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「失踪日記」 不条理実話

 小説やマンガを読んだり音楽を聴いたりして、その表現が自我の一部に取り込まれたと感じる事はあるだろうか。オレにとって吾妻ひでおはそんなマンガ家だ。オレの自我の中には確かに「あじましでお」がいる。それはとりもなおさずオレがオタクだということだ。

 70年代末期から80年代初頭にかけて、吾妻ひでおがスーパーノヴァのように才能を爆発させ始めた(単に開き直っただけと言う見方もある)時期と、オタクの黎明期は合致する。現在「オタク」という言葉の意味はだいぶ広がって、「マニア」の強調語のようになっているが、この時期、オタクとは即ち吾妻ひでお病のことであったと言っても過言ではない。
 ただ、吾妻ひでおが偉大なオタクなのではない。
 吾妻ひでおがオタクを生み出したのだ。
 つまり、オタクの神なのだ。
 当時を知らないヒトにはとても信じられないハナシだろうが、これは少なくとも一面の真実だ。試しに「オタク 吾妻ひでお」でぐぐってみればいい。コレに類する言説はいくらでも見つかる。

 80年代初頭の全盛期、ある学園マンガの学園祭のシーンに、屋台のタコ焼き屋のオヤジとして出演するあじましでおは、「タコ焼き屋は楽しいな。タコ入ってりゃギャグなんかはいってなくていいんだ」と言っていた。
 オレはこの台詞が忘れられなかった。辛い、ギャグマンガ家の心の叫びだと思った。この後しばらくして吾妻ひでおは失踪する。

 「失踪日記」はこの後の日常を綴ったマンガだ。そして吾妻ひでおが、とりあえず生きている事、(その天才はともかく)腕は落ちていないことを証明する一冊だ。
 ホームレスやアル中患者としての日常は、リアルで赤裸々で恐ろしい。保護された警察署の署員(刑事)にアズマニア(吾妻の熱狂的なファンをこう呼称する)がいたハナシは、不覚にも涙が滲んだ。
 でもそんな事は問題じゃない。きっと恐ろしいんだらうな、、、って予想の範囲内だ。問題はその描き方だ。
 相変わらずのまるっこいシェイプで描かれる悲惨な日常。出てくる人間はみんな笑ってるかイッちゃってるか美少女だ。そしてあじま本人がイカった時の「あじま笑い」。全てを諦め、脱力状態で全てを受け入れるあじま。これが「不条理日記」以後の吾妻ひでおってものなのだろう。

 もう、あの天才が戻ってこなくてもかまわない。ギャグ入ってなくってもいいんです。
不条理の果てを通過したフィルターで、全ての事象をただ淡々と描くだけでもいいですから、ある程度の頻度で「吾妻わーるど」を供給してください。
JUGEMテーマ:漫画/アニメ

 

at 09:54, 空中禁煙者, コミック

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