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マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「デトロイト・メタル・シティ」 テーマは実は地方出身者の怨念

 渋谷系のポップで軟弱なミュージシャンになりたかったド田舎出身の青年が、イヤイヤ始めたデスメタル系バンドでなぜか大成功するハナシ。
 この設定はなんかいくらでも面白いものを引き出せる設定なような気がするが、スタッフキャスト共にあまり掘り下げはせず、ドリフのコントレベルのことを延々とやっている。ドリフのコントはドリフがやれば面白いが、松山ケンジと加藤ローサには荷が重過ぎるんじゃ、、、
 
 このハナシのポイントは、主人公が望んでいない分野で一定の成功を収めてしまうことだろう。イヤイヤやっているにもかかわらず、自分で作詞作曲して自分で歌ってギター弾いた曲が大ヒットしてしまうのだ。彼には明らかにデスメタルの才能があるのだ。彼は確実にデスメタルな部分を内包しているのだ。このことは彼がド田舎出身であること(そして都会的なものに憧れていること)を鑑みると、非常に重要なテーマに成りうる。
 にもかかわらず、スタッフもキャストもそこには全く興味がないようだ。そこは不問にされたままハナシは進む。
 
 彼に無理やりデスメタルをやらせているデスメタル狂の女社長は、どこかの時点で彼の才能を見抜いたからこそ彼に無理やりデスメタルをやらせているはずなのだが、この映画、彼が大学時代にミュージシャンになることを決心した時点から、既に一定の成功を収めた時点まで時間を飛ばしてしまうのである。女社長が彼の才能に気付いたいきさつは、一切描かれない。

 誰が見てもそこがこのハナシの最大の謎だと思うのだが、映画のなかでは一切言及されることは無い。原作でその辺をどう処理しているのか知らないが、おそらくはちゃんと描いているか、或いはそこが気にならなくなるくらい、濃密な世界を展開しているのだろう。映画がこの問題を無視するに足るだけ濃密な世界を展開できているとは到底言えない。なにしろヒロインが加藤ローサだ。何かを諦めている。
 女社長役の松雪泰子も一生懸命突飛なオンナを演じてはいるが、登場人物の中で一番「濃ゆい」人物であるべきデスメタル狂に見合う内実を醸し出せているとは到底思えない。「アンタ達、こういうことやっときゃマンガと同じだっつって喜ぶんでしょ?」と言ってる声が聞こえるようだ。

 結局、人気マンガ原作で松ケン出しときゃそこそこヒットすんじゃね?と言った程度の企画なのだろう。JUGEMテーマ:映画

at 21:23, 空中禁煙者, 邦画

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「闇の子供たち」 富める者と貧しき者と病める者

 日本映画界に久々の社会派大作登場と言うことで、みんな気合が入ってます。マジメに取り組んでます。
  タイの幼児売春と臓器移植目的の人身売買を暴こうとする、日本の新聞のタイ詰め記者(江口洋介)のハナシ。そこに日本からわざわざタイくんだりまでボランティアしに来た自分探しオンナ(宮崎あおい)やら、日本で使い物にならないのでタイまで落ち延びてきた不良カメラマン(妻夫木聡)やらが絡んでハナシをややこしくする。

 ノンフィクションではないが、事実に取材してるらしく、幼児売春窟の実態や、臓器の買い手である日本人等の描写はなかなかの迫力。 特に売春窟の実働部隊の男が、実は自らも元は幼児売春の被害者だったと言う設定は、タイ人俳優の暗い目の演技と相俟って深い印象を残す。なるほどそういうこともあるだろうねぇ、、、
 
 実はコレに似た趣向は日本人サイドにも仕掛けてあり、コレは上手くすれば「富める国と貧しき国」と言った局所的なテーマから、「人間の業」と言った普遍的なテーマに一気に突き抜ける可能性を秘めているのが、見事に失敗してます。
 
 江口洋介がヘタだから失敗したのか、脚本がダメだから失敗したのか、演出が無自覚だから失敗したのか、良く分からない。多分、全部だろう。 前半宮崎あおいのアホな自分探しオンナぶりはなかなか上手いのだが、これがいつホントにタイ人の子供を救う為に命をかけるようなオンナに成長したのも良く分からないから、スタッフに問題があるような気もするが、そもそも江口洋介には荷が重かったような気もする。
 多分、全員コレで上手く描けてると思ってるんだろう。なにしろこんなにマジメに作ったんだから。  

 阪本順治は最近すっかり社会派ぶっているが、スター映画の世界に戻って欲しいなぁ、、、
JUGEMテーマ:映画

at 20:54, 空中禁煙者, 邦画

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「ワールド・オブ・ライズ」 デブで悪いか!!

 原題は「Body Of Lies」。偽りの肉体。なんじゃそりゃ。
 子供4人が死体を見に行くハナシである「スタンド・バイ・ミー」の原作小説のタイトルは「The Body」であって、Bodyには死体と言う意味もある。で、この映画にもちゃんと嘘の死体が出てくる。いやホントにホントの死体には違いないんだけど、死因を偽るのだ。コレのことなんだろうか。きっとコレのことでもあるには違いない。でもなんかしっくり来ない。この「偽りの死体」の扱いはタイトルになるほどデカい扱いじゃない。

  前にも書いたが、オレにとってリドリー・スコットは、一貫して「意に反して迷い込んだ異界から逃げ出そうとするヒト」を描く作家だ。コレはデカプーがヨルダン(つまりはアラブ世界)でテロリストの親玉をあぶりだそうと奔走する映画だ。今回はアラブ世界が異界なんだろうか。

  リドリー・スコットはラッセル・クロウに役作りのため30キロ体重を増やしてくれと頼んだそうだ。ラッセル・クロウはワシントンからデカプーを操るCIAの上司の役。彼は安全地帯のワシントンから子供の行事に参加したりしつつ電話でデカプーに非情な命令を発したりしている。オレにとって「偽りの肉体」とは、この30キロ太ってブクブクになったラッセル・クロウの体だ。良いお父さんを演じながら、電話一本で何人もの罪無きヒトを死に追いやる虚飾に満ちた生活を、ブクブクの肉体に象徴させているのではないか。
 
 一方のアラブ世界は真実の支配する世界だ。ヒトを殺そうとするものはまた自らも死の危険に身をさらさざるを得ない、といったような意味で。デカプーの協力者になるアラブ側の警察のトップは言う。   
 「協力してやってもいい。だがひとつ条件がある。オレに嘘だけはつくな」
 
 リドリー・スコットに「誰かに見られてる」と言う映画があった。庶民派の敏腕刑事トム・べレンジャーが、桁外れの金持ちオンナ、ミミ・ロジャースを守るハナシ。刑事は金持ち世界に辟易しつつ、異界である上流社会と庶民の生活を行ったり来たりする。 この映画で面白かったのは、二つの世界を描くタッチの差だ。猥雑な庶民の生活を描くときはガチャガチャと良く動くカメラワーク。上流社会を描くときは静謐なカメラワーク。
  リドリー・スコットも年取って丸くなったのか、このときほど露骨ではないが、同じ手法を使っているように思える。  ダラダラした偽りの世界と死と隣り合わせの緊張に満ちた真実の世界。

  この映画が主眼目はテロリストの親玉を逮捕できるかどうかではない。アラブ世界で恋人が出来てしまったデカプーが、「偽りの肉体」を持ったオトコの論理に取り込まれていくのか、そこから逃げ出すのか、デカプーの選択を描いているのだ。
JUGEMテーマ:映画

at 13:12, 空中禁煙者, 洋画

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