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「聖痕」 「美藝公」+朝ドラ

 冒頭のエピソードがあまりにも凄惨で、「コレはエラいことになったぞ、、、」と思った。
 冒頭からこの有様でココからあの、一切のモラルを笑いトバす筒井ワールドが延々と展開し始めたら、一体どうなってしまうのだろう、、、

 しかしそうはなりませんでした。
 考えてみれば朝刊連載でそんなムチャする筈がない。

 

 冒頭の凄惨さとは裏腹に、コレは筒井先生が若い頃からちょくちょく発現させていた「ユートピア志向」を突き詰めた作品だなぁと。。

 これまでの筒井作品に見られるユートピアは、パラレルワールドや遠未来に設定されていたが、本作は、今まさに我々が暮らすこの日本にユートピアを現出させることが可能か、という実験をしているように思われる。
 作中で展開される世界と現実世界の繋がりを強化するために、本作では筒井作品には珍しく、オイルショックに始まりバブル崩壊を経て東日本大震災に至る現実世界のトピックを盛んに取り入れている。

 もともと筒井先生は心なき者どもから「時代と寝ている」などと揶揄されるほど時代のトピックを取り上げてきたが、あるトピックを笑いのめすためにメインテーマとして扱うのではなく、時代の推移を表すために背景としてこれほど大々的に織り交ぜてくる、というのは記憶にあるかぎり初めてである。
 それほど筒井先生にとって本作品が「今、まさに我々が生きて暮らしているこの世界である」事が重要なのだろう。

 コレはつまり、あの名作「美藝公」へのアンサーソングということではなかろうか。

 「美藝公」のラストで登場人物たちは、ユートピアである「美藝公」世界から、ディストピアとしての我々の住む現実世界を夢想していた。
 本書ではそのディストピアに、局所的にユートピアが現出している。そしてそのユートピアを目にした登場人物のひとりは、(まるで「美藝公」のラストで登場人物が平行世界のディストピアを夢想したように)ラストでこの極小のユートピアが日本全体に(世界全体に?)広がることを夢想する。
 しかし、この世に「美藝公」がいないように、美食公もまた存在しない。

 

 全体的に、若いころの筒井作品に比べると、ご都合主義が多い。
 これもやはり藤枝静男氏から学んだ「老大家はナニをしても許される」ドグマの発現なのだろう。もう、リアルな展開とか、もう、いいじゃないか、と言っているようだ。

 

 しかし、リアルとリアリティは違う。
 つまり、リアルとの結びつきを敢えて強くした世界で、リアルではないストーリーが展開されるが、そこは筒井先生の文体とディティールの積み重ねと残酷なまに深い人間理解で、リアリティは充分なのだ。

 ラストから逆算すると「このエピソードは必要か?」と思われるエピソードもあるが、リアリティ溢れるユートピアで揺蕩っているのが楽しいので、気にならなくなってくる。
 この呼吸は時代を取り入れる描写ともあいまって、なんとなくNHKの朝ドラみたいだなぁ、、、とも思う。
 新聞連載小説は朝ドラに似てくるんだろうか。

 

 本書はまた、大量の(ワタクシ空中さんなんかでは利いたこともないような)古語を散りばめられていて、巻末に膨大な注釈が付いている。
 コレ、新聞連載時には毎日掲載分の末尾に注釈がついていたはずで、なんとなく、「ただでさえ少ない掲載スペースのを注釈で埋めてやる!!」と言うギャグだったような気もする。 

 しかしヒトの悪い筒井先生のことである。
 古語の幾つかは実際には存在しない筒井先生の造語で、筒井先生自身は「ありがたがってるありがたがってる、、、ケケケ」と笑ってらっしゃるようなきがするのだが、どうだろう。

JUGEMテーマ:小説全般

at 20:21, 空中禁煙者, 書籍

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