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マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「ほんとにあった!呪いのビデオ52」 井上画伯登場!の巻

 もうなんか中村義洋さんのナレーションが流れてくるだけで安心してしまう。
 怖がるために観ているのに安心してどうすると言う意見もあるだろうが、コレはつまり「ああ、これからまた安定した恐怖が味わえるぞ、、、」と言う安心なのである。
 コレがつまり14年の実績というものだろう。ダテに長くやってる訳じゃない。

「火だるまの夢」
 旅行に出て宿泊先のトレーラーハウスでコイバナに花を咲かせる女子大生3人。よく見ると少し開いたトイレのドアから仰向けに男の顔が、、、というのだが、ほん呪シリーズの真の偉大さはこの男の顔の造形や出現の仕方にあるのではない。女子大生達のグダグダ話にリアリティがあることが偉大なのだ。
 まあ、別に女子大生だったことがあるわけではないので、ホントにリアルかどうかは判らないが、なんとなく、リアリティを感じるのである。ソコが重要なのである。

「奇怪な未来」
 夏休みの思い出映像に突然4年後の未来が写っている。
 アイデアとしては面白いが、前にも言ったようにこういう「ビデオ映像に干渉してくる」ハナシは好きじゃない。

 「続・不気味な置物」
 50巻の続き。前回以上に顔が歪み、最後にちょっと音声が入っているのが新味。
 このネタこそもっと徹底的に調査すべきだと思うけどなぁ、、、人形の産地とか、誰がどこで買ってきたのか親戚に訊きまくるとか。

 「シリーズ監視カメラ 廃ビル」
 廃ビルに複数監視カメラ仕掛けてるのがまず驚き。侵入者対策ですかね、、、
 で、案の定監視カメラに気が付かない不届きなアンちゃん達が侵入して来るのだが、途中から子供がヒョコヒョコ着いてくる。「楽しそうな雰囲気につられて出てきちゃいました。ボクも連れてって」って雰囲気がよく出てて良いです。

 「染みの記録」
 コレは小ネタ。顔に見えなくもない壁の染みが徐々に濃くなってくる。証人として友人を呼んで隠していたダンボールを取ると無くなってる。
 コレこそ壁の向こうを調べろよ、と思う。ヨソの部屋なのかな、、、

 「雨の死者」
 死者は使者とかかってるんでしょうね。
 アパートの一室で飲み会をしていると、突然豪雨の音。ちょうど買い出しに行っていた奴が帰ってきたので、「雨ひどかった?」と聞くと、「雨なんか降ってない」、とその時玄関口に何者かが立っているの気づいた撮影者は、、、
 撮影者の侵入者に対する「ナニやってんだオマエ!」と言う叫びがオトコらしい。撮影者が撮影中に怪異に気づくパターンは珍しいが佳作になることが多い気がする。

 「失われた仔ども達」
 ココ数年の恒例になっている「夏の三ヶ月連続リリース」用の長編。
 岩澤カントクらしく、出だしからして凝り倒している。
 一見無関係に思われた二つの投稿が実は、、、ってパターンは前にもあったかなぁ、、、
 二つの投稿の共通項を探る委員会は、東北のある村に伝わる、聞くと幽霊が出ると言われている「怖い話」に辿り着く。二つの投稿はどちらもこの「怖い話」に関わっているらしい。
 三ヶ月連続リリースの一発目でもうこの「怖い話」を詳らかにしちゃってるんだけど、ダイジョブなのかしら、、、このハナシをどう決着付けるかは楽しみ、って言うかまあ、いままでもちゃんとした決着はついてないんだけどね、、、

 今回の収穫はなんといっても新人演出補井上イジリでしょう。
 「怖い話」をコインランドリーで出会ったオンナに訊いたという男性を発見したスタッフは、男性のハナシを元に井上演出補に似顔絵を描かせるのだが、コレが浜田画伯もかくやと言わんばかりのシロモノ。
 絵を見て呆れた岩澤カントクは「え?ハナシ訊いて書いたんだよね?」と念を押すが、全く悪びれた様子を見せず「ハイ!」と答える井上。
 イヤ、岩澤さん、、、ハナシを訊いたかどうかの問題じゃないと思います、、、
 結局絵を見せて聞き込みをした相手全員に失笑されて収穫ゼロ。会議で別のスタッフに「やっぱり絵に問題があるんじゃないですか?」って聞き込み始める前に、もう、見た瞬間「コレじゃダメだ、、、」って判ってた筈だろ、、、

 さすがスタッフにドS対応をすることで有名な岩澤カントク、コメディ演出もドSっぽいです。
JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 20:51, 空中禁煙者, 邦画

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「トータル・リコール」 筋肉バカは二重スパイの夢をみるか

 「スター・ウォーズ」がもたらした様々な衝撃の中に、「宇宙船が中も外もキチャナい」と言うのがあった。それまで宇宙船といえばピッカピカのツルッツルの流線型、と相場が決まっていたのだが、ハン・ソロの操るミレニアム・ファルコン号は、中も外もまぁ〜汚れてましたね。
 コレは宇宙船とは言え長年密輸に使われてきたヤクザモンの船がそんなにキレイな訳はない、というリアリティだったのよ。

 そこからはもう、宇宙船と言わず、街も家もヒトビトの服装も、未来世界はキチャナくなる一方です。「ブレードランナー」とか。

 しかも一度「未来はキチャナい」と規定されただけではなく、徐々にキチャナくなっていくのである。

 そんな中、「トータル・リコール」な訳ですが、コレは「未来は徐々にキチャナくなっていってる」説の有力な傍証になり得ます。比較の対象があるから。そう、ポール・バーホーベン版の「トータル・リコール」です。
 

 バーホーベン版で設備の整ったキレイな病院のようだったリコール社は、九龍城の阿片窟のようです。よくこんなとこで注射打たれる気になるものだ。それだけ日々の暮らしが辛いんでしょう。

 未来世界がキチャナくなっていくのは、それだけ作り手たちが未来に対して抱く絶望が深くなっていくからでしょう。
 例えば前作での地球の住民対火星植民地の対立は、今回はモロに地球内部の対立になっています。エリートの住むUFB(United Federation of Britainの略で、何故かイギリス)と、その(地球の中心に対して)反対側にある労働者の住むコロニーの対立への変化は、つまり前作が作られた22年間の間に、社会格差が拡大した、ということだと思います。

 映画としてのは出来は、もう、改めてどうこう言うつもりも起きない。例によって大予算のハリウッド大作にありがちな、そこそこの面白さは保証してくれるが、取り立てて衝撃的なものは何もない、という例のアレ。
 ただ、未来社会の異様なガジェットを利用した追跡劇は、アイデア豊富で楽しまされた。

 そこそこ面白かったんならいいじゃないかとお思いでしょうが、敢えて苦言を二つ呈しておく。

 前作で最大のサスペンスシーンだった、「オマエはまだリコール社で夢を観ているんだ」と説得しに来る奴の扱いに失敗してる。
 そもそも親友が説得に来てるのにイキナリ撃ち殺すとは何事か。金のために、あるいは家族を人質に取られて無理やりやらされてるかもしれないではないか。親友を撃ち殺すことにためらいはないのか。

 さらに親友の言っていることが嘘だと判断する材料にも納得がいかない。レジスタンス仲間のオンナが泣いているからどうだというのか。泣くくらいのプログラミングはするだろ。前作では(夢のなかに)説得に来たオトコが汗をかくの無意味だから嘘だと判断したのよ。

 奥さん役の役(ややこしい)のオンナとレジスタンスのヒロインが同じ長い黒髪の細面女優なのはどうしたことか。前作では(せっかく夢で見るんだから)敢えて逆のタイプの女優さんにしてた筈。
 奥さん役の役(ややこしい)のケイト・ベッキンセイルは「世界一の美女」等と言われてるにもかかわらず、前作シャロン・ストーンとマイケル・アイアンサイド(二人共この後出世したねぇ、、、)二人分の大活躍をしてるだけに残念。

 レジスタンス女役は以前ワタクシ空中さんが「テキサス・チェーンソー・マサカー」の時に「不細工オンナ」などと評したジェシカ・ビールではないか。キレイになったねぇ、、、その節はゴメンナサイ、、、

 ところで「トータル・リコール」はフィリップ・K・ディックの原作であり、そのテーマはいつも「現実の不確かさ」だ。
 ディックは様々な手を使って現実の不確かさを描いてきたが、この原作では記憶操作によって現実感が曖昧になる様を描いている。

 ワタクシ空中さんは最初の「トータル・リコール」を観た時、「コレはハリソン・フォードのような、曲がりなりにも内省的な芝居のできる役者さんでやれば『ブレードランナー』級の傑作になったのではあるまいか、、、」などと思ったりもしたが、前回も今回も主役は筋肉バカだ。
 「あ〜あ、今回もコリン・ファレルかよ、、、」などと嘆いていたが、本作を最後まで観て、ハタと「コレはコレで正解なのだ」と気がついた。

 昔から「トータル・リコール」のラストはリコール社で観ている幻想なのか、と言うのは論争になってきたが、おそらくは前作も今作もラストまで幻想なのだ。つまり、シュワちゃんもコリン・ファレルもスパイなどではなく、最初から最後まで工場で働く労働者なのだ。
 だったら「筋肉バカが似合う役者」をキャスティングする事こそが正解というものだ。
JUGEMテーマ:映画

at 19:20, 空中禁煙者, 洋画

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「捜査官X」 雲南省の暴力の歴史

 う〜ん、コレ、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を観てなかったら傑作だと思ったかもしれないなぁ、、、舞台を前世紀初頭(1917年)の中国雲南省は山間の村に移して、ほぼ、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」と同じことをやってます。

 違うところもある(リメイクじゃないんだから当然だ)。
 最大の違いはタイトルにもなっている捜査官Xの存在だ。「ヒストリー・オブ・バイオレンス」ではヴィゴ・モーテンセンの大活躍がテレビで報道されることによって過去を呼び起こしてしまうが、なにしろテレビのない時代のこととて図らずも金城武演ずる捜査官がテレビの役割を果たしてしまう。

 ヴィゴ・モーテンセンは周囲が茫然とする華麗なアクションで二人組強盗をあっという間に殺戮してのけるが、本作のドニー・イェンは、ただ、強盗のひとりの腰にしがみついているだけで、何故か運良く二人組は死んでくれる。捜査官はこの勝利が実は偶然の産物ではなく、ドニー・イェン演ずるジンシーの「偶然に見せかけた」妙技であることに気づく。

 この時の、「捜査官の想像による格闘の再演」が素晴らしい。
 先ほど見せられたドニー・イェンのカッコ悪いアクションシーンを、捜査官の頭のなかで、ジンシーの交えて再現するのだが、スローモーションやCGを交えた映像が面白く、さらに現実と想像を絶妙に切り返す手腕は見事である。
 恐ろしく映像に凝った作品でもあるのだ。

 全体的に発色を良くしたような、それでいてくすんだような色調(なんて言うの?ああいうの)といい、精密な村のセットや村人の服装(と村のジジババのそれらしいシワだらけの顔)といい、全く手を抜いたところが感じられない。
 ピーター・チャン監督の映画は初見だが、いっつもこんな感じですか?
 「ウォーロード/男たちの戦い」も観ないとアカンかなぁ、、、

 後半は当然ジンシーの正体に気づいた昔の仲間達と、過去を捨てたいジンシーのカンフーバトルになるわけですが、なかなかネチッこくて迫力のあるバトルを見せてくれるものの、ドニー・イェンであること考慮に入れるとイマイチかなぁ、、、
 「イップ・マン」シリーズの大ヒットを受けている訳でもないんだろうが、やっぱり手数の多い詠春拳風のアクションになってますね。

 「S.P.L 狼よ静かに死ね」みたいな真剣勝負を望むのはもう無理なんだろうか。
 せっかくラスボスにホントのヤクザ、ジミー・ウォング御大を引っ張りだしたんだから、、、
 
JUGEMテーマ:映画

at 20:07, 空中禁煙者, アジア

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「闇夜 警視庁失踪課・高城賢吾」 し、失礼しました、、、

 ワタクシ空中さんは過去に「ミステリーとしては0点」などと失礼な事を言ってしまった堂場瞬一氏ではあったが、ココに来てついに、堂場氏は「ミステリー」であることを諦めたのではないか。コレはもはやミステリーでは無いし、サスペンスですら無い。
 「企業小説」と言うジャンルがあるが、本作は企業小説と同じような意味で「警察小説」である。
 ただ、警察官たちが淡々と働いているさまを小説にしている。

 これが堂場氏の意識的な戦略なのかどうかは判らないが、結果としてこの方法論は大当たり、「ミステリーでなければならない」と言うプレッシャーから開放された堂場氏の筆は冴えまくり、シリーズ中でも最も読み応えのある一作となった。

 もともと堂場瞬一氏を読み続けているのは、氏の人物造形や描写力の魅力ゆえなので、本作のようにミステリープレッシャーによるストレスがないと、心から楽しめます(別に小説の美点はストレスがないコトではないんだが)。

 ミステリーであることを諦める事ができたのは、今回のプロットが、高城自身の今現在の境遇とリンクしているからだろう。
 前作のラストで長く行方不明だった娘が遺体で発見されたことを知らされた高城ではあったが、今回の事件は正に幼女誘拐殺人事件なのだ。
 娘の死を知らされてヤル気も何もかも失った高城が、この事件の捜査をすすめるうちに、娘を殺害した犯人を自ら追い詰める決心をする、というのがサブプロットとなっていて、ココで取れ高がかせげるので、メインプロットの方で無理をしないで済んでいるのだ。

 ところで謝らなければならないことが有りますね。
 前作のレビューで、「交番警官の失踪事件なんて何の意味もなく」等と書いてしまいましたが、アレ、今回の事件に繋がってくるのね。
 ゴメンナサイ、、、スイマセンでした、、、m(_ _)m

 この調子で行くと、娘の遺体の発見場所が、高城旧知の警察官の家だったというのもなんか意味を持ってくるんですかね、、、
JUGEMテーマ:小説全般

at 18:36, 空中禁煙者, 書籍

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「グレイブ・エンカウンターズ2」 前作よりイイが致命的ミスを犯してる

 前作である「グレイブ・エンカウンターズ」と言う映画をめぐる騒動を映画にしている、いわばメタ映画。と、同時にモキュメンタリーでもある。忙しいこっちゃ。

 映画はイキナリ前作「グレイブ・エンカウンターズ」についての、色々なヒトビトのコメント映像で始まる。映画評論家らしきヒトや一観客のコメントが次々にモンタージュされる。褒めているヒトもいるが、「くだらない」、「月並み」、「サイテー」など結構辛辣な意見を多めに入れて笑わせてくれる。

 やがて映画は特に辛辣なコメントをしたひとり、映画学校でホラー映画を作っているホラーオタクの学生、アレックスに焦点を当てる。

 「映画界に名前を売るため」にフェイスブックに辛辣な映画評をアップしているアレックスのもとに、「死の番人」を名乗る謎の人物から、「グレイブ・エンカウンターズ」に関するヒントがメールで送られてくる。アレックスはそのヒントを元に調査をするうちに、「グレイブ・エンカウンターズ」がフィクションではなく、事実であると確信し、自分たちで問題の精神病院を調査することを決意する、、、

 このアイデアは悪くない。
 悪くないんだけどさ、なんでココで「グレイブ・エンカウンターズ」が「映画」として作られたって言うハナシになっちゃうわけ。
 「映画」として作られたということはつまり、出演者は全員役者であり、プロデューサー兼レポーターの「ランス」もカメラマンの「サシャ」も役名であり、例えば「ランス」は本名ショーンと言う役者である、と言うことになってしまっている。「ランス」役の役者、「ショーン」の母親に会いに行ったりするのだ。

 
 コレはおかしいでしょ。
 「グレイブ・エンカウンターズ」で彼らは最後まで「ランス」「サシャ」「TC」って呼び
合ってるんだもん。
 アレがフィクションではなく事実だとして、彼らが最後まで「役名」で呼び合ってるってのはいくらなんでも不自然すぎる。事実であるとすれば彼らは文字通り生きるか死ぬかの瀬戸際(仲間はどんどん死んでると思ってる)にいるのに、敢えて役名で呼び合うわけ無い。アホか。

 実はこの問題は簡単に解決できるはずで、要するに最初の設定通り「テレビのドキュメンタリー番組だった」ってことにすればいいだけじゃないの?ランスはランスと言う実在するプロデューサーである、と。
 で、ランスの母親に会いに行けばいいじゃん。
 何故こうしないのか不思議でしょうがない。
 前作のクレジットでランス=ショーン(他のヒトもしかり)って出しちゃってるから?
 それを言ってるとこの企画自体成り立たなく無いか?

 実を言うと、その一点を除けばこの映画は結構よく出来てると思う。
 正直言ってたいして怖くはないんだが、アイデア満載でなかなか飽きさせない。後半、アッと驚く登場人物がいたりして、最後まで面白く見られるのだ。
 前作で失敗していた超常現象への導入部も今回は納得が行く。
 皮肉な結末といい、前作より全然良いと思うだけに、前作の扱い方を間違えたのが残念。
JUGEMテーマ:映画

at 20:32, 空中禁煙者, 洋画

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「なんでもわかるキリスト教大辞典」 キリスト教攻略本

 辞典とあるが、辞典のように必要が有る時だけ引けばいいという書物ではない。かと言って、アタマから読み下す読者を想定して書かれているわけでもない。
 なんだろうこの感じ、何かに似ていると思ったらアレだ。攻略本。ゲームの攻略本のあり方に似てる。
 本書はキリスト教クリアのための攻略本なのだ。

 とは言うものの、あの複雑怪奇なキリスト教の世界が文庫本一冊で完全攻略できるほど世の中は甘くないんであって、本書は主にキリスト教の各教派の解説と、教派別の特徴、用語解説に特化した内容になっている。従って、キリスト教の「何故?」に迫ることは出来ないが、今現在のキリスト教の有り様を見事に切り取ることにある程度成功しているようである。

 実際、(いい意味で)救世軍や(悪い意味で)モルモン教を、ローマ・カトリックやメソジストと並列して「キリスト教の一分派である」として扱っている書物は珍しいのではないか。大げさに言えばモルモン教を「キリスト教の分派」と認めることは、幸福の科学を仏教の一分派と認めるのと同じくらい勇気が要りそう。

 筆者のスタンスは「キリスト教オタクの翻訳家」だそうで、決して信者ではないそうだ。だからこそどの教派にも公平な目で記述ができるのだろう。

 前半の各教派の解説は、文庫本としては充分なボリュームだが、後半にある牧師さまやシスターへのインタビューが物足りない感じはある。最後の用語辞書部分を減らしてでも、ココを充実させて欲しかった。
 「シスターとは、職業ではなく、主婦と同じような、ある生き方を選んだ結果です」
 などはなんとなく目からウロコが落ちそうなだけに、もっと読みたいのね。
 

 特に、牧師様もシスターも「親もキリスト教徒だった」と言っているのはやや不満です。
 人間が宗教を信じる動機として、「親がそうだから」と言うのは、一番普遍的で、なおかつ一番くだらないと思う。お二人とも「親は関係なく自分自身が神に呼ばれた」的なことをおっしゃっているが、本当は、親がキリスト教徒ではないにもかかわらず、「神に呼ばれた」人間のハナシが聞きたい。

 恐らく八木谷さんはキリスト本で一儲けしようと企むその辺の社会学者なんかより信者の信頼を勝ち得ていると思うので、いつかお願いします。
JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 20:27, 空中禁煙者, 書籍

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「エクスペンダブルズ2」 チャック・ノリス最強伝説

 なんか前にもこのハナシはしたことがある気がするが、サム・ライミの「死霊のはらわた」は、ホラーのつもりで作ったら、世界中で観客がゲラゲラ笑って見出したのよ。「そんじゃあ」っつってサム・ライミは続編(実質はリメイク)の「死霊のはらわた2」は最初から笑える映画として作ってる。

 同じ関係がこの「エクスペンタグルズ2」と前作の間にも成り立つ。
 前作はまだジェイソン・ステイサムの恋模様があったりして、ちょっとは人間ドラマとかシリアスな部分があったが、今回は露骨にギャグに振ってきた。
 

 或いは過去の名作の記憶を利用している、と言う意味では「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」にも近いかもしれない。「ホットファズ」がギリギリ刑事アクションとしても成立しているパロディ映画だったように、ぎりぎり戦争アクションとしても成立しているパロディ映画なのだ。

 なかでもスタさんが仕掛けた最大のギャグは、チャック・ノリス登場の瞬間だろう。
 
 敵と交戦中だったペンタブルズは、突然とてつもない破壊と殺戮によって敵陣営が全滅してしまうのを見て、呆然としてしまう。
 「今の、なに?」
 
 するとおもむろに(西部劇風のBGMにのって)チャック・ノリスが歩いてくるのだ。
 ブハハ!

 よく考えるとこのシーンでチャック・ノリスは「何もしていない」。
 にもかかわらず、チャック・ノリスが歩いてくるだけで全てを納得してしまう。
 チャック・ノリスの肉体が、あるいはチャック・ノリスのアクションが、説得力を持つのではない。
 既に、「チャック・ノリスである」と言うだけで全てを納得させる説得力を持っているのだ。

 アメリカではチャック・ノリスは「無駄にムチャクチャ強いオトコ」のアイコンなのだ。
 それは例えば日本の「無駄にムチャクチャ偉そうな村田英雄」とか「無駄にムチャクチャデカいジャイアント馬場さん」と同じである。
 このシーンのすぐ後、スタさんと交わす会話、
「キングコブラに噛まれて五日間もがき苦しんだあと、死んだ、、、キングコブラが」
 と言うのは、たけしが語る
「馬場さんはジャンボジェットに乗る時、よいしょっと両手を広げてジャンボの左右の翼に突っ込んで横たわる」
 と同じ、有名なチャック・ノリス伝説なのだ。

 「無駄にムチャクチャ強いオトコ」の役でチャック・ノリス本人を連れてくる、と言うのはスタさんの思いつきであり、スタさんだからこそ連れて来られたのだろう
 スタさんも60過ぎてすっかり衰えてはいるが、一番衰えていないのはこの興行主としてのカンかもしれない。

 総じて既にアクションスターとしては引退寸前のジジイどもがエッチラオッチラやっている中で、さすがにジェイソン・ステイサムだけはシャープなアクションを見せて一人気を吐いている。
 まあ、、「ギリギリ戦争アクションとして成立させる」ための言い訳みたいなもんだろう。

 おそらくは前作からのレギュラー、ジェット・リーが今回早々に退場してしてしまうのも、「言い訳に二人もいらない」と言うスタさんの興行主としてのカンか、あるいは制作意図を察したジェット・リーがとっとと逃げ出したかのどっちかに違いない。

 しかし、紅一点のユー・ナンはもうちょっとキレイなヒト連れてこれなかったものか、、、別にそんなにアクションできなくてもイイ役なんだから(事実ユー・ナンも出来ないし)もうちょっといるでしょ。
 役名がなんと往年のジャッキー・チェン映画のヒロイン女優と同じ「マギー・チャン」と言うのはやはり何かのギャグなのだろうが。

 結局、一番ハマっているのはシュワちゃんかも知れない。
 もともとシュワちゃんはコメディセンスも抜群である。今回も別にシュワちゃんじゃなくてもちっとも構わない役を、なんとも楽しそうに演じているではないか!!
JUGEMテーマ:映画

at 19:54, 空中禁煙者, 洋画

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「グレイブ・エンカウンターズ」 カフカ風ホラー(の失敗作)

評価:
ザ・ヴィシャス・ブラザーズ,ショーン・エンジェルスキー,コリン・ミニハン,スチュアート・オルティス,マーク・ネクテル,スティーブ・シールズ
¥ 3,047

 こう暑いとホラーでも観たくなる、という訳で、たまたまWOWOWでやってたホラーを録画して観てみました。レンタルビデオ屋さんでホラーコーナーを覗くことがあるヒトは見たことあるでしょう。ジャケットに三角形の「自主規制」ってシール(に見せかけた印刷)がある奴。

 ここ10年くらいモキュメンタリーはホラー映画の主流になりつつある。いい加減飽きてきたような気もするが、この手法も徐々に洗練され続けてもいるので、いっそ行くところまで行ったところを見てみたいと言う気もしてきた。

 本作も、「テレビのドキュメンタリーホラー番組の6本目のビデオテープ」と言う体裁になっている。
 5本目までは普通に制作されて放映されたが6作目の製作中に、、、という訳。

 「グレイブ・エンカウンターズ」と言うのはその番組のタイトルなのだ。「墓場との遭遇」ってなんか変なタイトルだな、と思うが。舞台墓場じゃないし。

 後にビデオテープを発見したスタッフが編集して90分にまとめたが、事件の経緯を解りやすくするために、普通はカットするスタッフ同士のやり取りも入れてある、というのがミソ。

 で、この、実際に超常現象が始まる前の、番組作りの内幕の部分がリアリティがあって凄く面白い。
 

 今回の舞台は50年前に閉鎖された精神病院。自治体の持ち物なのだが、売ろうとしても買い手もつかず、改装しようとしても事故が頻発、しょうがないから50年間管理人や庭師をおいて外観だけは保っている、と言う状態。

 番組のプロデューサー兼レポーターのランスは、新人の庭師に金を渡して嘘の目撃談をでっち上げたり、レギュラーの霊能力者(実は売れない役者)にもっともらしいセリフを言わせた後で二人でゲラゲラ笑い合ったりするようなオトコだが、別に超常現象を信じてないわけではない。逆に、もし本当の超常現象が撮れれば、一攫千金だと思って待ち望んでいたりする。
 この、決してバカにしてるわけじゃないが、数字のためにはヘーキで嘘もつく、と言うスタンスがリアルではないか!
 スタッフ・キャストが揃って写ってちょっとポーズを作って「ぐれいぶ・えんかうんたーず!」なんつってキメるタイトル撮りなんて、いかにもディスカバリーチャンネルとかに有りそう(カナダ映画ですが)。

 さて、こうなるのは、気になるのは超常現象の入り方だ。

 ココは難しいよ。リアルな立脚点がしっかりしているだけに、どうやって怪異な世界に滑りこむかは大事だ。ココで失敗すると、もう、後何をやられてもダメになる可能性がある。

 可能性があるんだが、、、
 もう、何の工夫もなく入りましたね、、、
 大失敗とまでは言わないが、もう、ココが大事だという自覚は全然なく、ただ、「じゃ、準備段階は終わったからソロソロ出すか、、、」って感じ。

 まあ、出だしでつまづいたせいもあるかも知れないが、この後も、出してくる怪異がことごとくショボイです。少なくとも、この分野でなんか新しいツメ跡を残そうという気概はまるで感じられない。どこかで見たことあるような怪異を、ただ、タメも何もなくダラダラ出してくるだけ。
 しまいにはほとんどコントのようなことになってしまう。

 50年前に閉鎖された精神病院に、スタッフ・キャストで一晩泊り込もうと言うのだが、わざわざ管理人に「明日の朝6時に開けてね」と頼んで、唯一の出入り口に外から鍵を掛けてもらう。
 結局、この映画最大の怪異は、このドアが開かない、と言うことだろう。
 朝6時に開けに来ないどころか、そもそも夜が明けない。窓は全部鉄格子が嵌っているが、カーテンや板で覆ってはいないので、夜が開ければ病院内も明るくなるはずなのだが、全然明るくならない。
 何時まで経っても開けに来ないドアを、アタマに来てぶち破ってみると、そこにはまた別の廊下がある始末。
 つまり、病院内に閉じ込められたのだ。

 序盤の部分が良く出来ているのを見ても、この映画のスタッフはバカじゃない。きっと才能がある。ただ、その才能はホラー向きじゃない。
 多分、こいつらはホラーを作ろうとしてない。
 廃病院に閉じ込められて脱出できない、と言う不条理感を描きたかったのだろう。
 不条理映画を作りたかったけど、ホラーが低予算で出来るらしいんで乗っかってみました、と言う感じか。

 目新しい怪異を思いつけないなら、ドラマ性に逃げる、と言う手もあったはずだ。
 登場人物間の人間関係と怪異をシンクロさせるとか。
 あるいはこの映画、ラスト近くになってやっと「この病院の院長が患者に殺されたのは、医療とは関係のない人体実験をやっていたからではないか、、、」的なネタを出してくるのだが、コレをもっと早くからだして、ストーリーを組み立てる方法もあったはずだ。

 さらに言えば「ホラー」としてはどうしても抑えておくべきことをやってない。
 彼らが怪異に苦しんでいる間、「外からこの病院はどう見えているのか」だ。
 管理人は何故鍵を開けに来ないのか。
 病院内では何日も経っているが、外部の世界の時間はどうなっているのか。
 モキュメンタリーの性質上、これらのカットを途中で挟むわけには行かないが、テープが発見された経緯を描くことで代替出来るはずだ。テープを発見したのは(定刻通り)鍵を開けに来た管理人なのか。

 多分、そういう事には興味が無いのだ(気が付かなかっただけかも知れないが)。

 あくまでも、迷宮にとらわれて脱出できない不条理。
 コレがヤリたかったのだろう。

 ホラーとしての価値は限りなく低いと思うが、既に続編が出来ていると言う。
 低予算で作れる、と言うは良い事だ。
 多分、観ちゃうんだろうな、、、
 
JUGEMテーマ:映画

at 20:23, 空中禁煙者, 洋画

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