2008.11.10 Monday
「スパイダーマンTM3」 え?え?TMってナニ?
「ひょっとしてアレも超えちゃうの?」
御安心ください。超えてません。
しかし今作は今後も続くであろうサム・ライミ版スパイダーマンサーガにとって重要な作品ではある。サム・ライミ版スパイダーマン最大の謎に対する種明かしになっているのだ。
そもそも最初のサム・ライミ版スパイダーマンを観たときに誰もがある疑問を感じた筈だ。
「え、、、なんでヒーローヒロインがこんなブサイクなの、、、」
ヒーローがしょぼいのは、まあ、しょうがない。スパイダーマンはアメコミの時点で悩めるウジウジヒーローなのだ。コレくらいしょぼい方がウジウジすんのが似合ってるかも知れん。もともとヲタクの設定だし。あんま二枚目がウジウジしててもイヤミなだけだもんね。しかしいくらなんでもこのヒロインはなんだ、と。
ひょっとして、日本人だからそう思うだけで、アメリカ人が見るとコレって可愛いの?
違った。やっぱりアレはブサイクなんだ。この3作目を見るとそれが良く判る。サム・ライミ版スパイダーマンは、ひとつの強烈なポリシーに貫かれていたんだ。
「イケメン=悪。非モテ=善」
と言う。
今回、主人公ピーター・パーカーは謎の宇宙生物の力を借りてちょっと悪くなる。途端にモテ始めるのだ。なんて判りやすい、、、
さらに露骨なのは親友にして敵役、ハリーの転身だ。コレは酷い。全世界の正義漢は怒るべきではないのか。「オレはブサイクじゃないぞ!!」と。
今回はそんなことやってるうちに終わっちゃった感じ。
ビルの谷間をビュンビュン渡るスパイダーマンももう飽きたし。
ただ、高層ビルの工事現場で暴れるサンドマンの映像はちょっと息を飲んだ。やってることがくだらないだけに、アメコミが実写になった感動がある。マンガのこのシーンに思い入れのあったアメリカ人は、ここで泣くのかも知れない。
JUGEMテーマ:映画