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マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「椿三十郎」 クロサワ映画、の・ようなもの

 「ハルキこの野郎!世界のクロサワなめんなよ!!」と、激怒する為には一応観とかんとイカンかなぁ、、、と思って観てみたのだが、豈図らんやスゴク面白かったですぅ、、、さすが森田芳光監督(ちょ、調子いい、、、

 そもそも黒澤の「椿三十郎」は「用心棒」の続編である。黒澤はもともと剣豪など出てこない藤沢周平原作の脚本を用意していたが、「用心棒」の評判があまりにもいいので東宝から是非続編を、と乞われ、三船三十郎組み込んだ脚本に書き直した、と言うのは有名なハナシだ。
 従って、どうしても織田裕二で三十郎をやりたいのなら、まず、「用心棒」からやるべきなのだが、何故かそうはなってない。この時点でオレはちょっとカチンと来ていたのだが(別にオレが怒ることは無いんだが)、いざ観てみたら、何故「用心棒」抜きで「椿三十郎」なのか、ちゃんと判った。

 「用心棒」と「椿三十郎」の違いはユーモアの有無だ。ギリギリと音が鳴るのではないかと思われるくらいハードな展開に徹した「用心棒」に比べ、「椿三十郎」はかなりユーモアが有る。原作がそうした物なのだろう。それでいて「用心棒」を上回る程のハードな立ち回りも有る。硬軟取り混ぜた傑作なのだ。
 森田芳光は「自分がこの評価の定まった傑作に何かを付け加える事ができるとしたら、ユーモア部分だ」と思ったに違いない。「オレはユーモアなら黒澤より得意だ」と。
 
 この戦略が図に当たった。
 「展開もセリフも黒澤版と全く同じ」と言うルールの中、森田監督はちょっとしたディテールで精一杯遊んでみせる。そしてその遊びがことごとく決まっている。
 城代の屋敷の女中が見せるちょっとした所作(コレは森田監督しか思いつかないだろう)。例の、捕らえられた大目付方の侍が城代方の若侍と一緒に大喜びしてしてしまい、スゴスゴと押入れに戻るシーンでカットが変わる直前に松山ケンジがみせるちょっとした肯き。ことごとく森田芳光のセンスが効いている。救出された城代の奥方と娘が、最初に椿屋敷の隣の家で映るシーンに至ってはオジサン大笑いしてしまいました。コレは黒澤=入江たか子では無理で、中村玉緒の天真爛漫なキャラを生かしきったと言うべきか、もともと森田監督はこういうすっとぼけた演出が得意なのだ。
 何しろセリフが全く一緒なのだから(ホントはちょっと違うところも有る)、急にそんな爆笑コメディになる訳はないのだが、セリフのないところで自分の芸をみせつけた森田演出は見事としか言いようがない。

 じゃあ、もうひとつの要素、ハードなチャンバラはどうなんだ、と。
 ここでも森田監督は一生懸命工夫してる。
 例えば役者のキャラに合わせて、織田三十郎は三船三十郎よりほんのちょっと弱く設定してある。どうせ織田クンに三船並みのチャンバラ見せろって言ったって無理なんだから。
 捕まった若侍四人を救う為に敵のアジトを皆殺しにしてしまう、チャンバラ史上に残る凄絶なシーン。
 無益な殺生をさせられた怒りと切った人数の多さでゼイゼイ言ってはいるが、三船三十郎は実は余裕である。実力的には何ほどのこともない、全く危なげない皆殺しっぷりなのだ。そのあまりの鬼神の如き強さに、助けられた若侍のほうがビビリあげていた。
 コレに比べると織田三十郎は大分人間臭い。既に十分剣豪ぶりは見せ付けているのだが、ここでは流石に「やっとこさ、、、」と言う感じである。若侍たちもなんか申し訳なさそう。
 
 問題のラスト、映画史上最も有名な対決シーンについては御自分の目でお確かめください。

 そんな訳で、黒澤版を何度も観たオールドファンをもそれなりに喜ばせるしたたかさには、ちょっと感動しました。そして「椿三十郎」を初めて見るヒトは、緊密なシナリオに酔い痴れるんだろう。

 あ、ちょっと待って。ひとつだけ不満があるのよ。
 この映画、出演者ほぼ全員が(当然織田クンも含めて)、黒澤版のキャラを受け継ぎつつ、ちょっとだけ独自色を出す、と言うプランで演技してるんだが、たった一人だけこのプランにのってない奴がいる。
 城代役の藤田まことだ。
 現時点でこの「馬面ギャグ」が出来る年配の役者と言えば確かに藤田まことしかいないのだが、何故かこのヒトだけ自分の持ちキャラ「中村主水」で通しちゃってる。なんとなく、森田監督が「中村主水でお願いします」って言ったような気もするが、このシーンだけ凄い違和感。
 なんなんだろうなぁ、、、
JUGEMテーマ:映画

at 21:22, 空中禁煙者, 邦画

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「バンテージ・ポイント」 サラマンカキャッツアイ

 どうもどっかで観た事あるようなハナシだな、と思ったらコレはアレだ。木更津キャッツアイ。アレをスペインはサラマンカくんだりでやってる。
 アメリカ映画の凄いところは、こんな東洋の島国で発明された手法を、大統領暗殺と言う今のアメリカ人にとってもっとも興味がある(恐怖を感じる)シチュエーションに放り込むと、ちゃんとアクチュアルな問題を描いた映画に、、、なってないか別に。

 んなことやってる場合じゃないな。巷間この映画を「羅生門」など持ち出して論じる方がいらっしゃるが、あんな深いもんじゃないです。普通の映画なら大勢の視点を交互にカットバックして描くところを、木更津キャッツアイみたいにいちいち撒き戻して各人の視点を順番に描いてるのね。
 その結果、誰かの視点でわけが判らなかった事が、別の人物の視点でそのシーンが描かれた時には判る、と言う(別の言い方をすればそれまで判らない)効果があるのね。待たされる効果。そこが面白いと言えば面白いです。
 それ以外は普通の大統領暗殺事件を描いたサスペンス映画であって、とても「人間社会の曖昧さを描く」とか言った文芸風味のモンじゃない。
 むしろラスト近くの「順番に描く」のを諦めて怒涛のようにカットバックし始めてからの方が、なかなかの迫力で魅せる。

 しかし日本のテレビドラマまでチェックして大胆に取り入れるハリウッドはエライと言えばエライ。
JUGEMテーマ:映画

at 20:44, 空中禁煙者, 洋画

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「キングダム/見えざる敵」 砂の大捜査線

 どうもどっかで観た事あるようなハナシだな、と思ったらコレはアレだ。日本の刑事ドラマでも良くある、「都会の刑事が田舎に行って所轄の刑事と角突きあわせながらもやがてお互いを理解し、協力して事件を解決する」フォーマット。古くは「夜の大捜査線」から最近では「殺人の追憶」まで、それこそ洋の東西を問わず使い倒されたフォーマットだ。アレをサウジアラビアくんだりでやってる。
 アメリカ映画の凄いところは、こんな使い古されたフォーマットを、中東と言う今のアメリカ人にとってもっとも興味がある(恐怖を感じる)場所に放り込むと、ちゃんとアクチュアルな問題映画になるところだ。アクチュアルな問題を描く為に古いフォーマットを利用したと言うべきか。
 「ホラホラ、アレアレ、夜の大捜査線をサウジでやろうよ」
 コレだけでちゃんと面白い映画になるんだから、たいした物だ。

 舞台から来る違和効果のほかに普通の刑事モノとちょっと違うのは、銃撃戦が激しい事。何しろ相手はテロリストなのだ。基本、マシンガンなのである。アメリカから出張ってきたFBI捜査官の皆さんも、ガンガンマシンガンぶっ放してる。さすがのアメリカ映画でもアメリカが舞台である限り、FBI捜査官が街中でマシンガン撃ちまくる映画はあまり記憶に無いが、FBIって普通にマシンガンの撃ち方も訓練するのかね、、、

 そんな訳でラスト近くはほとんど戦争映画のノリ。仲間のFBI捜査官がテロリストに拉致されてからのスリルと派手な戦闘シーンはなかなかの物。紅一点の捜査官が爆発音にキャアキャアびびりながらも頑張る辺りがけなげで良い。

 一方、「サウジって王族が金持ってるばっかりで一般庶民はこんな未開だぜ?ホント、付き合ってらんねぇよなぁ、、、」というあたりを散々見せ付けておいて、最後にクルッとひっくり返してみせる。結局、コレはこのブログでも何本扱ったか判らない「因果を断ち切れ!!」映画の一本なのだ。観た者は「なんのこたぁねえ、コイツらもオレたちも結局同じか、、、」と思わせるように作ってあるのだ。

 つまるところ、この映画は名作ではないし、何度も観たくなるような愛着の湧く映画でもないが、単なる時間潰しでもない。社会派プログラムピクチャーの佳品と言ったところでしょうか。
 でも、それがサラッとできるかどうかが、アメリカ映画と日本映画界の差なんだよな、、、
JUGEMテーマ:映画

at 20:44, 空中禁煙者, 洋画

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「スパイダーマンTM3」  え?え?TMってナニ?

 前作「スパイダーマン2」が一作目を大きく上回る面白さだっただけに、3作目の出来は気になるところではある。
 「ひょっとしてアレも超えちゃうの?」
 御安心ください。超えてません。
 
 しかし今作は今後も続くであろうサム・ライミ版スパイダーマンサーガにとって重要な作品ではある。サム・ライミ版スパイダーマン最大の謎に対する種明かしになっているのだ。
 
 そもそも最初のサム・ライミ版スパイダーマンを観たときに誰もがある疑問を感じた筈だ。
 「え、、、なんでヒーローヒロインがこんなブサイクなの、、、」
 ヒーローがしょぼいのは、まあ、しょうがない。スパイダーマンはアメコミの時点で悩めるウジウジヒーローなのだ。コレくらいしょぼい方がウジウジすんのが似合ってるかも知れん。もともとヲタクの設定だし。あんま二枚目がウジウジしててもイヤミなだけだもんね。しかしいくらなんでもこのヒロインはなんだ、と。
ひょっとして、日本人だからそう思うだけで、アメリカ人が見るとコレって可愛いの?

 違った。やっぱりアレはブサイクなんだ。この3作目を見るとそれが良く判る。サム・ライミ版スパイダーマンは、ひとつの強烈なポリシーに貫かれていたんだ。
 「イケメン=悪。非モテ=善」
 と言う。

 今回、主人公ピーター・パーカーは謎の宇宙生物の力を借りてちょっと悪くなる。途端にモテ始めるのだ。なんて判りやすい、、、
 さらに露骨なのは親友にして敵役、ハリーの転身だ。コレは酷い。全世界の正義漢は怒るべきではないのか。「オレはブサイクじゃないぞ!!」と。

 今回はそんなことやってるうちに終わっちゃった感じ。
 ビルの谷間をビュンビュン渡るスパイダーマンももう飽きたし。
 ただ、高層ビルの工事現場で暴れるサンドマンの映像はちょっと息を飲んだ。やってることがくだらないだけに、アメコミが実写になった感動がある。マンガのこのシーンに思い入れのあったアメリカ人は、ここで泣くのかも知れない。
JUGEMテーマ:映画

at 20:31, 空中禁煙者, 洋画

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