うとクリストファー・マッカリーの初監督作品でもある「誘拐犯」で、同じような感想を持ったことを思い出した。シーンごとに面白いアイデアはいっぱいあるのに、ナニをダラダラしておるのか、と。
 製作者兼務のトム・クルーズも、「ワルキューレ」や「ミッション・インポッシブル:ゴーストプロトコル」で脚本を書いて貰ったよしみでついでに監督も、と思ったのだろうが、こういうことをやっていると、製作者としての見識も疑われかねないよ。

 プロデュースワークの点で言うと、ヒロインがブス(乳は大きい)。
 仮にもボンド・ガールをやったこともある女優さんをブス呼ばわりするのもいかがなものかと思うが、なんだろう、目が小さい(細くはないが)うえにエラが張っているので、なんか顔面にやたら余白が多いのね。やっぱり撮り方の問題なのかな、、、

 この出来だったら、主演はそれこそマーク・ウォールバーグで充分と言う感じ。いや、マーク・ウォールバーグでももったいないかなぁ、、、
JUGEMテーマ:映画

at 20:22, 空中禁煙者, 洋画

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「NOVA10」 役割を終えたのか需要がなくなったのか原稿料の高騰か

菅 浩江,柴崎 友香,円城 塔,瀬名 秀明,北野 勇作,片瀬 二郎,山野 浩一,山本 弘,伴名 練,森 奈津子,倉田 タカシ,木本 雅彦
¥ 1,260

 なんやかんやで第一期10巻の完結だそうです。
 本シリーズのおかげでSF短編の需要が発生し、他社にも波及した結果原稿料の高騰を招き、結果、続けられなくなった、という不幸なストーリーでなければいいが、とにかくお疲れ様でした。

 で、完結にふさわしくかどうか判りませんが、とりあえずオールタイム・ベスト級が一編あって慶賀に堪えません。
 久々に「渾身の思考実験の果て」などという形容を使いたくなるような思弁的なストーリーを、ラノベ風の文体とキャラ設定で描き切った「かみ☆ふぁみ!」は、後年NOVAのことが語られる度に言及される傑作ではあるまいか。
 驚嘆すべき設定もさることながら、そのアイデアを逃げずに徹底的に追い詰めた挙句、青春ストーリー風のラストに帰結させた豪腕には恐れ入る。

 あとは当ブログの過去ログをあさってみると、登場の度にワタクシ空中さんは絶賛している片瀬二郎氏の「「ライフ・オブ・ザリビングデッド」がしみじみと良い。ゾンビ映画の始祖、ロメロ御大の「ランド・オブ・ザ・デッド」で、花火に見とれて空を見上げるゾンビ達(ゾンビは生前の記憶か花火が好きなので、人間達は花火を打ち上げてゾンビが見とれれてる間に活動するのだ!)を観た時のような感慨がある。
 読み終わった瞬間、窓を開けて夜空に向けて「オレはゾンビだーーーーーーーーーーーxっつ!!!!!!」と叫びました。

 あと、瀬名秀明の「ミシェル」って永井豪の「手天童子」なんじゃ、、、
 小松左京御大(合掌、、、)が「逃げずに渾身のハードSFを書く!」と決意して始めた究極のSFを、「手天童子」ネタで片付けていいんか、、、とちょっと思いました。たかがヒトのネタのパクリになんでこうも勿体つけて大げさに書かんと気がすまないのかなぁ、、、

 とは言うものの、SF短編の発表場所としての「オリジナルアンソロジー」の役割が終わったとは思えない。
 「NOVA」を志を同じくする誰かに引き継ぐか、新たなコンセプト(例えば「コアなSFに限る!」とか)、新たなタイトル、新たな編者でもいいから、誰か出して欲しいと思う、空中さんであった。
JUGEMテーマ:小説全般

at 19:25, 空中禁煙者, 書籍

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「恋の罪」 実話からの逸脱と逸脱した性

 読者諸兄に於かれましては、大変お手数ですが、まず、頭のなかに一本の鉛筆を思い浮かべて頂きたい。お手近に鉛筆がおありの向きは手にとってしげしげ眺めていただければ、なおよろしからん。

 とーとつですが、この鉛筆が芯が一本の映画のテーマであり、芯の周りを包む木の部分が、テーマをめぐるストーリーの幅です。
 あくまでも「幅」であって、別に木材部分が全部映画となって表現されているわけではありませんが、普通の映画のストーリーがテーマをめぐる「幅」はこれくらいだと自分の中で規定して下さい。

 更にお手数ですが、次に、一本の切ってない太巻きを思い浮かべて下さい。
 この太巻きが、園子温映画です。

 太巻きの中心部分には卵焼きだのカンピョウだの梅肉だの海老だのあるように、園子温映画においては、テーマも錯綜しています。
 そして、テーマをめぐるストーリーの「幅」も、太巻きの酢飯部分のように太いのです。くどいようですがあくまでも「幅」なので、酢飯部分が全て表現されているわけではありません。
 しかし、鉛筆の木材部分と比べて、太巻きの酢飯部分くらいの厚い「幅」があるのです。
 

 従って、園子温映画には、普通の映画に慣らされている我々の目には、ときに、「このシーン必要あるの?」「このシーン何の意味があるの?」と思われるようなシーンが多々存在します。
 が、園子温監督は、「このキャラクターとこの設定でなら、こんな面白いシーンが撮れるかも、、、」と言う基準で撮っているので、結果として、どのシーンもベッタリと面白いが、結末に向けてのドライブ感にやや欠ける映画になっている。

 「恋の罪」もいわゆる「東電OL殺人事件」にインスパイアされた、と言うことになっているが、ストーリーはどんどん逸脱してゆく(結局、戻ってきたりもする)。

 映画には「美津子」という明らかに東電OLをモデルにしたキャラクター(冨樫真)がいるのだが、主人公はその美津子にインスパイアされる「いずみ」というキャラクター(神楽坂恵:監督の奥さん:新婚)なのだ。

 いずみは著名な小説家の妻として暮らしていたが、昼間の無聊を埋めるため、夫に断ってスーパーでパートを始める。別にパートしてもアタシの心に空いた穴は埋まらないは、、、などと思っていると、まあ、イロイロあって、AVに出てセックスします。

 すると、スーパーの店長もなんだか優しくなるし、夫とのなかも上手くいくようになった。
 で、いずみは気づくのである。

「セックスすると日常生活も充実するわ!!」

 コレが、まあ、第一のテーマでしょう。「オンナはセックスすると日常生活(仕事も家庭)も充実する」。

 はあ〜、、、なるほどねぇ、、、
 コレはなんかオトコの実感と逆ですね。オトコは仕事がうまくいくとセックスも上手くいったりします。

 そして、セックスに、単に気持ちいいとか子供が出来るとかのメリット以外のメリットがあることに気がついたいずみは、究極にセックスしてるオンナ、美津子に会い、めちゃくちゃインスパイアされてしまう。
 ここで、一つの錯誤が起こるのだ。

 元々は、気持ちいいからセックスしてたらたまたま日常生活が充実していただけなのに、いつの間にか、そうすれば日常生活が充実すると思い込んでセックスするようになっている。

 昼間は大学で文学を教え、夜は渋谷で娼婦をしている美津子がセックスしまくる理由はコレだ。セックスすれば全てがうまくいくと思い込んで、取り憑かれたようにセックスをする。が、もちろん世の中そんなに上手くいかないんであって、セックスしてもしても自分が本当に手に入れたかったモノは手に入っていない(まあ、入る訳はない)気がするので、いよいよセックスしてしまう。

 劇中、美津子がしきりに口にする、カフカの「城」とはそういう事だろう。城に近づこうと一生懸命セックスしてみるが、一向に近づいた気がしない。でも他に方法も無いからますますセックスしてしまう。

 通常セックスから得られるもの(快感とか子供とか「愛」とか)以外のものを得ようとしてセックスするものは、いずれ滅びる、と言うのがこの映画のテーマだろうか。

 当然、美津子は滅びる(なにしろモデルが東電OLだ)。いずみもやがて滅びるだろう。
 滅びないのは、ただ、快感のみに溺れて夫の後輩と変態セックスに興じる和子(水野美紀)だけだ。

セックスなんておぼえるんじゃなかった。
セックスとほんのすこしの前戯をおぼえたおかげで
ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる
ぼくはきみの血のなかにたったひとりで掃ってくる

JUGEMテーマ:映画
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at 19:40, 空中禁煙者, 邦画

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