2013.03.24 Sunday
「アーティスト」 で、誰がアーティストなの?
そりゃアメ公は嬉しいだろうよ、外国人が全盛期のハリウッドをリスペクトして、と言うか「リスペクトしてますよ」って言いたくてこんな丁寧な映画作ったんだから。
しかし当然のことながらそれをアメリカ人以外が心から楽しめるかどうかは別問題だ。
まあ、アカデミー賞あげた方も貰った方もポンニチのことなんか気にしちゃいないだろうけど。
しかし当然のことながらそれをアメリカ人以外が心から楽しめるかどうかは別問題だ。
まあ、アカデミー賞あげた方も貰った方もポンニチのことなんか気にしちゃいないだろうけど。
イヤ、もちろん良く出来てるっちゃよく出来てるのよ。
特に字幕(でいいのかしら?あのサイレント特有の文字だけになる画面)を最小限に抑えてほぼ、言葉による説明なしで、登場人物の感情の機微から細かい展開まで理解できるようになっている演出力には感心した。もちろん役者も上手いんだろうけど。ミシェル・アザナヴィシウス監督の爪の垢を煎じて山崎貴に飲ませたいね。
特に字幕(でいいのかしら?あのサイレント特有の文字だけになる画面)を最小限に抑えてほぼ、言葉による説明なしで、登場人物の感情の機微から細かい展開まで理解できるようになっている演出力には感心した。もちろん役者も上手いんだろうけど。ミシェル・アザナヴィシウス監督の爪の垢を煎じて山崎貴に飲ませたいね。
が、それを持ってヌケヌケと「スター誕生」のプロットを丸パクリしてもいいって事にはならないと思うんだよな。イヤ、もちろん監督はコレが「スター誕生」のパクリであることが観客に判ることも判ってる。判るどころか、下手すりゃ「ホレホレ、みなさんのお好きな『スター誕生』ですよ?みなさんのお好きなものを古いけれどキレイなお皿に盛ってお出ししてますよ?」くらい思ってる。
うるへー。余計なお世話じゃボケ。
あと、ミュージカル映画が、トーキーに移行できなかった役者の救いになるのかどうかがよく解らない。ミュージカル映画ってセリフ言わなくていいの?ジーン・ケリーもフレッド・アステアもちゃんとセリフ喋ってたけどなぁ、、、
セリフどころか歌まで歌わなくっちゃならなくて却って大変なんじゃなかろうか。
実際にそういう例があったのかねぇ、、、
セリフどころか歌まで歌わなくっちゃならなくて却って大変なんじゃなかろうか。
実際にそういう例があったのかねぇ、、、
昔の映画っぽくするためにオープニングにも主要キャストのクレジットが出るが、ジョン・グッドマンやジェームズ・クロムウェルら有名なハリウッド俳優に混じってマルコム・マクダウェルの名を発見。このクセモノをどう使うのかと期待して観ていたらチョイ役だった。ま、カメオ出演みたいなもんかな。
フランス人がアメリカのギャング映画に憧れて真似してみたらフィルム・ノワールになっちゃった、みたいなのが本当の意味でのリスペクトというものだと思う。そのまんまやられても「ああ、懐かしいね、、、」以外の感想を持ちようがない。
イギリス人がアメリカ黒人のリズム・アンド・ブルースを真似しようと思ったらローリング・ストーンズになっちゃったりレッド・ツェッペリンになっちゃったりするような、「白人の批評性」になんか名前を付けたい、付けてほしいと長年思ってるんだけど、それはまた別の機会に、、、
JUGEMテーマ:映画
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