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「殺されたミンジュ」 今日もマ・ドンソクはヒトを殴る。

評価:
キム・ギドク,キム・ギドク,キム・ギドク,キム・ギドク
¥ 3,175

 開巻いきなり、少女が殺される。拉致されてアジトで、とかではなく、 ただ、路上で捕まって、アッサリ殺されてしまう。
 この冒頭から次の、恋人と別れたオトコが謎の集団に拉致されて拷問され、「5月9日」の自分の行状を書かされて開放されるまでのシークエンスの激しさ、テンポの良さには圧倒される。
「ああ、スゲぇ映画が始まったぞ、、、」
と言う期待に身を打ち震わせるに充分。

 

 そして映画は基本的には謎の集団にオトコが拉致されて拷問される、の繰り返しになり、そのフォーマットの中で、ある程度イロイロなことが判ってくる。
 次々に拉致されるオトコ達は実は冒頭で少女を殺した犯人グループであること。
 謎の集団は専門的な集団ではなく、実はリーダー(TVシリーズ「バッド・ガイズ」のマ・ドンソク)に雇われただけの一般市民の集まりであること。
 ここまでが設定の問題であり、仮に第一段階としておこう。

 

 第二段階として、双方のグループ個々のメンバーの事情が描かれる。
 犯人グループも犯罪者集団というよりは「上司の命令に従っただけ」の組織人(国家情報院の工作員と言ったところか)であり、それぞれ家庭を持っていて、自分の職業を家族に明かせず苦しんでいること。
 謎の集団はそれぞれが「抑圧された一般人」であり、日常では犯人グループ以上に苦しんでいる。DVオトコと暮らしていたり、客にいじめられるウェイターであったり、高圧的な社長のもとで働いていたり。

 

 ココでこの映画の恐ろしく前衛的な趣向が明らかになる。
 謎の集団の面々を抑圧するヒトビトの役は全部、最初に拉致拷問された犯人グループの1人、キム・ヨンミンが演じているのである。
 最初はコレが分からず、時間の経過が判らないせいもあり、開放された工作員がやがてDVオトコになってたまたま謎の集団の紅一点と暮らしているのかと思った。

 

 同時に映画の表現はどんどん象徴的になり、通常のサスペンス映画の枠組みを大きく離れている。
 イヤ、普通の映画であることを自己否定し始めると言うべきか。

 

 殺された少女の名はタイトルに有る通り、ミンジュであり、コレは韓国語で「民主」の意味だそうである。
 つまり、この映画は「(韓国の)民主主義は殺された」と訴えているのだ。

 謎の集団は少女を殺した理由を犯人グループの黒幕を拷問して白状させようとするが、最後までわからない。
 つまり、マクガフィンかと思いきや、さにあらず。
 少女が殺された理由は判らないが、民主主義が殺された理由は、実は映画の中で繰り返し描かれている。
 そしてそれはミンジュを殺した犯人グループのみならず、犯人グループを追い詰める謎の集団を通じても描かれているのだ。
 キム・ヨンミンが1人8役演じることで、単純な善悪の構図をくるりとひっくり返してしまう。

 謎の集団のリーダー、マ・ドンソクはおそらく韓国一、いやアジア一、もしかすると世界一ヒトを殴るのが似合う役者で、本作でも殴りまくっているが、映画の中でもヒトを殴る(かつて殴っていた)ことがテーマと結びついてくるあたり、ああ、やっぱりキム・ギドク監督もこのヒトは「ヒトを殴る」と言う行為のアイコン足りうると思っているのだなぁ、、、と言う感じ。

 

 全体的に脚本も撮影も、悪くいえば粗雑、良く言えば即興的な映画である。
 幾つかのアイデアや、個々のシーンの演出力は見事であり、キム・ギドク監督の映画作家としての底力を感じさせるが、言いたいことを伝えるのにこの手法でよかったのどうかの判断は難しい。
 この方が監督の怒りを叩きつける様な効果があるような気もするが、もっとじっくり描いて欲しかったような気もする。

 ある映画が良い映画であるかどうかの基準が、「その監督の他の映画(次回作)も観たくなるかどうか」だとすれば、ワタクシ空中さんは他の映画も観てみたくなりました。
 が、もうひとつの基準、「その映画を繰り返し何度も観たいか」で言えば、別に二度観たくはない。
  そんな映画でしょうか。

 :映画

at 01:17, 空中禁煙者, アジア

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