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マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「ミスト」 映画史上かつてない反則技の15分

 いやコレはダメだろ。
 「映画史上かつてない、衝撃のラスト15分」じゃねーよ。
 そりゃコレやればなんだって衝撃のラストになるよ。
 コレは「ずる」だろ。禁じ手だろ。
 やっちゃいけないことをヌケヌケとやってる。

 スティーブン・キングの原作は、ホラーとしては大したギミックもないが、普通小説の文体で恐怖にさらされた人々描破すると言う、キング作品のエッセンスのような中編だった。主人公は映画と同じく画家なのだが、「何かもっともらしい理由がなくても、それが『いい』というだけで描くに値することを学ぶのに、ずいぶん時間がかかった(大意)」などという文書は、いまだに心に残っている。ブンガクとまでは言わないが、日本でいうところの中間小説(もう言わないか。死語か)のようなホラーなのだ。
 実を言うとそういう意味ではこの映画もよく出来てる。田舎のスーパーに立て籠もった数十人の、心の動きはよく捉えてる。さすが、「ショーシャンクの空に」の、「グリーンマイル」のフランク・ダラボン。
 
 要するに、キングの原作は、問題の「衝撃のラスト」とやらの直前で終わっているのである。このラストでは映画にならない、というダラボンの判断は正しい。が、このラストはダメだ。キングは「思いついていたらオレもこのラストにした」と言ったそうだが、これは自分の原作をいつも(唯一)良質な映画に仕上げてくれるダラボンに対するおべっかだろう。キングがこんなラストを持ってくるわけがないのだ。
 キングの目的はスーパー内部の人々の心の動きを描くことで、だからあそこで終わりにしたのだ。これだけ重いラストを付け加えるなら、それ以前がすべてこのラストに収束するためのものでなければならなくなる。つまり、それ以前はすべてこのラストに奉仕するためのものに。
 このラストを付け加えたということはつまり、キングの原作を無にするようなものだろう。
 
 いや、別に映画なんだらからそれでもいいんだけどさ、これ、商業映画としては圧倒的な反則でしょ。これやっちゃダメでしょ。反則技持ってきてせっかくのキングの原作無にしちゃダメでしょ。
JUGEMテーマ:映画

at 19:17, 空中禁煙者, 洋画

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「アメリカン・ギャングスター」 マルコムX対グラデュエーター

 オレにとってリドリー・スコットとは、「作家性と商業性を両立させることに、現役でもっとも成功した監督」なのだが、コレはどうも良く判らない。まあ、判らないと言っても、「実話を基にしたギャングと刑事を描いた映画」としか言いようがないんだが、、、
 独自の密輸ルートを開拓して麻薬王になった黒人と、オンナ好きで妻子に見捨てられながらも何故か不正を許さない白人デカの半生を別個に淡々と描き、最後にこの二人が激突するハナシなんだが、どうも結局ナニでエンタテインしたいのか、良く判らない。特にスリリングなわけでも派手なアクションがあるわけでもないしなぁ、、、
 結局、「あの頃のアメリカ」ってことだろうか。
 家族(一族)を大事にする麻薬王と家庭崩壊しちゃってる堅物デカって対比はあるんだが、、、それともアメリカ人には「ああ、ああ、あのハナシねぇー」って言うくらい有名なハナシなんだろうか。

 観てる間は面白く観れるが、観終わった後「ああ!面白かった、、、」とはならない映画。もしかするとリドリー・スコットが作家性を捨てて商業主義に走った映画かもしれない。
JUGEMテーマ:映画

at 13:30, 空中禁煙者, 洋画

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「シッコ」 ストーンズもボウイも何故アメリカに住むのか

 今ではどうか知らんが昔イギリスのロックスターは良くアメリカに移住した。理由はいつも「イギリスの重税から逃れるため」。子供心に、イギリスはなんでそんなに税金が必要なんだろう、何に使ってるんだろう、と思ったものだ。
 そんな積年の疑問が、この映画を観て晴れた。なんと、イギリスは医療費がタダなのだそうだ。それどころか、フランスにおいては医療費のみならず大学まで学費がタダなのだという(世ノ中デモノヲシラナイノハオレダケデハナイノカ、、、)。もしフランスに英語で歌うロックスターがいたら、大挙してアメリカに押し寄せているのではないか。
 バブル崩壊後、規制緩和が叫ばれる中、「日本はもっとも成功した社会主義」などというレトリックが飛び交っていたが、アレは嘘だな。フランスの方がよっぽど社会主義だ。そう言えばミッテランさんは社会党だったよなぁ、、、
 
 この映画で扱われている問題の第一段階はここにある筈だ。
 税金の問題。
 高負担高福祉を望むか、低負担低福祉を望むか。
 アメリカ人は後者を選んだわけだ。

 マイケル・ムーアはここをバッサリ逃げている。税金や、国民皆保険が実現しているイギリス・フランス・カナダの(日本でも)医療費が破綻しかけていることも全く触れないで、ただ、素晴らしさだけを並べ立てる。
 自分の映画を実効性のあるものと考えるムーアは、「この方がアメリカ人に訴えるインパクトが強いからさ」と言うだろう。だが我々の頭上にはクエスチョンマークがいくつも浮かぶだけだ。

 どうも「ボーリング・フォー・コロンバイン」以降パワーダウンしている様な気もする。「華氏911」はとにかく公開することが先決だったから、完成度が低いのは仕方が無いと思っていたが、「華氏911」以前から企画していて満を持して発表した新作がコレかぁ、、、と言う気がしちゃうのね。
 
 第一段階である税金の問題を逃げたムーアが問題にするのは、「じゃあ、(保険に加入している)アメリカ人が払った保険料は何に使われているのか」だ。
 ここで何故ヒラリー・クリントンやお母さん大好き議員に突撃インタビューせんのか、と思うのである。全米ライフル協会会長のチャールトン・ヘストンにそうしたように、コイツらにも赤っ恥かかせたったらええねん。
 ヒラリーの出し方なんかは相変わらず上手いなぁ、、、とは思うんだが、、、(夫の少年時代の写真から入るのである)。「確かに魅力的で機知に富んでいるが、魅力は過大評価、機知は過小評価されている」なんてね。

 保険金の使い道が第二段階だとすると、映画にはさらに第三段階が用意されている。ここで「お。
ついに始まったかムーア節!」と思うのだが、コレもイカン、、、
 だからキューバで医療費が無料なのは当たり前なんだって。

 イヤ、全体的に脚本や編集は上手いなぁ、、、と思うんだけど(イギリスで怪我するアメリカ人旅行者がいかにもアメリカ的なバカ二人組みなところとか)、上手さがズルさに見えすぎちゃう。
 もうひとつの持ち味の突撃振りも、昔ほど捨て身じゃなくて、なんか予定調和に見えちゃうのね。
「イヤ、最初っからキューバ行くつもりちゃうんかい、、、」って。

 もう一度、捨て身を取り戻して現実を変えて欲しい。この映画もやがてアメリカの現実を変えるかもしれないが、望むらくは一本の映画の中で変えて欲しい。Kマートに銃弾の販売を止めさせた様に。
JUGEMテーマ:映画

at 20:27, 空中禁煙者, 洋画

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