smtwtfs
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< January 2019 >>
profile
recommend
マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
映画検索
カスタム検索
  
 
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
★の数が意味するところ
★★★★★
生涯のベスト10を塗り替える勢い
★★★★
ブルーレイがでたら買うかも
★★★
観といて損はなかったかも
★★
別に観なくてもよかったかも

金はいいから時間返せ
bk1
new entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
links
mobile
qrcode
others
無料ブログ作成サービス JUGEM
search this site.
<< 「イエス・キリストは実在したのか?」 答え:実在したけど、あんまり重要じゃない。 | main |

「無限の住人」 「再生する身体」という戦略

 えーっとですね、コレ、過去に何回も書いてる気がしますが、小林信彦氏の提示した「シーゲル祭り」と言う概念があります、と。
 も、メンド臭いんで前回この「シーゲル祭り」に言及した部分をまるごと貼りますが、

 

『小林信彦氏は、往年のアクション映画の名匠、ドン・シーゲルの手法に「シーゲル祭り」と名前をつけていた。(だいたいどんな映画でもラストに向けてエスカレートしていくものだが)アクション映画のアクションというものは、なだらかなエスカレーションではいけない。どこかで、それまでのエスカレーションから予想される暴力を、量的にも質的にもはるかに上回る爆発が必要なのだ。
ドン・シーゲルはその辺が解っていて、必ず爆発的なエスカレーションを用意していた。コレを評して「シーゲル祭り」と名前をつけたわけだ。
もっとも、何事も言うは易く行うは難し、「シーゲル祭り」もいざやろうと思うと結構大変であることは想像に難くない。「予想を上回る」と言っても、下手に上回りすぎると、ただ「ハァ?」となって終わりである(この「ハァ?」感を逆手に取ったのが三池崇史の「Dead or Alive」だろう)。』

 

 となっております。
 で、この「無限の住人」こそ問題の三池崇史監督作品なわけだが、、、

 

 三池崇史といえば上でも書いたように、「シーゲル祭り」をさえ逆手に取って、「三池祭り」とでも言いたくなるような映画史上に残るウルトラCを演じたヒトである。
 が、本作のラストでナニかが「量的にも質的にもはるかに上回」っているのかというと、ですね、まあ、「人数」がはるかに上回っています。

 

 イヤ、人数て、、、

 量的にってそういうことじゃないんだよな、、、

 

 ラストはキムタクと杉咲花ちゃんと、それまではこの二人の敵だった福士蒼汰クンが一時的に共闘して公儀の捕り手300人と切り結ぶわけです。
 わけですが、そりゃ若山富三郎先生だの萬屋錦ちゃんだのが300人切るんなら期待もするし見てられるけどさ、いくらキムタクが元剣道部で時代劇で剣豪役経験も豊富と言っても、無理でしょ。
 ましてや花ちゃんや福士蒼汰クンはシロートであって、シロートが延々チャンバラやって見せられるものになるほどチャンバラは甘くないのよ。
 萬屋錦ちゃんだって吉岡一門70人がせいぜいではないか。

 

 世界のクロサワは「椿三十郎」において、映画の中盤で三船敏郎に、40秒で30人斬り殺すという驚異の大殺戮を演じさせる。このシーンはほんとに怖くて、御船の味方の若侍たちも正直チビっていて前作「用心棒」に比べるとユーモアが多いこの映画において、「ああ、中盤でここまでやったら、あとは最後までドラマで繋ぐんだろうな、、、」などと観客はこの大虐殺のあと、一瞬油断してしまう。

 ところがクロサワは、ラスト近くの数十秒、一対一の対決で、あっという間に観客のド肝抜いてしまうのだ。
 極言すればたった一瞬の殺陣で、その後の映画史の「対決シーン」を一変させてしまう「クロサワ祭り」を観客に叩きつけてくるのだ。

 

 「質的にはるかに上回る」というのはこういうことであって、ただダラダラ人数だけ増やせばいいというものではない。

 

 とはいうものの、この映画、ラストで「あ〜あ、やっちゃった、、、」と思わせるまでは思ったよりイイです、、、(どっちなんだよ!!)

 キムタクは昔から「ナニをやってもキムタク」と批判されることが多いが、ワタクシ空中さんは、「ナニをやってもキムタク」でもいいではないか、と思う。
 スターとはそういうものだ。
 クリント・イーストウッドだってジャッキー・チェンだって、ナニをやってもクリント・イーストウッド、ナニをやってもジャッキー・チェンではないか。

 

 ワタクシ空中さんは、主人公の万次をキムタクなりに自分のものにしていると思う。
 主人公の万次が「ああ、この主人公は照れ隠しにぶっきらぼうなこと言う(キムタクみたいな)奴なんだな」と思わせることに成功している。

 

 そして本作は、剣豪俳優のいなくなった時代の殺陣に「不死のオトコ」というギミックを持ち込んで一石を投じてもいる。

 正直言ってワタクシ空中さんは本作におけるキムタクの殺陣をそんなに評価しないが、「損傷した箇所を自分で切り落としてしまう」という戦略が使えることによって、通常より見応えのあるチャンバラを実現しているのだ。
 例えば手が矢で地面に縫い留められれば、自ら手を切断して再生を待てば良いのだ。戦いに不利になった手や足を自ら切断する様は、確かにハッとする。

 

 残念ながら、万次自身が「切り落としてもスグ再生する」と言う自らの利点を「前提とした」戦略を取るところまでは行っていないが、もともと万次自身とんでもない剣豪の設定とはいえ、敵キャラが到底人間とは思えないバケモノばっかりななか、どうにか万次が勝ち続ける契機としては十分機能している。

 

 まあ、総集編的にならざるを得ないので、個々のキャラのドラマが薄くなっているのはしょうがない。
 戸田恵梨香とか栗山千明とかビックリするような贅沢な女優陣を使って殆どなんのために出てきたのわからない。
 ただ、原作ファンへの言い訳のためだけに出てきてるわけで、どうせブツブツの総集編なんだから、もっと刈り込んじゃえばいいのに、と思うのは原作読んでないからなんだろうが、映画ってそうゆうもんでしょ。

 

 ただ、市原隼人だけはキャリアを代表するようなハイテンション演技で印象を残す。
 杉咲花ちゃんはまだ可憐さとひたむきさの間でフラフラしてる感じ。うまく演技をつけて両方同時に表現できるようにしてほしいもんだが、多分、三池さんはそういうの興味ないんだろう。

 

 三池監督の興味をそそったのはおそらく「再生される身体」と言うギミックを使ったチャンバラだけで、それ以外はいつものやっつけ仕事。
 まあ、そういうヒトなんだからしょうがないかなぁ、、、

JUGEMテーマ:映画

at 04:59, 空中禁煙者, 邦画

comments(0), trackbacks(0), pookmark

comment









trackback
url:http://adultdoomsday.jugem.jp/trackback/665