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中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「マッド・マックス 怒りのデスロード」 ほぼ、シャーリーズ・セロンの映画

 そもそも最初の「マッド・マックス」の時点で、我々はある「新鮮な違和感」とでもいいたくなるようなモノを感じていたのである。「スカイ・ハイ」を観ていない世代である我々にとって、初めてみるオーストラリア産映画ということもあったろう、、ハリウッド映画の文法に慣れ親しんだ我々には「アレ?なんか違うぞ、この映画、、、」と思わせるには充分なものであった。
 ストーリーラインこそ「正義の味方が逆恨みで家族殺され復讐する」という、これ以上ないくらいシンプルかつお馴染みのものだが、どのシーンにどれくらい時間を使うか、どのカットをどこから撮るか、ナニをセリフで説明するか、と言った細かい点、さらにはこの時点ではまだ世界は崩壊していない設定にもか関わらず、なんとも荒廃したオーストラリアの風景(ソレが近未来の風景だからなのか、制作当時のオーストラリアのありのままの現実なのかすら判らない)等に醸しだされる違和感が、なんとも新鮮だったのである。

 

 従って、我々は「マッド・マックス2」に向き合うとき、ある程度の心構えはしていたのである。
 また、あの「新鮮な違和感」が味わえるのであろう、と。
 ところが、この心構えはいい方に大幅に裏切られる。良い方に。
 「マッド・マックス2」の斬新さは、すでにオーストラリア映画だから、などという生易しいものではなく、誰も観たことがない、誰も予想だにしなかった、映画というもののエッセンスだけを叩きつけてくるような衝撃的なものだった。

 世界中の映画やコミックに激烈な影響を与えたこの映画をいまさら「スゴかった」などというのも恥ずかしいハナシだが、それだけにこの映画が存在することを前提に育った世代には、初めてこの映画を観た時の、なんか、あの、呆然としてしまった感じは理解でき無いのではなかろうか。
 相変わらず、「流れ者が善良な一家(まあ、大家族みたいなもんだろ)を悪者から助けて、またどこへともなく去っていく」という、「シェーン」かよッ!!というようなシンプルなストーリーのなかで、もう、ほとんどセリフもドラマもないまま、ただ、殺伐とした風景の中でスピードと暴力だけを叩きつけてくる。
 まさに「破格」と言うにふさわしい映画だったのだ。

 

 で、「怒りのデスロード」ですよ(ゴメンナサイ、私の中で「サンダードーム」は無かったことになってます)。

 いくらなんでも「マッド・マックス2」を観た時の衝撃を超えるなどということは無いだろう、と思っていたのだが、、、
 ナメてましたね。
 おそるべしジョージ・ミラー。
 下手をすると「マッド・マックス2」を観た時以上の衝撃。
 

 すでに過去2作にあったようなストーリーのフォーマットすら無い。
 ただ、走って逃げて、戻ってくるだけ。何じゃそりゃ。
 そもそも冒頭からなんでコマ落としなのか全然解らない。
 ただ映画のテンションを上げたいだけ。
 いやはやコレはスゴいわ、、、

 

 一体全体御年70歳のジョージ・ミラーのどこにこんな若々しさが残っていたのであろうか。
 ファミリー映画の「ベイブ」や「ハッピーフィート」の成功ですっかり丸くなったと思わせておいて、この有様である。
 「ベイブ」や「ハッピーフィート」はこっちを油断させるための手だったとしか思えない。
 世界の狂気度も、スピードも、暴力も、数段アップしているのだ。
 

 はたして70のジジイが「木の棒につかまって走行中のクルマとクルマの間を行き来する奴」だの「追跡行にバンド(しかも和太鼓風ドラムとギターだけ)を同行させて追跡のあいだじゅう演奏させる」だののキチガイじみたことを思いつくモノだろうか。

 

 ただコレは、マキシミリアン・ロカタンスキーの映画というよりは、シャーリーズ・セロン演じるフェリオサの映画だな、とは思う。
 この物語をドライブするダイナミズムを支えているのは、結局彼女が内包しているドラマなのだ。
 もしコレがトム・ハーディではなくメル・ギブスンだったら、と思わないでもない。
 もしメル・ギブスンだったら、最終的にマックスの物語して収斂させられたのではなかろうか。
 メル・ギブスンについてはイロイロご意見もお有りでしょうが、少なくとも「マッド・マックス2」のメル・ギブスンは神がかっていた。
 ラストで全てを悟ったマックスがジャイロ・キャプテンと無言で表情だけで交わす会話は、この時のメル・ギブスンでないと出来ないと思わせるくらいカッコいいのだ。

 

 シャーリーズ・セロンは、ベリーショート(と言うかボウズ)にして、隻腕で、なおかつ腕利きの女戦士で、故郷から引き離されて、故郷を失った女に拮抗出来ている。
 そして我々は、「世界一美しい」と言われながらこんなバカな役をやるのはシャーリーズ・セロンだけだと知っている。

 やはりコレはジョージ・ミラー監督にとってもシャーリーズ・セロンの映画であり、マックス役はほとんど(このムチャなアクションに耐えられる役者なら)誰でも良かったのかもしれない。

 

 しかしこの映画、血液型とか消毒とかいう概念ないよな、、、
 それくらいムチャクチャな世界観であり、その意味でも(マジメな人は怒るだろうが)やはり「マッド・マックス2」を超えているのだ。

JUGEMテーマ:映画

at 02:26, 空中禁煙者, 洋画

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