smtwtfs
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
profile
recommend
マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
映画検索
カスタム検索
  
 
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
★の数が意味するところ
★★★★★
生涯のベスト10を塗り替える勢い
★★★★
ブルーレイがでたら買うかも
★★★
観といて損はなかったかも
★★
別に観なくてもよかったかも

金はいいから時間返せ
bk1
new entries
categories
archives
recent comment
  • 「スパイダーマンTM3」  え?え?TMってナニ?
    空中禁煙者 (01/23)
  • 「スパイダーマンTM3」  え?え?TMってナニ?
    nk (01/22)
  • 「必殺始末人」 トシちゃん渾身の殺陣が堪能できる
    空中禁煙者 (07/04)
  • 「必殺始末人」 トシちゃん渾身の殺陣が堪能できる
    台湾人 (07/03)
  • 「必殺始末人」 トシちゃん渾身の殺陣が堪能できる
    空中禁煙者 (07/02)
  • 「必殺始末人」 トシちゃん渾身の殺陣が堪能できる
    台湾人 (07/01)
  • 「ザ・ライト エクソシストの真実」 コレで実話って言われてもなぁ、、、
    空中禁煙者 (06/29)
  • 「ザ・ライト エクソシストの真実」 コレで実話って言われてもなぁ、、、
    通りすがり (06/28)
  • 「ゼロの焦点」 中島みゆきのエンディング・テーマがビックリするくらい浮いている
    通りすがり☆ミ (12/08)
  • 「必殺始末人」 トシちゃん渾身の殺陣が堪能できる
    空中禁煙者 (06/03)
recent trackback
links
mobile
qrcode
others
無料ブログ作成サービス JUGEM
search this site.
<< 「告白」 松たか子が「何か」をかなぐり捨てたド迫力 | main | 「ふしぎなキリスト教」 僕らに一神教は解らないということが解る >>

「ハーモニー」 螺旋監察官は今日もどこかで会話する

 大森本をクサしてるだけじゃしょうがないので、00年代SFの精華も読んでみなければと思うのである。何しろ星雲賞に日本SF大賞、英訳されてフィリップ・K・ディック賞まで取っているのである。コレを読まずして00年代、いや現代日本SFを語るなってなもんである。
 
 おそらく前作「虐殺機関」事件がもとで起きた大災厄後の地球が舞台。大災厄(作中では<大災禍>と呼ばれる)の反動から人類は高度医療世界を築き、大多数の人間は血中にナノテクによるモニターを流しているので、ほぼ、ありとあらゆる病気というものが撲滅されている。
 さらにこの健康思想は他者に健康を押し付ける域にまで達し、健康思想によってほぼ世界は統一されている。
 主人公はこの健康押し付け社会に息苦しさを感じ、少女時代に自殺未遂事件を起こしたものの、
今は健康思想にまつろわない地域との紛争地帯にでかけ、交渉する「螺旋監察官」なる仕事についている。
 彼女が一見この少女時代の感性とは反する仕事に就いているのは、実は紛争地帯では、健康社会でとっくに駆逐された酒、タバコ等健康に悪い嗜好品が手に入るからなのであーーーる!!
 
 面白そう、、、
 
 この健康社会である日突然、世界中で6千人の人間が同時刻に自殺する、と言う事件が起きる。この辺りの展開が若干「デス・ノート」っぽいのはご愛嬌、正直、この辺までは凄いと思った。
 なるほどこりゃ三冠取るわ、、、と。
 
 で、ですね。
 最終的には「虐殺機関」と同じ不満を持ったまま終わりましたね。
 「虐殺機関」もそうだったが、主人公はちゃんと真相を暴き事件を解決するのに相応しいポジション、相応しい実力の持ち主なのに、結局全てが会話で説明され、会話で解決してしまう。
 せっかく動けるポジションと実力の持ち主なのに、、、
 
 例えば「意識のない人間」と言う概念が提示される。意識がないと言っても昏睡しているわけではない。意識とは、様々な欲求がせめぎ合う会議のようなものであり、全ての欲求が調和していれば(これがタイトルの意味のひとつ)会議の必要がなく、すべての行動が自明のこととして行われる。コレが「意識がない」状態である、と。従って「意識」が無くてもごく自然に生活は営めるのだと言う。
 なんとなく、魅力的な概念でしょ。
 
 例えば主人公がこの「意識のない人間」に出会って、普通に生活してるけど、なんとなく違和感がある、コレってひょっとして、、、と言うような展開があってもいいと思うのよ。
 ところがコレも会話の中で提示されるだけ。会話の中で提示されて会話の中で完結しちゃう。
 全てがこの調子で進む。
 主人公が動くのは次のキーマンと会話をするためだけである。
 
 魅力的な設定に魅力的な主人公、魅力的な事件まで起こしておいて、結局全ては会話の中で展開してしまう。
 コレを物足りなく感じるのはもしかするとオレが映画好きだからなのかも知れない。
 なんとなく「告白」のレビューと被ってきたが、小説といえど会話だけでの展開はつまらない。主人公はもっと動いていろいろなモノを見せ、物事を動かしてくれないと。
 
 ご存知のとおり作者伊藤計劃氏は本作を書き上げたあと持病で亡くなられている。執筆中もずっと闘病されていたはずである。
 伊藤氏には時間がなかったのかも知れない。主人公が自ら動いてちょっとずつ真相に迫るよりは、会話で明らかにしてしまった方が小説が短くて済む。
 もしかするとそういう事なのかも知れない。
 
 まっこと日本SF界は惜しい人材をなくしたものである。
JUGEMテーマ:小説全般

at 01:08, 空中禁煙者, 書籍

comments(2), trackbacks(0), pookmark

comment
理星人, 2014/06/13 10:05 PM

初コメです。「ハーモニー」は昔読みましたが、解説を聞いてなるほどそうだったなぁと思い出しました。「会話の中で完結」って意味よくわかります。ただ清廉潔白な健康主義ほど人間を無味乾燥な不幸に落とすという逆説的なテーマには好感が持てました。作者が若くして急逝していることもあり、自分にも思い出深い作品です。また書評を参考にさせて下さい。では…

空中禁煙者, 2014/06/14 2:58 PM

このハナシのテーマは、おそらく伊藤氏が健康というものに焼け付くような憧れを持っていらしたであろうことと、
無関係ではないのだと思います。

アニメになるそうですが、会話の多いアニメになるんでしょうねぇ、、、
いや、会話の内容をビジュアル化していけばいいのかな?










trackback
url:http://adultdoomsday.jugem.jp/trackback/267