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マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「エグザイル/絆」 香港ノワール版「勝手にしやがれ」

 共に幼少期を過ごし共にギャングになった5人の仲間達ではあったが、ひとり(A)がボスの暗殺を企てた為に、BとCはAの抹殺を命じられる。残りのDとEは「兄弟」を殺すとは何事だとA抹殺を阻止しようとする。5人で無駄に殺しあうことを避けるため、Aの妻子に金を残して死にたい、と言う願いを聞き入れ、最後に五人で大仕事をすべく仲介屋の元へ向かうが、、、と言うハナシ。  

 ココから先の展開が全く読めない。 
 別にアッと驚く展開が待っているわけでも迷走するわけでもないのだが、次にコイツらがどういう行動をとるのか、この調子でどういうエンディングを迎えるつもりなのか、全く予断を許さない。
 そりゃそうだ、途中からコイツら自身、自分達の行動をコイントスで決め始めるんだもん。
 主人公は冒頭からなんらかの喪失を抱えていて、映画の最後でその喪失を埋める(或いは埋めることに失敗する)的な、ハリウッドの教科書に出てくるような映画文法を全く取っていないのね。 「マッスルモンク」辺りから、ジョニー・トウはその辺徐々に壊し始めていた。「エレクション~黒社会~」とか。

  どうもこの映画、脚本がなかったらしい。行き当たりばったりでその場で展開を考えつつ撮ってて、主演の五人の休憩中の会話を聞いて本編に反映させたりしてたらしい。ジョニー・トウ怖え、、 って要するにゴダールではないか。最初の香港ノワール「男たちの挽歌」から二十有余年、ジョニー・トウはついに「独り香港ヌーベルヴァーグ」になったのかもしれない。  

 シーンごとに取り出すと、やってることは相も変わらずギャング同士の殺し合い。ジョン・ウーほどのケレン味はないが、相変わらずうまい。ライフルの名人の警官が撃ちまくるシーンのかっこよさなんか、痺れるよなぁ、、、イマドキ咥えタバコで。役者の体の動きと狙った先とカメラワークが絶妙に一致してる。パシパシ決まる。恐れ入りました、、、 結局、友情を全てに優先させてしまう構図も、「ヒーロー・ネバー・ダイ」や「PTU」と一緒。
  手馴れた題材を、新しい手法で撮ってみました、ってことか。
JUGEMテーマ:映画

at 19:44, 空中禁煙者, アジア

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「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」 新ゾンビシリーズの序章?

 まあ、アレですよ。ロメロファンが「コレだよ!コレを待ってたんだよーーーー!!!!」と感涙に咽ぶような出来ではないです。 が、ロメロ健在!ゾンビの元祖ココに有り!!と大向こうを安心させる出来ではあります。  
 さすがロメロ御大だけあって、同じブレアウィッチのパクリ(;;)でも「クローバーフィールド」辺りとはパクリ(;;)が違う。まず脚本が違うんだよなぁ。セリフが生きたセリフって言うか。

 今回なにぶん大学生が撮ったビデオ映像って設定なんで、ロメロ御大得意のダイナミックなカメラワークなどは望むべくも無いが(教授のアーチェリー辺りでちょっとあったかなぁ、、、)、そこらのゾンビ映画と比べてリアリティのある人物像はやはり違うなぁ、、、と思わせる。
 
 ダメだ、、、前作「ランド・オブ・ザ・デッド」の時もそうだったけど、なんかいい訳臭くなっちゃうなぁ、、、イヤほんと、面白いんだって、、、  一連の「ゾンビ騒動」の拡大を、一応時系列にそって描いてきたロメロ御大ではあったが、今回イキナリ、リセットしましたね。舞台を今現在にしてゾンビ騒動の始まりを描きやがった。

 これはやはりネットを筆頭とした現代のメディア社会を描きたかったらだろう。「ゾンビ騒動」が拡大するとネットも報道機関もどうなっちゃうかわからないもんね。「」以降の世界でネットだなんだって言ってもリアリティないもん(ホントは挑戦して欲しかったんだけど、、、)。描きたかったのはフェイクドキュメンタリーじゃなくて、ネット社会なんだ(い、いい訳臭い、、、)。
 
 御大のゾンビシリーズに一貫して流れる通低音は「本当に怖いのは人間だ」ってテーマだ。ゾンビ騒動は人間の醜さを描くための触媒に過ぎない。今回特に強調されているのは、仲間を見捨ててまでゾンビ騒動を撮影し続け、ネットにアップしなければならないという強迫観念に取り付かれたオトコを通して描かれるメディア社会の陥穽だろう。彼は多分メディアを通したものにしかリアリティを感じないのだ。
 真実とは何か?リアリティとは何か?オレたちは本当のリアルを見失いかけているのかもしれない。

 ロメロ御大69歳。なんとアクチュアルなテーマに挑んだことか。
JUGEMテーマ:映画

at 20:51, 空中禁煙者, 洋画

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「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」 とは言うものの、ほとんど黒澤版のハナシに、、、

 「平成ガメラ」以降、樋口真嗣は日本映画の最重要カードだった。特撮・アクション映画成否の鍵は樋口真嗣を引っ張り込めるかどうかにかかっていると言っても過言ではない。
 ところがこの樋口さん、監督に昇格してからの評判が恐ろしく悪いのね。もう、あまりの評判の悪さに恐ろしくて観ることもできない(従って「ローレライ」も「日本沈没」も観てないんですが)。

 そんなところに日本映画の最重要コンテンツ、黒澤の最高傑作との呼び声も高い「隠し砦の三悪人」のリメイクである。な、なんちゅームチャを、、、とも思ったが、黒澤リメイクに関しては最近「椿三十郎」の先例もある。一応観とくか、、、と思い直して観てみたのだが、、、
 実を言うと黒澤版「隠し砦の三悪人」は、今の目で観ると冗長な部分が多い映画でもある。そもそも一行が旅に出るまでがやたら長い、三船と藤田進の槍による決闘がもう、ムチャクチャ長い、等。他の黒澤のアクション作品、「用心棒」や「椿三十郎」が以上なまでに緊密な構成を誇るだけに、特に冗長に感じる。
 にもかかわらず、この映画は観終わった後「やたらダイナミックな映画だったな、、、」との印象を残す。
 黒澤版の脚本の執筆時、黒澤は数人の脚本家と旅館に篭もり、黒澤が絶体絶命なシチュエーションを考え出しては残りの数人が脱出方法を考える、と言うスタイルを取っていた、と言うのは有名なハナシだ。だがどうもこのハナシは恣意的なものを感じるエピソードではある。そんなもん、どんなに絶体絶命だって「三船がバッタバッタと薙ぎ倒す」で終わりではないか。
 黒澤版「隠し砦」のダイナミズムは逃走劇のダイナミズムではないのだ。この映画の内包するダイナミズムを支えているのは、実は「雪姫の覚醒」である。雪姫を覚醒させる為に逃走劇が用意されているといっても過言ではない(勝手な事言ってるな〜、、、)。
 黒澤版の雪姫を演じた上原美佐は撮影当時19歳、ほとんどズブの素人である。なにしろ出て来て早々甲高い声で怒鳴り散らしているだけ(しかも棒読み)で、「これから二時間以上この女優さんに付き合うのか、、、」と暗澹たる気持ちになる。
 にもかかわらず、映画が終わる頃には堂々たるお姫様振りを発揮しているのだ。相変わらず棒読みで怒鳴ってるだけなのに。おそらくは順取りしたのだろうと思わせる、この女優の成長と役柄の成長をシンクロさせた演出には恐れ入る。
 たんなるわがまま放題のじゃじゃ馬娘が、ラストではちゃんと誰からも慕われる主君になってる。旅の途上で下々の悲惨さを知り、同時に下々の命のきらめきに感動する。特に火祭りで一同に率先して踊りだしてしまうシーンの躍動感は素晴らしい。この瞬間、「ああ、じゃじゃ馬娘が主君になったのだな、、、」と思わせる。

 えーっとですね、、、つまり、これらの事を踏まえてこそ、映画史上に残る爽快なセリフ「裏切り御免!」が生きてくるのよ。藤田進はなぜ裏切るのか。立派な主君らしい主君、雪姫に感動したからではないか。とりあえず「裏切りゴメン、、、」っつときゃいいってもんじゃない。
 一応樋口もこれが「雪姫が主君になるハナシ」であることは気づいているらしく、最後の最後で出してくる。結局、雪姫は自分を待つ領民がいる事を知って主君であることを受け入れるかどうかの決断を迫られるのだ。
 だけどさ、これ、領民達が慕ってるのはあくまで賢君であった先代であってさ、この時点で雪姫がどんなもんだか分かってない分けじゃん?ただ、先代の娘だから待ってただけで。でも、黒澤版の雪姫は、自分でちゃんと賢君であることを証明してる。だからこそ脱出に成功するんじゃん?
 この時点でもう、「隠し砦」が本来持っているはずのダイナミズムはほとんど失われてる。
 実を言うと最初登場してきた時の長澤まさみちゃんがカッコ良くて、思わず身を乗り出したのよ。こ、これはもしかするともしかするぞ、、、って。でも、もう、せっかく火祭りのシーンはあるのに、なんと、雪姫を躍らせないのよ。この時点でもう、オレは完全に投げた。踊らないばかりかメソメソ泣いているのである。結局、長澤雪姫は自ら覚醒することはない。一応、ここで用意されているのが、領民を取るか恋を取るかの決断なのね。どっちにしろ他人負かせなの。やっとお姫様のカッコした長澤まさみちゃんが、まあーお姫様に見えないことと相俟って、もう、どっちでもいいやって感じ。今更長澤まさみちゃんが上原美佐のお姫様みたいに白塗りするわけには行かないんで、不利と言えば不利なんだけど、もうちょっとどうにかならんもんか。

 ただ、さすが絵コンテの樋口、黒澤版でも目を瞠る活劇だった真壁六郎太の馬上のチャンバラはなかなか凄い。コレ、ホントに阿部ちゃんにやらせてるの?それともお得意のCG?JUGEMテーマ:映画
 

at 21:46, 空中禁煙者, 邦画

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