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マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「モールス」 小さな吸血鬼のメロディ

 まあ、「キック・アス」のヒット・ガール、クロエ・グレース・モレッツちゃん目当てですが。
 ヴァンパイアをモチーフにした恋愛映画ってイッパイありそうだが(て言うかほとんどうそうって気もする)、主人公が12歳っていうのがミソかなぁ、、、
 で、ありがちな恋愛ヴァンパイア映画ってさ、だいたいどっちつかずになっちゃうのね。そもそも企画の発端が、その時のその時の人気の若手連れてきて、「ホラホラ、○○がヴァンパイアですよー」「○○がヴァンパイアに恋をしますよー」っつって終わっちゃってる気がする(イヤ偏見だろ、具体例を挙げろよ、、、)。
 もちろん大金かけてヴァンパイアメイクとか超絶アクションやってるんだけど、結局ホラーとしてもラブストーリーとしても中途半端、みたいな(だから、、、)
 そこがちゃんと出来ている、と言うのがこの映画の売りだろう。
 12歳のイノセントのおかげだろうか、ちゃんと淡い恋の物語としても成立していて(先々を考えると「淡い」ではすまないのだが)、ホラーとして恐怖感もそこそこあって、奇跡のようなバランスを維持している。
 特撮部分が意外なほどショボイのは気になるが、覆面オヤジの2回目の襲撃シーンのサスペンスはなかなかのものではないか。このシーンはシーン終わりの超斬新なカメラワークと相俟って、深夜のリヴィングで思わず拍手しそうになるほどの迫力。
 コイツら、なかなかの手練なのだ。
 雪の降りしきる田舎町で繰り広げられる12歳の少年の孤独と淡い恋心、そしてヒリヒリとした恐怖。
 そこにボコン、ボコンと激しいアクションとグロを放り込んで、全く散漫にならない構成力というか、映画全体を制御するしたたかさに感服した。
 ところでこの映画、時代設定がレーガン政権下になっている。
 コレについて監督はレーガンが行った善と悪についての演説を使いたかったとかナントカほざいているが、要はその辺にしないと携帯とか出てきてちゃってモールス信号が使えなくなるからじゃ、、、 JUGEMテーマ:映画

at 20:34, 空中禁煙者, 洋画

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「八日目の蝉」 オトコですみません、、、

 どうもエンジェルホームのことが気になって原作にまで手を出してみた。

 が、まず、一読して冒頭の誘拐の舞台が東京であることに驚く。
 あの印象的な坂のある住宅地とか、ロケ地も東京なのかねぇ、、、
 考えてみれば東京じゃないと判断する理由は微塵も無いのだが、何故か両親の家から恵理菜のバイト先や下宿に至るまで地方都市の出来事だと思い込んでいて、原作を読んだらよく知ってるご近所の地名が続出するのにたまげてしまった。なんで地方だと思っちゃんたんだろうなぁ、、、

 で、エンジェルホームですが。
 読み進んでいくと意外とあっさりエンジェルホームを脱出してしまうので、「アレ?あんまり重きを置いていないのかな?」と思いかけるが、後半、「エンジェルホームで育った女」、自称フリーライターの千草が調査結果を語り出すに至り、やはりエンジェルホームこそがこの作者の思想の具現化であることを確信するワタクシ空中さんでありました。

 千草の口から語られるエンジェルホームは、徹底した女性原理、徹底した男性軽視に貫かれた集団であり、オトコと見れば赤ん坊でも拒否するその姿勢はある種強迫観念的ですらある。。
 作者の筆致はある時は批判的でもあるが、隠さないでもよろしい、オトコなんてバカで嘘つきで役立たずで、タネ馬程度の価値しか無いと言うスタンスは、まさにこの小説全体に流れる通底音でもあるではないか。

 実際この小説におけるオトコどものクソの役にも立たなさ、存在感の薄さは尋常ではない。
 久美の父親にしてそうめん会社の社長など、映画版ではなまじ平田満という肉体を与えられてしまっているから、それなりの存在感も持ってしまうが、小説版ではほとんど居るんだか居ないんだかわからないレベル。

 宮田恭子のお見合い相手の市役所職員(映画版には登場しない)など、「アレ?やっとまともなオトコかな?」と思うと、図らずも凶報をもたらす役を振られていて、ここまで来ると、もう、笑ってしまう。

 徹底的に女性(だけ)の救済機関を目指し、そのためにはオトコの子供さえ拒否するエンジェルホームが、作者のユートピアでなくて何であろう。
 それが確認できただけでも一読の価値はあった。

 一方で、今どきの日本映画界には珍しく、原作を読んで改めて映画版のスタッフ・キャストの偉大さに気づくという効果もあった。
 すべての登場人物の中で、野々宮希和子だけがオレの脳内でハッキリと永作博美の像を結んでいて、改めて永作の神がかり的な演技に感服したが、他にも小池栄子が、映画を観ただけでは気が付かなかったが、実は「ついに他人との距離を測れないオンナ」の役を好演していたことにも気づいた。
 
 しかし。
 「八日目の蝉」の場合、原作と映画化の関係において、一番偉大なのは脚本かもしれない。
 原作のアブリッジと改変において、コレほど見事な例をワタシは他に知らない。ましてや最近の日本映画界においておや。
 脚色の見事さという点では、以前「プレステージ」を絶賛したことがあったが、アレを超えたかもしれない。
 何しろ映画版を観て印象的だったシーン、例えばエンジェルホームのフェルメール風の衣装やエキセントリックなエンジェルさんの佇まい、「お星様の歌」のエピソード、小豆島の海岸近くの芝生で寝転がるシーン、大人になった恵里菜が小豆島の写真館に行くシーンは全て映画版のオリジナルなのだ。コレには参った。

 全てを経過した後で恵里菜の手にする結論が、オトコの身としては今ひとつピンとこないというか、いや、分かることは分かるんだけど、ひとつの物語を終えるに値するかどうかよく分からないのは映画版と一緒(そら同じだわ)。
 まあ、所詮タネ馬としての価値しか無い、バカで嘘つきで役立たずでヘンタイで不潔で臭い中年オトコの身としては、こういう小説を読んでその向こう側に何らかの世界が広がっていることを垣間見るしか無いのだろう。
JUGEMテーマ:小説全般

at 19:58, 空中禁煙者, 書籍

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「ゴーストライター」 007とオビワン・ケノービの末路 

 元英国首相の自伝のゴーストライターに雇われたオトコが、謎の死を遂げた自分の前任者の死の原因や、彼の残した史料を探る内に国家規模の陰謀に気づくハナシ。
 まあ、今となってはスケールがデカかろうがどうだろうが驚かない、これだけだったら単なる今どきのポリティカルスリラーだよね。特に興味を惹かれるものはなんにもない。
 それでも敢えてコレを観ようと思ったのは、監督がポランスキーだったから。
 別に取り立ててファンなわけでもないが、「ポランスキー」と聞いただけで、なんかあるんじゃないか、、、と思わせる、今どき貴重な名前です。ロマン・ポランスキー。

 で、結論から言うと、なんにもないのね。フツーのポリティカルスリラー。
 舞台はアメリカ、と云いながら到底アメリカには見えない陰鬱な風景(後述する理由によって、多分、ロケ地はアメリカではありえない)といい、生きて呼吸している人間らしく聞こえる会話といい、自然な展開といい、ポランスキーらしい良さは随所にあるのだが、「何故コレをわざわざポランスキーが、、、」と言う疑念は最後まで拭えない。
 まあ、ポランスキー爺さんも食っていかなかきゃならん、ということだろうか、、、

 ワタクシ空中さんは、実はこのブログではいわゆる「表層批評」のようなものを目指していて、フィルム上に定着されていること以外の、例えば作品成立の背景のようなものにはなるべく言及しないようにしているのだが(たまにはしているが)、今回はあまりに何も無かったので、敢えて作品の、あるいは監督の背景から本作品に迫ってみたい。

 ロマン・ポランスキー監督はヨーロッパからアメリカに渡り、「ローズマリーの赤ちゃん」や「チャイナタウン」といった映画史に残る傑作をものしたヒトだが、御存知の通り現在アメリカに入国することは出来ない。少女強姦の罪で収監されてしまうからだ(本人は冤罪だと主張している)。
 一方で、アメリカはポランスキーの妻を殺した国でもある。
 いや別に国家に殺されたわけじゃないけど(解らないヒトは「シャロン・テート事件」でぐぐってみよう)。
 妻を殺し、自らをも追放した(いや別に自分で勝手に逃げてるだけだけど)国、アメリカ。
 自らに栄光も破滅ももたらした国、アメリカに対するポランスキー監督の感情は、強烈にアンビバレントなものに違いない。
 この映画は、そんなアメリカと、そんなアメリカに対して最近弱腰なヨーロッパに対するポランスキー監督の苦言なのだろう。
 「オイオイ、アメリカがヒドイ国なのは知ってたけど、ヨーロッパまでアメリカの言いなりかよ。じゃあオレは一体どこに住めばいいんだよ。頼むからしっかりしてくれよ、、、」と。

 主演がユアン・マクレガーとピアース・ブロスナンってそういう事でしょ。イギリス人でありながらハリウッドを代表する人気シリーズに出演して大金を稼いだ二人。
 この二人がこの映画の中でどうなるかを見れば、ポランスキーの言いたいことが分かるってもんだ。 JUGEMテーマ:映画

at 22:26, 空中禁煙者, 洋画

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「底抜け合衆国:アメリカが最もバカだった4年間」 実は「最も」じゃなかった4年間

  副題が「アメリカが最もバカだった4年間」と言うくらいで、ハッキリと2000年から2004年のアメリカの最重要事項に絞り込んで集めたコラム集。つまり、ブッシュ政権誕生と9.11だ。御存知の通り、実は密接に結びついていたこの2つの出来事を、現地アメリカからリアルタイムに書き綴っていて、コラム集と言うよりは日記のよう。
 町山氏はクリントン政権時代にアメリカに渡った際、「ああ、自由の国に来たんだな、、、」と言う開放感を味わったそうだ。が、その開放感も、ブッシュ政権誕生とともに終わりを告げる。
 アメリカは、金持ちばっかり優遇される制度だらけになって貧富の差は広がる一方、民主主義の大前提である言論の自由まで危うい国になってしまった。
 本書は。それでもアメリカが好きだと言う(コレは今回割とハッキリ生な言葉で表現されている)町山氏の恨み節である一方、町山氏なりの戦い方で戦った記録なのだ。
 しかし今となっては我々は、2000年から2004年が「アメリカが最もバカだった4年間」ではなかったことを知っている。アメリカが最もバカだったのは(町山氏の戦いにもかかわらず)ブッシュが再選されてしまったその次の4年間だからだ。
 オバマ政権の誕生で、「アメリカが最もバカだった」時代は終わりを告げたんだろうか。
 終わるわけがない。
 「アメリカ大統領が最もバカだった」時代が終わっただけだ。バカは治らないから。JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 22:06, 空中禁煙者, 書籍

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「ザ・ライト エクソシストの真実」 コレで実話って言われてもなぁ、、、

評価:
マット・バグリオ,リチャード・ブレナー,メリデス・フィン,ロバート・ベルナッキ,マイケル・ペトローニ
¥ 1,223

 元は同じ企画だったのかな?というくらい「ラスト・エクソシズム」と同じハナシ。

 悪魔の存在を信じないキリスト教の聖職者(向こうはプロテスタントの牧師だったが、こっちはバリバリカソリックの神父)が、父親に妊娠させられて精神のバランスを崩したとしか思えない少女を、(医者に診せた方がいいのになー、、、)と思いながら悪魔祓いする。

 やっぱ同じじゃん。映画の企画やアイデアが流出や二度売りでカブってしまうのは、ままあるハナシだ。
誰が悪いのか知らないが。

 とは言うものの、二つの映画が与える印象は全然違う。
 何故違ってくるかというと、「製作者サイドが信じてるかどうか」、ココだ。

 「ラスト・エクソシズム」は何しろイーライ・ロス一味なので、B級テイストで、それなりにテクニックがあって、面白い。が、一味は映画の中で描かれる事を、何一つ信じちゃいない。面白きゃいいと思ってやってるだけだ。

 で、どうも、こっちを作ったヒトたちは信じてるらしいのね。映画の中で起こってることを。
 何しろ「実話」っつっちゃってるんだもん。いまさら「いや、信じてません」なんて言い訳は許されらないでしょ。
 B級ホラーの「ラスト・エクソシズム」と同じネタなのに「実話」。
 調べてみるとこの監督は「1408号室」のヒトだ。
 ホント、難儀やなぁ、、、

 ヒストリーチャンネルで時々アメリカ制作の「歴史解読レポート」と言う番組をやっている。日本ではたけしだの荒俣宏だのおバカタレントだのナントカ教授だの呼んでオチャラケ無いと番組として成立しないようなことを、再現ビデオと学者のバストショットだけで押し切る、超真面目な番組だ。「エデンの園の謎」など驚愕の面白さの回もあるのだが(キリスト教関係だけではなく「死者の書」なんて回もある)、時に一体全体ナニを真面目な顔してやっておるのか、と不思議に思う回もある。
 「反(アンチ)キリストとは何か?」と言う回があって、どうもアメリカには(キリスト教圏全般?)、未だに反キリスト(要するに悪魔ね)の復活を恐れるヒトがいるんだと。
 んなアホな、と言うなかれ、なにしろ福音派(聖書に書いてあることは全部真実だと信じて進化論を否定したりするヒトたち)が大統領選の趨勢を決めたりする国だ。
 「歴史解読レポート」の番組制作者たちのスタンスとしては「都合が悪くなるとアンチキリスト持ち出してるだけじゃねーの?」と言う冷静なものだが(いやとにかく真面目なヒト達なの)、オレはとにかく聖書で立った一行言及されるだけのようなシロモノを、真剣に恐れているヒトが存在している、と言う事実に驚いた。
 
 要はそういうことなのだろう。この映画は、アンチキリストの復活を恐れるようなヒトに向けられて作られているのだろう。
 なにしろホラーとしてはたいして怖くないのだ。アンソニー・ホプキンスまで呼んでおいて。
 悪魔の存在を信じている奴らが、悪魔の存在を信じている奴らに向けて作っているのだ。
 その事実のほうがよっぽど怖いわ!!

 ただこの映画、ストーリーだけ取り出して、映像で描かれているいくつかの超常現象を除くと、「信仰を失いかけている頭脳優秀な神学生を、バチカンが騙してエクソシストに仕立てるハナシ」としても読める。
 そっちで作れば傑作になったんじゃなかろうか。
JUGEMテーマ:映画 

at 20:19, 空中禁煙者, 洋画

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