2013.02.19 Tuesday
「デンジャラス・ラン」 大作ぶったプログラム・ピクチャー
人間この歳になってもまだまだ宣伝に騙されたりする。
この映画のテレビCMがなんか物々しくて、やたら重要なテーマを扱ってるのか、よほど画期的な展開だか演出だかを見せてくれるのかなんかよく解らないが、なにしろ主演もアカデミー賞俳優だし、とにかく衝撃的な映画のような気にさせるのだ。
でも、全然フツー。フツーのアクション映画の水準作。「ジェイソン・ボーンシリーズのスタッフが仕掛ける」とか言ってる時点でジェイソン・ボーンシリーズを超えてるわけはないのだ。
この映画のテレビCMがなんか物々しくて、やたら重要なテーマを扱ってるのか、よほど画期的な展開だか演出だかを見せてくれるのかなんかよく解らないが、なにしろ主演もアカデミー賞俳優だし、とにかく衝撃的な映画のような気にさせるのだ。
でも、全然フツー。フツーのアクション映画の水準作。「ジェイソン・ボーンシリーズのスタッフが仕掛ける」とか言ってる時点でジェイソン・ボーンシリーズを超えてるわけはないのだ。
原題は「Safe House」。
セーフハウスというと危険な職業に付いているヒトの隠れ家、と言うイメージがあるが、ココで言うSafe HouseはCIAが世界各地に持っている(らしい)、公になっていないアジトのイメージ。
主人公の若きCIA職員は丸一年も南アフリカのセーフハウスの番人をやらされて「こんな仕事じゃ出世のチャンスもない」と嘆いていたが、ある日、昔は凄腕工作員だったものの今は裏切り者(コレがデンゼル・ワシントンね)として追われていたオトコが尋問のために連れられて来る。尋問チームもやって来て尋問を始めるものの、あっという間に謎の襲撃者に襲われて、主人公は「伝説の裏切り者」を連れて次のセーフハウスを目指さねばならない、、、と言うハナシ。
セーフハウスというと危険な職業に付いているヒトの隠れ家、と言うイメージがあるが、ココで言うSafe HouseはCIAが世界各地に持っている(らしい)、公になっていないアジトのイメージ。
主人公の若きCIA職員は丸一年も南アフリカのセーフハウスの番人をやらされて「こんな仕事じゃ出世のチャンスもない」と嘆いていたが、ある日、昔は凄腕工作員だったものの今は裏切り者(コレがデンゼル・ワシントンね)として追われていたオトコが尋問のために連れられて来る。尋問チームもやって来て尋問を始めるものの、あっという間に謎の襲撃者に襲われて、主人公は「伝説の裏切り者」を連れて次のセーフハウスを目指さねばならない、、、と言うハナシ。
もう、裏切り者が裏切った理由も、裏切り者が持っている重要ファイルの中身も、謎の襲撃者の黒幕の正体も、全部どこかで見たようなクリシェの順列組み合わせに過ぎない。
オマケにデンゼル・ワシントンが何考えてるのか分からん。自分から領事館に出頭してきたくせに、いざとなると逃げるし。一体ファイルを手に入れてどうするつもりだったのか。「ヒトの心を操る名人」とか紹介されてたくせにそんな描写はないし。ジェイソン・ボーンシリーズのスタッフといっても監督でも脚本でもなく、撮影と編集のヒトなのね。ひょっとするとこのシナリオはアホなのではあるまいか。
オマケにデンゼル・ワシントンが何考えてるのか分からん。自分から領事館に出頭してきたくせに、いざとなると逃げるし。一体ファイルを手に入れてどうするつもりだったのか。「ヒトの心を操る名人」とか紹介されてたくせにそんな描写はないし。ジェイソン・ボーンシリーズのスタッフといっても監督でも脚本でもなく、撮影と編集のヒトなのね。ひょっとするとこのシナリオはアホなのではあるまいか。
とは言うものの、まあ、そんなにつまらないわけでもない(何じゃそりゃ)。
観るべきところもあるにはある。
観るべきところもあるにはある。
例えば尋問チームがセーフハウス内で尋問を始めるわけだが(まあ、拷問です)、爆発音一発で「(なんか知らんが)敵が来た、、、」と悟って瞬時に戦闘態勢に入るリアリティには恐れいった。
恐らく、尋問中に、たとえその正体がなんであろうと何らかの敵が襲撃してくる、と言うのはよくあることなのだろう。尋問チームなので戦闘が専門ではないはずなのに、あっという間に切り替えて敵を向かい撃つべく散開する手際の良さ。コレがスパイの厳しさというものか、と言う感慨がある。
恐らく、尋問中に、たとえその正体がなんであろうと何らかの敵が襲撃してくる、と言うのはよくあることなのだろう。尋問チームなので戦闘が専門ではないはずなのに、あっという間に切り替えて敵を向かい撃つべく散開する手際の良さ。コレがスパイの厳しさというものか、と言う感慨がある。
さらに、1年間番人ばっかやらされて腐るわ、彼女についてた嘘(まあ、職業については嘘つかざるをえないんだが)がバレそうになってオタオタするわと、なんか情けなかったにーちゃんが、いざとなるとなかなかどうして粘着力の有る有能な工作員だった、と言う意外性もいい。最後まで情けないまま、と言うのもそれはそれで新しいジャンルになりそうだが、とりあえずこのにーちゃんの、どっかバカだが腕力と勘と粘着力だけはあるキャラは風貌と相まってなかなかのリアリティがある。
しかしこの映画、アメリカでは結構なヒットになったらしい。一体全体アメリカ人はこの映画のどこに重大なリアリティを感じるのかねぇ、、、
やっぱり日本人の身にはCIAのハナシってのがイマイチ(アメリカ人ほどには)アクチュアルに感じないってことなんだろうか。ひょっとするとCIAが世界中に(南アフリカにまで!!)非公式なアジトを持ってるってのが衝撃的なんだろうか。まさかいまさら不正を働いてるCIA職員がいることが衝撃的、なんて言わないよね。
う〜ん、謎だ、、、
JUGEMテーマ:映画
やっぱり日本人の身にはCIAのハナシってのがイマイチ(アメリカ人ほどには)アクチュアルに感じないってことなんだろうか。ひょっとするとCIAが世界中に(南アフリカにまで!!)非公式なアジトを持ってるってのが衝撃的なんだろうか。まさかいまさら不正を働いてるCIA職員がいることが衝撃的、なんて言わないよね。
う〜ん、謎だ、、、
JUGEMテーマ:映画