2010.01.31 Sunday
「消されたヘッドライン」 古臭いのはBBCドラマのリメイクだからなのか
今時珍しい、正統派で正攻法な感じのする映画。
逆に言うとちょっと古臭い。
60年代にモノクロで七三分けにワイシャツの袖まくりしたような新聞記者を主人公にシドニー・ルメットが撮ったら傑作のにおいが漂ったかもしれない。
逆に言うとちょっと古臭い。
60年代にモノクロで七三分けにワイシャツの袖まくりしたような新聞記者を主人公にシドニー・ルメットが撮ったら傑作のにおいが漂ったかもしれない。
たまにこういう映画を観ると、普段いかに狂った映画を観てるか思い知らされる。この映画にも狂った要素はあるのだが、あえてそこに焦点を当てない作りになっている。
そう、このハナシ、暗殺者とその依頼者の関係に焦点を絞って描いたら、ぐっと現代的になるよね。
結局このハナシで一番面白いのってそこじゃなかろうか。今時、単なるしぶといブンヤのハナシをこんな豪華なキャストで描かれても困る。それとも「戦争を外注してる」ってハナシがそんなに衝撃的なんだろうか。
どうもサスペンスを描きたいのか、ドロドロした陰謀を描きたいのか、主人公のしぶとさを描きたいのか、映画として何でエンターテインしたいのかさっぱり分からん。
と、思ったら元はイギリスのテレビドラマかぁ、、、
主人公と疑惑の代議士、主人公と疑惑の代議士の妻、主人公と上司、主人公と手柄にはやる部下、といろいろ人間ドラマを用意してなんとか深みを出そうとしてはいるが、全部どうでもいいのはラッセル・クロウがふてぶてしすぎて全部大したことないように見えるからではないか。
「ワールド・オブ・ライズ」で無理やり太らされて以来の出っ腹がすべてを呑み込んでいるようだ。
あと、別にヘッドラインが消されるシーンは無いと思うんだが、、、
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