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マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「パンズ・ラビリンス」 スペインの「殺し屋1」(の悪役)

 やや格調の高い映像でB級ホラーを撮る、メキシコ出身のギレルモ・デル・トロ監督がスペイン内戦を舞台にした映画。今のメキシコとスペインの関係がどうなってるの良く判らないが、何代か前の先祖はスペイン人だった筈で、未だに心情的に近いのかもしれない。

内戦下のスペイン、母親の再婚相手の将校がレジスタンスと戦う山中へ向かう馬車の中、少女は一冊の童話を読んでいた。正義と真実が支配する地底の王国の王女が地上をひと目見たくて逃げだしたが、王と王妃はいつか娘が生まれ変わって戻ってくると信じていつまででも待ち続けている、と言うハナシ。少女は新しい父親が詰める前線基地についたその日に、基地に隣接する森の中で件の地底の王国の入り口を発見してしまう。
 当然、観客は「ははぁ、コレは少女の幻想と現実をない交ぜにして描く映画だな、、、」と思う。
事実ほとんどのシーンはそれで済む。地底の王国への存在に気づいているのは少女だけなのだ。
 少女は自分が家出した王女であることを証明する為に、ギリシャ神話のパン(牧神)のような姿をした地底の門番の提示する三つの難関をクリアしなければならない。当然少女は王女じゃない訳だが、ツラい現状から抜け出すために必死でクリアしようとする姿が涙をそそる。
 以後、映画は少女の奮闘と、父親のレジスタンスとが平行して描かれる。二番目の難関に出てくるクリーチャーが評判になっているが、確かに一体全体どうすればこんなこと思いつくんだろうと思うような造形。同じ監督の「ヘル・ボーイ2」の最近やってるCMに出てくるクリーチャーに似てるのは御愛嬌。

 この映画が面白いのは、端に少女の幻想が現実に侵食してくるのみならず、現実の方からもファンタジーに歩み寄ってくるところだ。冷酷で残虐な新しい父は、徐々にクリーチャー化していく。オレは鏡の前のシーンで大笑いしてしまった。ストーリーは悲惨だし地底王国のバケモノは怖いし映像は格調高いだけに、なんか突然ギャグをかまされたようだった。
 
 映画は最終的にはスペイン内戦の帰結にシンクロして行く。もしかするとスペイン人が観ると泣くのかも知れない。
JUGEMテーマ:映画

at 16:24, 空中禁煙者, 洋画

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キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢

 久々書籍。世間から大幅に遅れている当ブログでは有りますが、コレは旬のうちにやっておこう。
 最近の町山氏の著作と同じく、アメリカ人がいかにバカでマヌケかを現地からレポートする内容。でも、このシリーズの根幹は、ただ、アメリカ人を馬鹿にすることじゃない。実はアメリカの底深さを実感できるようになっているところが面白い。何しろ町山氏はアメリカに住んでいるのだ。やっぱり、アメリカが好きなんだ(町山氏がアメリカに住むにいたった経緯はちょっとアレがアレでオレもちょっとアレがアレしてるんだが、、、)。

 例えば、「コーウッドのジャンデック」。
 「コーウッドのジャンデック」と言うドキュメンタリー映画を紹介してるのだが、映画自体はどうでもいい。問題は「コーウッドのジャンデック」とは何か、と言うことだ。コーウッドはアメリカの地名だ。では、ジャンデックとは何か。ジャンデックとは、過去30年にわたり30枚以上のアルバムを出している(通販のみ)ミュージシャンの名前だ。

 70年代後半のある日、アメリカの音楽雑誌社やラジオ局に一枚のアルバムが届く。アルバムには「ジャンデック」と書いてあるが、アーチスト名なのかアルバム名なのかも判らない。何を思ったか雑誌社がこのアルバムの通販広告をだしたところ、注文が無くもなかったらしく、「ジャンデック」は以来30年にわたりアルバムをリリースし続ける。素顔も本名も経歴も一切謎のまま。
 だが問題は素性が判らないだけじゃない。最大の問題はその音楽だ。チューニングの全く合っていないギターの単音に乗せて歌う暗い声。チューニングどころかありとあらゆる音楽の法則を無視したメロディとリズム。それはまるで「音楽と言うものを今まで全く聞いたことが無いヒトがある日突然思い立って作ったようだ」ったと言う。
 当然、アメリカ人はアウトサイダーアートではないかと疑ったと言う。
 
 件のドキュメンタリーによると、過去二回メディアがジャンデックとの接触に成功した事があるという。一度は電話インタビューに成功。「あのチューニングは合ってないのではなく独自のチューニングだ」と語ったと言う。二度目はわざわざ私立探偵を雇って通販の注文先になっている郵便局の私書箱に張り込んだそうだ。私書箱に注文をとりに来た人間に接触すると、まさにアルバムジャケットに写っていた青年だったが、ジャケットのようなラフな格好ではなく、銀行員のような真面目な服装だったそうだ。

 何を延々と紹介しとんねんと言う無かれ。このハナシには驚愕の後日談がある。知りたいヒトは本を買って読んでね!

 オレはこのハナシは凄いと思う。「音楽と言うものを今まで全く聞いたことが無いヒトがある日突然思い立って作ったような音楽」を作ってしまうアメリカ人。そしてそれを延々数十年にわたり作り続ける気になるくらい買い続けるアメリカ人。このムチャクチャさ、馬鹿さ加減、奥深さにはちょっと憧れる。だから町山氏はアメリカに住み続けるのだろう。
 まあ、だからと言ってジャンデックを自分で聴く気にはならないんだが、、、
JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 20:43, 空中禁煙者, 書籍

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「ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記」 横丁アドヴェンチャー

 前作を「裏庭アドヴェンチャー」などとクサしたが、その前作がヒットしたせいで大分予算が増えたらしく、スケール感も大幅アップ、ロンドンでカーチェイスしてたりします。
横丁アドヴェンチャーくらいには昇格したのではないか。仕掛けも豪華になったし。
 
 でもやってることは大体同じ、謎解きのお手軽さも相変わらず。でもこのスピード感がこのシリーズの売りなのだな、と思う。
 次から次へと謎が提示されて、次から次へと解いて行く。主人公はあっちでヒトを騙し、こっちで犯罪を犯し、邪魔が入っては逃げ回り、どんどんお宝に近づいて行く。一瞬たりとも立ち止まらない。ユーモアも効いててなかなか飽きさせません。

 今回面白かった趣向はやっぱ歴代大統領が公に出来ない秘密を一冊の本に受け継いできたと言う「大統領の本」でしょう。でも47ページの件は余計かな。何であの大統領は大統領の本の在り処も知ってたのに内容を知らないのよ。代々受け継いできたんじゃないのかよ。
JUGEMテーマ:映画

at 20:43, 空中禁煙者, 洋画

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「ノーカントリー」 ホワイトトラッシュ対変態

 コーエン兄弟もアメリカと日本で評価の異なる映画作家の一人だ(あとは誰だよッ!!)。別に日本でけなされてる訳じゃないが、ちっとも人気が無い。しかるにアメリカでは大変評価が高い。とうとうアカデミー賞まで取っちゃった。

 で、今回はかなり露骨にアメリカ自体がテーマとなっている。原題は「No country for oldman」。老人が住む国は無い。つまり、アメリカの事だ。アメリカは老人が住む国じゃなくなったってことだ。老人に優しくないって意味じゃなく、老人の価値観では理解出来ない国になってしまったってことだ。

 撃ち合いになって双方全滅しちゃった麻薬取引現場をたまたま見つけて金を持ち逃げしたオトコと、それを追う殺し屋、さらにそれを追う保安官。オールドマンは保安官だ。彼(トミー・リー・ジョーンズ)は、持ち逃げオトコと殺し屋のドタバタ逃走劇を見て、つくづく思うのだ。
 「この国はどうなっちまったんだ、、、」
 もう、彼が父親から受けた薫陶の通用しない国になってしまった事を痛感するのだ。

 一般に、殺し屋の不気味さ訳の判らなさが評価されているが、実は保安官がもっと不思議なのは持ち逃げオトコのほうだろう。ヤクザが持ち逃げされた金を追うのはある意味当然の事だ。
 可愛い奥さんが居て一応職も持っている元軍人。別に常習犯罪者ではない(トレーラーに棲んでいるのだからいわゆるプア・ホワイト・トラッシュなのだろうが)。彼は何故奥さんを危険に晒し、自分の命を顧みず汚れた金を持ち逃げしようとするのか。アタマのおかしいヤクザの殺し屋に狙われているのだから、金は返せば命が助かる可能性は大分上がるではないか。何故そうしないで持てる全ての技能と知恵を振り絞って逃げ続けるのか。

 アメリカは、そういう国になってしまった。もう、オレの出番は無い、、、

 と言ったような事を、相変わらず丁寧な映像で、淡々と描いております。淡々としてるからこそ、怖い。アメリカ人は身に沁みたんだろう。
 正直、日本人である私には余り身につまされませんでした、、、
 あと、「アメリカン・ギャングスター」の時も思ったが、ジョシュ・ブローリンは髭生やすと髭の生えたニック・ノルティと区別付かなくなるので、直ちに剃るように。
JUGEMテーマ:映画

at 18:59, 空中禁煙者, 洋画

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「クローバーフィールド/HAKAISHA」  怪獣映画じゃなかった

 意外なことだが恋愛映画だった。
 もちろん怪獣も出るんだけどさ、観終わった印象としては恋愛映画。
 御存知のように全編「登場人物が撮影したホームビデオの映像」という体裁の作りなのだが、何故か「消し残し」なる物が混ざっていて、事件当日の映像の合間にちょくちょく事件の数日前の映像が挟まる(コレ、おかしくない?普通順番に上書きされていくと思うんだが、、、アメリカ人って前撮った分をいちいち消してから撮影するのかしら。それでもなんで当日撮影分が飛ぶのかって疑問は残る)んだが、コレが全部主人公のデートの映像なのである。どう考えても恋愛映画だと思うんだが、、、
 
 オレは普通怪獣映画というと、巨大な生き物をどういう演出で「うわっ!デカ!!」と思わせる様に撮っているか、とかが気になるのだが、そういうものは一切無い。スリルも無い。サスペンスも無い。グロはちょっとある。で、いよいよ恋愛映画要素しか残らなくなっちゃう。極限状況の恋人達を描いた映画、にしか見えない。

 じゃ極限状況の恋人達を描いた映画としては良くできてるかって言うと、そうでもなかったりするんだよな、、、いっそ最初から恋愛映画として作った方が怪獣部分ももうちょっとピリッとしたもんになったんじゃなかろうか。
JUGEMテーマ:映画

at 17:31, 空中禁煙者, 洋画

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