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「ホワイト・バレット」 中島哲也風、ジョニー・トー

 多作な天才と言う人種がいる。

 

 すぐ思いつく代表例は手塚治虫先生だろう。
 もう神さまなんだから、描きたい作品を描きたいようにじっくり描けばいいと思うのだが、常に週刊誌で多数の連載を抱えて、「納税額No1漫画家」でいないと生きた心地がしなかったそうである。

 

 現代の日本映画界で言えば三池崇史だ。
 三池崇史は自覚的にはハッキリと「金のため(三池組の面々を食わせるため)」と思っているようだが、それだったらもっと一作一作を大事に溜めて作って、作品数は半分以下になっても大ヒット作を連発するという選択肢もあるはずである。その方が一作ごとの単価が上がり金は儲かるのではないか。
 しかしそうはならないのである。
 もう、寝る間もないほどドタバタと忙しくしていないと、生きている実感が感じられないのだろう。

 

 で、ジョニー・トーである。
 ジョニー・トーはなんでこんなに映画を撮りまくるんであろうか。
 手塚治虫や三池崇史のように、マグロが泳ぎ続けないと死ぬがごとく、狂ったように作り続けていないと死ぬのであろうか。

 どうも、天才ジョニー・トーとワタクシ空中さんのような凡人とでは、
「ナニをもってこのアイデアで一本の映画を作るに値すると思われるか」
の判断が完全に食い違ってしまったような気がする。

 

 例えばこの「ホワイト・バレット」の脚本は、フツーの映画監督が、
「この脚本で一本撮ろう!」
と思っても、到底許されるものではない。

 

 原題は「三人行(THREE)」と言うくらいで、3人の登場人物の苦悩を中心に描かれる。
 1人は若くして優秀な脳外科医であるヴィッキー・チャオ。「少林サッカー」では美少女と言う感じだったが、すっかり疲れた大人のキャリアウーマンである。
 彼女の優秀さは脳外科部長も認めているが、手術の結果が思わしくなかった患者から回診の際に罵倒を浴びせられ、訴えられそうになっている。

 

 二人目はその外科医のところに担ぎ込まれる、警察に頭部を銃撃された強盗殺人犯ウォレス・チョン。頭蓋骨内に銃弾が残ったままだが、上手く脳を傷つけずに留まったので、フツーに動いたり喋ったりできる(たまに痙攣の発作に襲われる)。

 

 3人目はそのウォレス・チョンを拷問(発砲を含む)するように部下に命じた警部ルイス・クー。発砲した本人は警察署に避難させているが、報復と拷問の事実がバレるのを恐れて、さらに証拠の捏造を命じたりする。

 

 映画はほぼ全てが病院内、しかもほとんどはICUと医局とナースステーションが一体になったような不思議な部屋を舞台に繰り広げられる。
 なぜそんな不思議な部屋があるかというと、最終的にココでこの映画のキモというべき銃撃戦を繰り広げるためである。
 この銃撃戦で三人の苦悩も何もかもケリを付けるつもりなので、全てが一室に集まっていないと困るのである。

 

 普通の脚本ならこの三人の苦悩をドラマの展開でどうにかすると思うが、ジョニー・トーはそんなことはしないのである。
 ラストでトンデモ無い銃撃戦があって、終わり。
 要するに銃撃戦がやりたいだけなのである。

 

 たしかにこの銃撃戦は見ごたえがある。
 要するに中島哲也監督の「温泉卓球」的なスローモーションとCGを多用して、壮絶な銃撃戦が始まってから数分後(10数分後?)に終わるまでを、延々とカメラが動き回ってワンカットで抑えているのだ。

 つまり、今回ジョニー・トーが映画一本作ってやりたかったのはこの延々とワンカットで続く銃撃戦なのだ。

 

「あ!10分位続く銃撃戦をワンカットでスローモーションとCG使って撮ろう!!」

と思いついてから、

「えーっと、、、10分位続くためにはいろんな登場人物が必要だな、、、
いろんなドラマを抱えた登場人物が一堂に会する場所といえば、、、
そうだ!!病院だ!!」

と言う感じで脚本を書き始めたのではないか。

 

 たった数分間の銃撃戦(の撮り方のアイデア)のために映画を一本作る。
 コレが許されるのがジョニー・トーの天才なのだが、同時にそれを許す香港映画界もちょっと羨ましいな、と思うのであった。

JUGEMテーマ:映画

at 01:35, 空中禁煙者, アジア

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