2012.04.30 Monday
「ミッション:8ミニッツ」 ある意味スピリチュアルSF
時間がループする、と言うアイデアはSF界には古来よりよく見られるアイデアではある。オレが最初にこのアイデアに出会ったのは筒井康隆先生の「しゃっくり」だったろうか。ビル・マーレイの「恋はデジャ・ブ」から「X-File」の1エピソードを経て、最近では「涼宮ハルヒの憂鬱」と言えば若いヒトはピンと来るかもしれない。
本作は、時間ループものに新たな一石を投じている。何しろ過去の時間ループものは時間ループそのものの原因は不明で、登場人物たちはただ時間ループの中に取り込まれるだけだったが、本作の主人公は、ある目的意識を持って自ら時間ループの中に飛び込んでいくのだ。
本作は、時間ループものに新たな一石を投じている。何しろ過去の時間ループものは時間ループそのものの原因は不明で、登場人物たちはただ時間ループの中に取り込まれるだけだったが、本作の主人公は、ある目的意識を持って自ら時間ループの中に飛び込んでいくのだ。
つまり、主人公というかその周囲が、時間ループを起こしているのだ。登場人物の一人が語る(まあ、「博士」キャラ)時間ループを起こせる理由は、なんだかSFと言うよりオカルトみたいだが、ココさえ無理やり飲み込んでしまえば、息もつかせぬジェットコースタームービーとしてよく出てる。まあ、上映時間自体短いけど。
主人公が全く事情をできてないオープニングから、徐々に事情が解ってきて目的意識を持ち始めるあたりの展開が上手い。更に主人公にはもうひとつ、個人的にどうしても解決したい問題があるのだが、コレも並行して解決しなければならない。8分間のループの中で。ホント、忙しい。
オープニングのド頭で出てくるヒロインがオーラゼロで、列車の一乗客役のエキストラにしか見えない。徐々にこの女優さんがヒロインとわかってくるにつれ、「マジか、、、」と思うのだが、まあ、だんだん魅力的に見えてくるのは女優さんの実力か、と、思ったら、このヒト、「ミッションインポッシブル」シリーズのイーサン・ハントの奥さん役のヒトだそうだ。エエーーーーー、、、
もう一人のヒロインも、良い役なのになんか冷たそうにしか撮れてないし、なんかこの監督、女優さんを魅力的に撮るとかに興味がないヒトなのかなぁ、、、と、思ったら、このダンカン・ジョーンズって監督さん、なんとあの、デヴィッド・ボウイの息子さんで、昔のいわゆるゾウイーくんが改名した姿なんだそうだ。エエエエエエーーーーー、、、
デヴィッド・ボウイの息子が監督で、「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホールが主演で、女優が魅力的に撮れてないって、、、
もう一人のヒロインも、良い役なのになんか冷たそうにしか撮れてないし、なんかこの監督、女優さんを魅力的に撮るとかに興味がないヒトなのかなぁ、、、と、思ったら、このダンカン・ジョーンズって監督さん、なんとあの、デヴィッド・ボウイの息子さんで、昔のいわゆるゾウイーくんが改名した姿なんだそうだ。エエエエエエーーーーー、、、
デヴィッド・ボウイの息子が監督で、「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホールが主演で、女優が魅力的に撮れてないって、、、
と、とりあえず与えられたアイデアを最大限に活かして、陰惨な真相を経て希望のあるラスト(いよいよオカルトですが)へと繋がる、一級品の娯楽作品だと思います。
どこかを膨らましていけば、娯楽と芸術が両立出来るアイデアと手腕なんですが、上映時間も短いことだし、今回はそこまでは行きませんでしたね。
とりあえず時間ループものに新たな傑作が加わった事を記憶しておきましょう。
JUGEMテーマ:映画
どこかを膨らましていけば、娯楽と芸術が両立出来るアイデアと手腕なんですが、上映時間も短いことだし、今回はそこまでは行きませんでしたね。
とりあえず時間ループものに新たな傑作が加わった事を記憶しておきましょう。
JUGEMテーマ:映画