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「町山智浩・春日太一の日本映画講義 時代劇編」 観てから読めば、確かに100倍くらい面白い。

 「時代劇で博士号を取ったオトコ」春日太一のハナシを町山智浩が聞く、という構成。
 町山さんの時代劇に対する熱い思いを春日氏が受け止める。
 もう、なんぼでも受け止める。
 受け止めた上で、広げまくる。
 圧倒的な知識と愛情に、読んでる方も驚嘆する(町山氏はあんまり驚嘆してない。「コイツならコレくらい知ってて当然だろ」くらいのノリ。知ってるヒトたちにとってはそういうものなのだろう)。
 
 とは言うものの、今回は「時代劇」全般ではなく、かなり時代とテーマを絞った内容になっている。
 この辺が、町山氏の時代劇に対する興味の中心ということなのだろう。
 
 その時代とはズバリ、黒澤明の「七人の侍」以降。
 黒澤によってそれ以前の舞踏的で様式的なチャンバラを脱し、リアルで「痛みを伴った」殺陣へと進化していく過程を追う、と言うのがテーマなのだろう。
 このテーマに沿って、黒澤明→内田吐夢→三隅研次→原田芳雄→五社英雄、と進んでいく。
 
 まあ、だいたいワタクシ空中さんも観ている映画ばかりで良かった。「剣」三部作も黒木和雄の「浪人街」も観ていた。まあ、ワタクシ空中さんは五社英雄がちょっと苦手なんだけど、、、

 そんな中、やっぱりお二人とは違う感想を持った映画も多々ある。
 例えば、、、
 
 嵐寛寿郎というヒトがいた。
 まあ、いわゆる鞍馬天狗の「アラカン」だが、要するに本書で扱われている三船、萬屋、若山といった剣豪役者たちの一世代前のNo.1剣豪役者だ。
 そのアラカンさんが竹中労に「若手で(殺陣が)巧いのは誰ですか?」と問われて曰く、
「まず錦之介。次に勝・若山の兄弟」
とお答えになったそうである。
 前にも書いたと思うが、ワタクシ空中さんは若山富三郎先生の大ファンなのである。
 したがってこの近衛先生のお言葉を読んだワタクシ空中さんは、「え?萬屋錦之介って若山先生より殺陣のできるヒトなの?」とノケゾったのである。
 ワタクシ空中さんの世代では萬屋錦之介と言えば、TV版「子連れ狼」や「破れ傘刀舟」のやたら辛気臭いおっさん、というイメージしかない。
 かろうじて昔の時代劇の大スターであることは知っていたが、なんとなく、アイドル的な役者さんだと思ってた(美空ひばりの相手役、みたいな)。
 その、錦之介が、こともあろうに、わ、わ、若山先生より上だとぉ〜〜〜〜〜!!
 どんだけ上だかコノ目で確かめたろうやんけ!!
 
 と、いうわけで、萬屋錦ちゃんの「宮本武蔵」五部作を観たのである。ワタクシ空中さんは。
 
 で、ですね、延々と五部作観ての感想が、ですね。
「あー、この内田吐夢ってヒト、チャンバラには興味ねーんだなー」
であります。

 宮本武蔵のハナシだから当然、チャンバラは有ることは有るんだが、「面白いチャンバラを観せよう」という演出にはなってない。
 それよりも、全五部作通してみて印象深かったのは、武蔵をめぐる数奇な人間模様であった。
 例えば、第一作で武蔵を散々苦しめる池田家の家臣花沢徳衛の息子が、いつの間にはお互いにそうとは知らず師匠と弟子として一緒に旅をしているのである。
 そして、遠く離れた江戸で既に脱藩して放浪の僧侶になっている花沢徳衛は遠くから武蔵と我が息子を見てハラハラと落涙する、とか。
 数奇すぎてむしろ伝奇的、と言えるほど、様々な人生が絡み合っては離れていく。
 おそらくは内田吐夢監督が主に興味があるのはその辺なのだろうな、思う。
 
 さらに内田吐夢監督が興味があるのは、「人間が悩んで成長する姿」である。
 一作目の錦ちゃんは開巻からほぼ終盤まで、まあ〜やんちゃくれで、ギャーギャー騒いでいるだけのガキンチョで、「コレがあの辛気臭い破れ傘刀舟かッ!」と目を疑うほどだ。
 まあ、つまりは「バガボンド」だ。
 ところが、姫路城の天守閣で三年の幽閉生活のあいだ読書に明け暮れた武蔵は、ラストのワンカットでコレまた驚嘆すべき成長を遂げている。
 それまでのやんちゃくれ芝居から、一転してドエラく深みのある人間の芝居をしてみせた錦ちゃんにも感服するが、ラストのバストショットワンカットで一本の映画をひっくり返した(ひっくり返せると読んだ)内田吐夢監督の彗眼には感服する。
 このカットのあいだ、「ああ、この映画はこのワンカットのためにあったのだな、、、」と痛感させられる。 なかなか有りそうで無い映画体験ができるのだ。
 
 で、ですね。
 思わず「宮本武蔵」について延々と書いてしまいましたが、本題はもちろん「日本映画講義」です。
 ワタクシ空中さんが感じたこれらのことどもは、本書では一切触れられていません、、、
 
 しかし共通点もある。
 本書でも、内田監督の興味が「チャンバラ」に向けられていない、という点では一致している。
 なぜなら本書でもせっかく萬屋錦ちゃんに地上最高の剣豪役をやらせているにも関わらず、「殺陣」についてのハナシは殆ど出てこないからだ。
 
 ではナニが出てくるか、というとですね。
 お二人にとって「宮本武蔵」は、内田吐夢監督の自伝である、と。
 映画のために妻子を捨て、挙句の果てに戦争で人を殺めざるを得なかった、内田監督の贖罪のための映画になっていく、と。
 あまつさえ、内田監督が満州で出会った甘粕正彦(どうも友人だったらしい)の思いまで反映されていると言う。
 この辺まで来ると映画のストーリーどころか制作の背景まで伝奇的である。
 さすが「背景批評」を標榜する町山氏の面目躍如といったところ。
 
 次に「七人の侍」「宮本武蔵」についで扱われるのは「剣」三部作や「子連れ狼」の三隅研次。
 ワタクシ空中さんは三隅研次も大好きな映画監督の一人だが、ここでもやっぱりお二人の評価とは食い違ってたりして、、、
 
 ワタクシ空中さんにとって三隅研次とは、
「過激なまでのカメラワークを使って時代劇情緒豊かな絵を撮るヒト」
である。
 「過激なカメラワーク」と「時代劇情緒」。
 この一見そぐわなそうな要素を同時に成立させるヒト。
 コレが三隅研次である。
 
 ところが、町山氏にとって三隅研次はあくまで「切り株映画」(各人でググるように)のヒトであり、「日本刀で人体を切断することにこだわり続けたヒト」である。
 
 う〜ん、、、ワタクシ空中さんはやっぱりこの意見には与することはできないなぁ、、、
 確かに「子連れ狼」で時代劇におけるスプラッタ描写を確立したヒトでは有るんだけど(そもそも「切り株映画」という言葉は「子連れ狼」を指して町山氏か少なくとも町山氏在籍当時の「映画秘宝」が作った用語だったような気がする)。
 町山氏がこだわっている剣三部作の「斬る」で有名な人体が左右に真っ二つに切断されてペロっと「めくれる」カットにしても、凄いロングのしかも河原のススキ舐めで撮っていて、よく見ていないと判らないようなものであったではないか。
 
 どの「座頭市」だったか忘れたが、ゲッとのけぞるくらい印象的なカットがあった。
 シーンのアタマ、画面はほぼ真っ暗だが、中央に縦長長方形の光の「枠」だけが見える。
 最初はなんだかわからないのだが、すぐに「ガラッ」と音がして「枠」だけだった光が長方形に広がり、自分が見ていたものが、農家の内側から引き戸を撮っていた映像だと判る。そして外に座頭市が立っているのだが、何故か座頭市は「逆さま」に立っていて、観客が「座頭市が逆さまに立っている」ということを認識したタイミングで、カメラが180度回転し、正の位置に戻る。つまり、カメラをひっくり返して撮っていたのだ。
 
 なんだコレは。
 なんの意味があるのだ。
 
 一軒の家全体でひと間しかない(部屋という概念がまだ無い)江戸時代の農家を、「光の枠」だけで表現するという過激さ。しかもなぜか上下逆さま。「光の枠だけだったら、上下どっちかわかんないじゃん?」と言っているようだ。
 
 ワタクシ空中さんにとっては、コレが三隅研次である。
 
 しかし、春日氏によると、三隅研次はあくまでも「フツーの絵」を撮りたがった人だそうである。
 そして、三隅作品に見られるトリッキーなカメラワークは、なんと、大映映画の技術陣、つまり撮影監督の賜物なのだそうだ。
 えーーーー、、、、
 三隅研次、若山富三郎の「子連れ狼」コンビが東宝で撮った現代劇、「桜の代紋」(コレも傑作)でも、会話を天井の照明の金属部分に写った反射で撮る、とか超過激映像満載だったじゃん、と思ったが、調べてるみると撮影はやっぱり大映出身の森田富士郎であった、、、、う〜ん、、、
 
 というわけで、全体的に町山氏流の「背景批評」が春日太一の知識を借りて爆発している書物になっている。 そう、町山智浩と言えば背景批評である。
 町山氏のモットー「映画は、何も知らずに観ても面白い。でも、知ってから観ると一〇〇倍面白い。観てから知っても一〇〇倍面白い!」の前半部分はそういうことだろう。
 しかし、ワタクシ空中さんは、別にこういう映画の背景が映画を観たときの面白さに影響するとは思ってない。
 ヘタすると、「関係なくね?」とすら思っている。
 じゃあなぜ、町山氏の本を読むのかといえば、後半部分「観てから知っても一〇〇倍面白い!」が真実だからだ。
 実際、観ないで読んでも全然面白くないもんね。
 
 ところで、五社英雄映画の殺陣って、ダサくないですか?

JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 21:30, 空中禁煙者, 書籍

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