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中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「エル ELLE」 ミスター・グッドバーなんか探さない。

 冒頭、いきなりレイプシーンから始まる。
 この映画は、通常の映画のように、ラストのカタルシスに向けて徐々にボルテージを上げていく作りではないのだな、と思い知らされる。
 いきなりボルテージをボンッ!!と上げておいて、そのままベターっと面白い、日本で言えば相米慎二や園子温のような映画なのだ。

 

 そう。
 日本でこの映画を撮るとしたら園子温だろう。

 

 「Elle」には普通ならそれだけで一本の映画が撮れるようなテーマが二つも三つも投げ込まれている。

ー膺邑の父親は数十年前(40年位?)、ご近所さんを23人ぶち殺した有名大量殺人犯であり、主人公は未だにそのせいで差別を受けている。

 

⊆膺邑は映画の冒頭でレイプ被害にあう。

 

主人公は数十年来の親友にして会社でも右腕の女性の旦那と不倫をしている。

 

 どうです?
 どれ一つとってもそれだけで一本の映画になりそうでしょ?

 

 ところが、だ。
 コレらは全てある一つの事を表現するための背景に過ぎない。
 ある一つの事とは、主人公ミシェルの複雑かつ強靭な人間性だ。

 

 映画の中でミシェルに降りかかるすべての事象は、ただ、ミシェルの人間性を際立たせるために存在する。

 この映画はレイプ事件だの親族の殺人者だの不倫だのを通して、ミシェルの人間性を描いているのだ。

 

 事件ではなく、人間を描く、というのは、ある意味映画的というよりは文学的なあり方だ。
 しかしコレを一気にあまりにも映画的な映画に引き寄せているのが、ミッシャルを演じるイザベル・ユペールの圧倒的な、文字通り圧倒的な身体性であり、演技力であり、女優としての腰の座り方である。

 ワタクシ空中さんは当然ポール・バーホーベンの映画だと思って観始めたが、観終わってみればコレは完全にイザベル・ユペールの映画であった。

 

 多分、バーホーベンは自分の映画がイザベル・ユペールに乗っ取られていくのを見て、
「しめしめ、こりゃスゲエ映画になるぞ、、、」
とほくそ笑んでいたに違いない。
 それくらいスゴいです。

 

 ミシェルはレイプされても泣き叫んだり狂ったようにシャワーを浴びたりしない。
 淡々と割れた花瓶を片付け「寿司」のデリバリーを頼む。
 息子が訪ねてくる予定だったのに(レイプ事件のせいで)食事の準備をしておらず、デリバリーで済ますことにしたのだ。
 そして「ハマチ」を注文し、「ホリデー巻き」とはなんなのか、電話の相手に尋ねる。

 

 しかし彼女はレイプなんか大したことないと考えてるわけではない。
 スタンガンと斧を買い込み、しまいにゃ射撃の訓練を始める。
 完全に今度来たら殺すつもりなのだ。

 

 彼女が警察に頼らないのは、自分が8歳のときに起きた父親の殺人で、自分も「何らかの役割を果たしたのではないか」と疑われたことから、警察を一切信用していないのだ。

 やはりコレが彼女の原点なのかな、という気もする。

 

 そして家族でレストランで食事をしているとき、突然「レイプされた」と告白する。
 家族が慌てふためくと、
「ああ、やっぱり話すんじゃなかった。このハナシは終わり」
と一方的に打ち切ってしまう。
 普通の人間はレイプを深刻に受け止める、あるいはレイプ被害者は深刻に受け止めるはずと思っていることを忘れているのだ。

 

 こんな人物像を、魅力的に、美しく演じることができる人類が存在するとは、バーホーベンも想定外だっただろう。

 

 ワタクシ空中さんは、観ていてなんとなく1977年の傑作映画「ミスター・グッドバーを探して」を思い出していた。
 40年の時を隔てて同じように性に放埒な女性を描いているが、そのラストの違いは、この40年における女性の生き方に関する考え方の変遷を強烈に感じさせる。
 ミシェルはミスター・グッドバーなんて最初からいないことを知っている。
 だからわざわざ探さずに手近にいる男で済ませる。
 そして、暴力を振るうオトコには自らケリを付けるのだ。

JUGEMテーマ:映画

at 21:05, 空中禁煙者, 洋画

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