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「殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―」 隠蔽者は、もう、そこらじゅうにいる

 日本の警察はなんでこんなに駄目になってしまったんだろう。
 

 ワタクシ空中さんが子供の頃は、警察関係者たちは胸を張って「日本の警察は日本一」と満天下に宣言していたもんだ。
 いま、そんなことを言う警察関係者は絶無だろう。
 捜査だの検挙だのより、天下り先を捜す(或いは自ら作る)のに忙しいから、警察としての能力が世界一かどうかなんて瑣末なことは気にしてられない。

 ある時期をさかいに、日本の司法は物的証拠第一主義を忘れ、戦前のような自白偏重主義へと回帰して行く。
 私見によれば、転回点は「グリコ・森永事件」だったように思う。
 グリコ・森永事件以降、日本企業は天下りを受け入れるのはしぶり始め、警察官僚たちは捜査どころじゃなくなっていく。


 本書はそんな日本警察の堕落の帰結点のひとつ(あくまでひとつに過ぎない)、「足利事件」が冤罪であることを暴いたジャーナリストによる「魂」の告発であり、警告である。
 警告は警察への警告ではない。北関東に暮らすヒトビトへの警告である。
 北関東で5人の幼女を拉致・殺害した犯人はまだ捕まっていない。

 

 著者、清水潔氏は市井のヒトビトの「小さな声」を拾い上げることにこだわる。
 裏を返せば「大きな声」である警察発表を信じないということでもある。
 清水氏は警察の大本営発表の場である記者クラブから事実上疎外されている。
 にもかかわらず、「小さな声」にこだわり続けて死刑囚の逆転無罪を勝ち取った。
 ペンは剣よりも強しとは正しくこういうことを言うのだろう。


 そして、清水潔氏が未だに少ない予算で周囲と戦いながら取材を続けなければならないという事実が、日本の司法のみならず、ジャーナリズムもほぼ死に体であることを物語っている。
 真のジャーナリストが清水氏の他に数人出てこないと、今の日本で真のジャーナリズムが、ひいては真の民主主義が育たないのだろう。

 

 と、言うわけで、ワタクシ空中さんは本書の内容をほぼ全面的に称揚する(飯塚事件に関する議論も含めて)。

 とここまで断っておいて、一言。

 

 清水潔氏が真のジャーナリストであり、ジャーナリズム最後の希望であることなど既に常識の部類であろう。
 それを認めた上で敢えて苦言を呈させていただきたい。

 ワタクシ空中さんはもともと「ジャーナリストの書いた本は苦手」と言っているが、本書でも同様のモノを感じた。
 やや感傷的にすぎる「少女の夢」に関する記述は、まあ、演出として良しとしよう。
 どうしても気になったのは「黒いファイル」の扱いである。

 

 清水氏が北関東連続幼女殺害事件を扱うと決めた時点でこの「黒いファイル」は清水氏のデスクに存在しているのである。
 そして清水氏はこの「黒いファイル」を元に一連の事件の真犯人に行き着く。
 本書では匿名ではあるが、私的にDNA鑑定までして真犯人を特定しているのだ。
 そして、この「黒いファイル」の正体については明かされない。
 あとがきで「ニュースソース秘匿のため」とウダウダ言い訳しているが、だったら「黒いファイル」の存在自体匂わさなければ良いだけではないか。
 参考人リストの中に気になる人物がいた、とかなんとかいくらでも嘘にならない書きようはあっただろう。
 なにもわざわざ「黒い」などと色付きで、カッコつきでもったいぶる必要はない。

 鬼気迫る取材ぶりにはただただ頭が下がる(というか日本のジャーナリズムの良心と言っていいだろう)が、書籍としての完成度という観点から見ると、ややフラストレーションの残る演出だったな、と思う。

 

 最後に本書で最も怖いシーン。
 それは、最高検察庁幹部が、清水氏と上司に近づいてくるシーンである。
 おためごかしに清水氏とその上司と共に銀座の懐石料理屋で一席設けるが、さんざん清水氏の取材結果に感心してみせた挙句、
「あの18−24って奴、やめてもらいてえんだよなぁ」
とのたまう。
 18-24とは清水氏が私的に入手した真犯人のDNA型である。

 検察庁最高幹部は、「ハナシのわかる偉い人」のフリをして近づき、結局清水氏の報道を遅らせる役割を担っていたのだ。

 

 もう、この国では検察すら信じられないのだ。

JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 02:21, 空中禁煙者, 書籍

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