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「唯幻論物語」 多分、通じてない小谷野敦への反論

 「一神教と多神教」のところで「岸田秀と小谷野敦は因縁浅からぬ仲」などと書いたが、その「因縁」のひとつが本書。
 本書は、じつに小谷野敦に反論する(あるいは誤解を解く)ためだけに書かれているのだ。

 岸田秀の最初の著作「ものぐさ精神分析」の巻末には「わたしの原点」と言う文章が収められている。これは、岸田氏自身がなぜ精神分析に興味を持ったかを告白した文章なのだが、それによると、岸田氏はまず、御自身が神経症の症状に悩まされていた、となっている。やがてフロイドの著作に出会い、そこにあった症例が自分にそっくりであることから、自己分析を始め、結果、神経症の原因は母親との欺瞞に満ちた関係が原因である、と結論する。
 岸田氏の母親は劇場を経営しており、息子に劇場を継がせるためにありとあらゆる策謀をめぐらし、岸田氏自身の希望や将来は全く考えていなかった。コレが神経症の原因である、と。

 コレに小谷野敦が噛み付いた(と言うか疑念を呈した)のである。
 終戦直後の日本において子供が家業を継ぐのは当然であり、子供が家業を継いでくれるもの、それ以外は許さないと思っている親はいくらでもいた。その程度のことは親としてもアタリマエのことであり、そもそも親の子に対する「無条件の愛」などという近代的欺瞞を想定してしまった岸田自身の個人的問題に過ぎないのではないか、と。

 岸田氏は過去にも同様のことを言われたことがあるが、仮にもあの学識の深い(イヤミかも知れないが、岸田氏は本心からこういうことを言うヒトだ、ともワタシは思っている)小谷野敦が言っている以上、コレはもしかすると自分の伝え方にも問題があるのかも知れない、一度ちゃんと説明し直した方がいいかも知れない、と思って書いたのが本書、と言うことになっている。

 岸田氏が神経症になったのはそんな単純なハナシじゃないよ、と。大事なのは母親自身に巣食っていた欺瞞性だよ、と。
 岸田氏の母親は岸田氏のことなどちっとも考えず、稼業のことしか考えていなかったにもかかわらず、自分では岸田氏のことを心から愛し、可愛がっているとの自己欺瞞に陥っていた。そして岸田氏自身も、その欺瞞に巻き込まれて、母親は心から自分を愛し、自分も愛していると(心の表層では)信じ込んでいた。冷静に考えれば母親の行動は岸田氏のことなど微塵も考えておらず、ただ、稼業のことだけを考えて岸田氏に接していたことは判るはずなのに、「母親に愛されていない」という事実に堪えられず、欺瞞にすがっていた。
 つまり、母親に愛されてなどいないと気付いている無意識と、母親に愛されていると信じこみたい自我が分裂していたのである。
 結果的に、この分裂が神経症として現れるわけで、決して小谷野の言うような単純なハナシではないのである。

 で、ですね、結局、この本に書いてあることはコレだけです。他にもイロイロ書いてあるが(フロイド以外の精神分析理論がいかにくだらないと思っているか、とか)、重要じゃない。もう、コレだけ。

 個人的なことを言えば、こんなことは「ものぐさ精神分析」の「わたしの原点」を読んだ時点で解っていた。本書は、「わたしの原点」をただ一冊の書物に伸ばしただけだ、とも言える。

 ほんとうに必要なのは、「わたしの原点」を詳しく語り直すことではなく、「なぜ理解されないのか」をそれこそ分析することだったのではあるまいか、とも思う。ワタシですら小谷野の言うような単純なハナシでは無いことは理解していた。にも関わらず、なぜ理解できないヒトがいるのか。ムチャな比較で申し訳ないが、小谷野氏とワタシを比べれば、岸田氏の母親問題を「わたしの原点」だけで理解できるかどうかは、頭の良さとか学識の深さに関わっていないコトは明らかだ。本当に興味深いのはココではあるまいか。

 実を言うと、小谷野氏のもうひとつの誤解についても、サラッと触れられて、サラッと解説されてはいる。
 それは、「精神とは個人のものであり、当然精神分析は個人の問題を解決するためにつくられたものなのに、集団の分析に当てはまることが出来るのか」と言う問題である。

 ワタシはこの問題のほうが重要だと思う。
 コレもまた、岸田氏の著作につきまとう批判でないか(「嘘だらけのヨーロッパ製世界史」の時に米田万里に批判されたのも、要はこの問題だろう)。

 コレもワタシ個人的にはとっくに納得済みの問題なのだが、おそらく、岸田氏はコレをテーマにもう一冊本を書くべきなんだと思う。
 そうじゃないといつまでたっても「トンデモ」扱いされるんじゃなかろうか。
JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 17:33, 空中禁煙者, 書籍

comments(3), trackbacks(0), pookmark

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小谷野敦, 2013/11/26 11:53 PM

私はそういうことは言っていません。それは岸田個人の問題であって、一般化できないだろうと言っているのです。

空中禁煙者, 2013/11/27 1:39 AM

>岸田個人の問題であって、一般化できないだろうと言っているのです。

岸田氏個人こそが「無条件の愛」を前提とするような近代的欺瞞に囚われていたから、対立を産んだということですね。

小谷野先生の原本にもあたらず、不用意な書き方をしてしまったことをお詫びします。

空中禁煙者, 2013/11/27 2:14 AM

少し修正しました。










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