smtwtfs
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>
profile
recommend
マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
映画検索
カスタム検索
  
 
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
★の数が意味するところ
★★★★★
生涯のベスト10を塗り替える勢い
★★★★
ブルーレイがでたら買うかも
★★★
観といて損はなかったかも
★★
別に観なくてもよかったかも

金はいいから時間返せ
bk1
new entries
categories
archives
recent comment
  • 「スパイダーマンTM3」  え?え?TMってナニ?
    空中禁煙者 (01/23)
  • 「スパイダーマンTM3」  え?え?TMってナニ?
    nk (01/22)
  • 「必殺始末人」 トシちゃん渾身の殺陣が堪能できる
    空中禁煙者 (07/04)
  • 「必殺始末人」 トシちゃん渾身の殺陣が堪能できる
    台湾人 (07/03)
  • 「必殺始末人」 トシちゃん渾身の殺陣が堪能できる
    空中禁煙者 (07/02)
  • 「必殺始末人」 トシちゃん渾身の殺陣が堪能できる
    台湾人 (07/01)
  • 「ザ・ライト エクソシストの真実」 コレで実話って言われてもなぁ、、、
    空中禁煙者 (06/29)
  • 「ザ・ライト エクソシストの真実」 コレで実話って言われてもなぁ、、、
    通りすがり (06/28)
  • 「ゼロの焦点」 中島みゆきのエンディング・テーマがビックリするくらい浮いている
    通りすがり☆ミ (12/08)
  • 「必殺始末人」 トシちゃん渾身の殺陣が堪能できる
    空中禁煙者 (06/03)
recent trackback
links
mobile
qrcode
others
無料ブログ作成サービス JUGEM
search this site.

「ピースブレーカー」 アーロン・クォックの災難、あるいは粗忽警察

 深夜に車で歩行者を跳ねてしまった刑事が、死体を抱えてウロウロするハナシ、と言うわけで、「粗忽長屋」か「ハリーの災難」か、というハナシかと思ったら、全然違った。なかなかどうして、そのちょっと先まで行く、飽きさせない映画であった。
 実は、死体は前半で一回隠すことに成功するのだ。
 しかし、その直後、何者かから「死体をよこせ」と連絡があって、、、というハナシ。

 

 死体を抱えてウロウロする悪徳刑事に、最近どの香港映画を観ても出てるアーロン・クォック。
 メッチャしぶといラスボスに「誘拐捜査」のワン・チエンユエン。
 このしぶとさはワン・チエンユエン以外では成立しないだろう。
 香港映画界の宝ではないかと思うくらいのワルワルしさ。
 やっぱりサスペンス映画はワルワルしい奴がいないと面白くならない。

 

 そう、サスペンス映画なのである。
 スゴいサスペンス。

 

 しかし、一方で「粗忽長屋」でもある。
 コメディでもあるはずである。

 

 つまりこの映画は、サスペンスとコメディを両立させた稀有の映画でもあるのだ。

 ワタクシ空中さんはよくタランティーノを「コメディとサスペンスのバランスを取るのが上手い」と評しているが、タランティーノのようにサスペンスシーンとコメディシーンがバランスよく配されているというのとも違う。
 コメディシーンがそのままサスペンシーンでもある、という稀有の演出を実現した映画でもある。
 笑えるシーンが笑えれば笑えるほど、サスペンスフルになるというある意味最強の構造。

 

 前半、アーロン・クォックが死体をなんとか○○の△△に隠そうとするシーンなど、不謹慎さと笑いと恐怖が入り混じった屈指の名シーンではないか。
 後半もワン・チエンユエンのバケモノっぷりなども、怖ければ怖いほどどこか笑ってしまう。

 恐怖と笑いが入り混じって相互に効果を上げているさまは、まるで甘みと辛味が相互に高め合うするオタフクのお好み焼き用ソースのようである。

 

 相反するものがお互いを高めあうものの比喩をしばらく考えてましたがこれで精一杯でしたスイマセン。

JUGEMテーマ:映画

at 00:46, 空中禁煙者, アジア

comments(0), trackbacks(0), pookmark

「グレートウォール」 マット・デイモン暗黒伝

 中国は宋王朝時代(西暦でいうと1000年前後)、火薬の交易を求めて二人(元はもっと大勢いたけどみな死んだ)の白人が中国に潜入しようとしていた。
 ある夜、謎のバケモノに襲撃された二人はからくもバケモノの腕を切り落とし、撃退に成功する。
 やがて二人は万里の長城にたどり着くが、あっという間に囚われの身になり、「火薬の秘密を盗みに来た」嫌疑をかけられ、殺されそうになるが、二人が持ち歩いていた「バケモノの腕」を見て、中国人たちは腰が抜けるほど驚愕し、二人への扱いは一変する。

 バケモノは「饕餮」と呼ばれる謎の生き物で、そもそも万里の長城は「60年に一度人間界に攻め込んでくるこのバケモノを防ぐために作られた」ものだという。
 宋王朝はこのバケモノを防ぐために万里の長城に三軍からなる軍隊(何故か「近衛兵」の意味であるはずの「禁軍」と呼ばれている。皇帝直属ということだろうか)を常駐させていた。
 とうていこのバケモノを知りもしない人間風情がたった二人で腕を切り落として撃退出来る代物ではないのだ。
 実は、白人二人が撃退に成功したのは、彼らがそうとは知らず饕餮が苦手とする「ある物」を持っていたからであり、ここから宋軍は饕餮退治のヒントを得るのだが、饕餮の知性は彼らの想像を上回っており、、、

 というハナシ。

 ワタクシ空中さんにとっては「HERO」や「LOVERS」などと言ったうじゃじゃけた武侠映画の、というよりは、北京オリンピック開会式の、といったほうが通りが良い中国映画界最大の巨匠にして、(少なくとも武侠映画に関しては)徹底した映像派、チャン・イーモウ作品。

 

 正直言って「饕餮」などというものを持ち出したトンデモ振りがいまいちチャン・イーモウらしくないなぁ、、、という気もするが、「HERO」もトンデモっちゃトンデモかなぁ、、、などと思う。

 万里の長城の上を、赤と紫と黄色に色分けされた軍隊が隊列を組んで走り回る風景など、いかにもチャン・イーモウだなぁ、というか、もう、ほとんどコレがやりたかっただけじゃねーの?という感じ。
 

 他にも全体に画面が美しいのはさすが。風景、セット、衣装、全てが美しい。
 アクションシーンまで美しい。
 そして、例によって、アクションシーンは美しいものの、キレが良くない。
 動きをストップモーションで見るとカッコいい(美しい)形になっているが、動きのダイナミズムを捉えるのはあんま興味ない、みたいな。

 

 盗賊扱いからやがてヒーローに登りつめる白人役にマット・デイモン。20年前にやってきて軟禁状態の白人がウィレム・デフォー。禁軍の軍師にアンディ・ラウ。
 さすがチャン・イーモウ。
 キャストが題材に不似合なほど豪華。
 禁軍の将軍は「マンハント」のチャン・ハンユー。その将軍が死んで次の将軍に指名されるのが、あまりにもパッチリしたお目々と尖った顎がなんか人造的なジン・ティエン。

 

 ところでワタクシ空中さんが「饕餮」という怪物のことを初めて知ったのは、諸星大二郎の「孔子暗黒伝」だった。
 「孔子暗黒伝」によると、饕餮は元は蚩尤という怪物で、黄帝に逆らって滅ぼされたが、霧を発生させて目をくらます蚩尤に対して黄帝は「指南車」(つまり磁石)を使って自らの位置を知り、勝利したという。
 チャン・イーモウはこういった伝説にも興味があるらしく、本作でもマット・デイモンが持っていた「ある物」とは、マザー饕餮とはたらき饕餮の通信を阻害するものとしての「磁石」なのであった。

JUGEMテーマ:映画

at 20:57, 空中禁煙者, アジア

comments(0), trackbacks(0), pookmark

「甘い人生」 イ・ビョンホンの名刺代わりの映画

 「密偵」の監督キム・ジウン2005年の作品。
 主演はイ・ビョンホン。
 イ・ビョンホンが全て。

 

 イ・ビョンホンは本作を「自分の代表作」と言っていたそうだが、「代表作」という言葉にふさわしい大作感も先進性もない。
 単なるよく出来たフィルム・ノワールの一本。

 しかし、ココにはイ・ビョンホンの全てがある。

 

 スタイリッシュにキメるイ・ビョンホン。
 回し蹴り一閃、テーブルの上の敵を倒すイ・ビョンホン。
 恋の予感に怯えるイ・ビョンホン。
 悩むイ・ビョンホン。
 テレるイ・ビョンホン。
 決意するイ・ビョンホン。
 情けなく泣き叫ぶイ・ビョンホン。
 銃を乱射するイ・ビョンホン。
 全てを受け入れたイ・ビョンホン。

 

 コレは代表作というより、イ・ビョンホンの名刺のような映画だろう。

 

 監督とキャスティング担当者の会話
「なんかこの役にふさわしい、体の動くイケメンいない?」
「イ・ビョンホンってのがいますけど、、、」
「え?イケメンなの?どんな奴」
「こんなヒトです、、、(「甘い人生」を観せる)」
「ハイ決定!」

みたいな、、、

 

 監督は後に「悪魔を見た」や「密偵」など名作を連発するキム・ジウン。
 ハリウッドに言ってシュワちゃん主演作(「ラスト・スタンド」)を撮ったりします。

 

 まあ、この映画の場合、イ・ビョンホン以外どうでもいいようなもんだが、ヒロインにファム・ファタールにふさわしいインパクトがないのはちょっと残念。
 特にアジア映画の場合、「え?この娘がヒロイン?」と思わせておいて、映画が終わる頃には愛おしくなってるパターンが良くあるが、ちょっと出演時間が短くて、ソレもままならなかった感じ。
 ビッチっぽくならないように気をつけた結果、素朴すぎのまま終わってしまって、ちょっと自分でも消化不良気味なのではないか。

 

 あ、あと、そんな訳で、ですね、イ・ビョンホンの全てがある、と言いましたが、イ・ビョンホンのラブシーンだけはないです。あしからず。

JUGEMテーマ:映画

at 19:13, 空中禁煙者, アジア

comments(0), trackbacks(0), pookmark

「密偵」 ソン・ガンホ先生のガチの日本語が聞ける

 日韓併合時代、韓国人ながら日帝の警察官として働くソン・ガンホ先生は、上司である鶴見辰吾に、レジスタンス組織「義烈団」の情報を取ってくるように命じられる。
 ガンホ先生は義烈団実行部隊のリーダー、コン・ユに接触して情報を得ようとするが、一方でコン・ユはガンホ先生に民族の自覚を取り戻してもらい、なんとか二重スパイとして取り込もうとする、、、
 というハナシ。

 

 やっぱりコレはかなわないな、と思うのは、ソン・ガンホ先生の内面の描き方に切れ目がないことだ。
 そもそも、ガンホ先生が日本の警察に協力している時点で、ガンホ先生が(少なくともその時点では)「コレが韓国民衆のためにも良いんだ」と思って仕事してるのか、面従腹背なのか分からない。
 コン・ユに接触したときも、日本警察を裏切るつもりで接触しているのか、ホントに情報を得ようとしているのか、分からない。

が、「確実にガンホ先生の心は動いている」のだ。
 それだけは分かる。

 

 どこでどれくらい心の針が揺れているのかはわからない。
 だが確実に揺れている。

 

 逆に、義烈団に協力していても、いずれ逮捕するために油断させているだけのような気もする。

 そしておそらく重要なのは、ガンホ先生演ずる警察官ジュンチュル本人が分かっていないことだ。

 

 迷っているのではない。
 分かっていないのだ。

 

 自分でもなぜこんな行動を取るのか、自分はこの後どうする積もりなのか、分かっていないオトコを、分かっていないオトコとして、そのくせ威厳だけは保とうとして、分かってるふりをするオトコとして、そのまま描いている。

 

 コレはスゴイと思った。
 演出プランとしても度胸がいると思うが、この複雑な難役を演じきったガンホ先生には頭が下がる。

 

 しかし、やがて「その時」はやって来る。
 ガンホ先生がついに決意するときが。

 

 ジュンチュルが行動するとき、観客は初めてジュンチュルが決断していたことを知る。
 おそらくは、ジュンチュル自身、その時はじめて知るのだ。

 

 心優しきテロリストのサブリーダーにコン・ユ。「新感染」とはうってかわった熱い善人振り。
 そしてどういうわけか「新感染」に続いて列車の中で死にそうな目に合うハナシ。

 

 イ・ビョンホンが義烈団団長の役でチラッと出ている。
 友情出演的な顔見世興行で、なんとか演技力でレジスタンスのリーダー役をこなそうとしてるが、あんま似合ってない。
 やっぱりイ・ビョンホンはまだまだ最前線で暴れてもらわないと、、、

JUGEMテーマ:映画

at 01:33, 空中禁煙者, アジア

comments(0), trackbacks(0), pookmark

「悪女/AKUJO」 「ハードコア」×「ニキータ」×「キル・ビル」×浅野温子

 冒頭から一人称カメラで延々と殺戮が繰り広げられる。
 ははぁ、、、「ハードコア」をパクったな、、、などと思っていると、徐々にコレ、「ハードコア」超えてるんじゃね?という気がしてくる。
 やがて、ちょっとしたきっかけで、一人称カメラをやめて、通常の三人称カメラに変わるのだが(鏡を使ったこの切替がまた絶妙)、その瞬間、この殺戮を繰り広げていたのが、美しい女性だと判明して、さらに我々のド肝を抜くことになる。
 そして、カメラが三人称に切り替わった瞬間、スタントマンから美人女優に交代したんじゃない証拠に、この美女がここからさらなる殺戮を繰り広げるのであった、、、
 大男に首をつかまれて持ち上げられるカットなど、本当に息が詰まっていて、「ス、スゲェ女優だなぁ、、、」と驚嘆せざるを得ない。

 

 映画はこのあと忠実に「ニキータ」フォーマットをなぞり、やがて「キル・ビル」フォーマットへと移行していく。要所要所に冒頭の美女、キム・オクビンの驚異のアクションをはさみながら。

 

 いやこのヒトほんとにスゴイなぁ、、、ホントに爆走する車のボンネットに乗ってるもん。そこからバスに飛びつくのは流石にスタントマンだよなぁ、、、ワタクシ空中さんが観てもいつカット割ったのか全然分からないけど、少なくともボンネットに乗っていているヒト、バスの外壁に取り付いて斧でリアウィンドウを割ろうとしているヒトは本人である。

 

 しかもとんでもない美人。
 ちょっと若い頃の浅野温子似。

 もともとテコンドーの黒帯だそうだが、この映画のために3ヶ月間毎日死ぬほど武器の使い方やアクションを練習したそうである。
 日本ってこういう事できないよな、、、

 

 同世代の長澤まさみちゃんやガッキーが3ヶ月仕事休んでそれ以降の仕事に役立つかどうかわからないアクションの練習しないよなぁ、、、
 清野菜名ならやるかなぁ、、、
 こういうところで差がついていくんだろうなぁ、、、

 

 ほんと、そもそも「シュリ」を観たあたりから、「日本映画って韓国映画に負けてね?」と思っていたが、こういう映画を見ると決定的な差がついてしまったことをヒシヒシと感じる。
 「シュリ」や「JSA」を観た時点では、「やっぱ準戦時体制のアクチュアルな危機感にはかなわないな、、、」などと思っていたが、映画(界)というものは、そういうところを突破口にして進化・洗練していくのだろう。

 

 ココまで驚異のアクションの連続であれば、ストーリーラインはもう、いろんなフォーマットのツギハギでもかまわない、というかある程度シンプルにするか、借り物のフォーマットをしらけない程度にツギハギしたほうが良いのだろう。
 ここであんまり複雑だったり斬新なストーリーぶちかまされても焦点がブレるというものだ。

 

 しかし、そのツギハギストーリーをガッチリつないでいるのは、やっぱりキム・オクビンの演技力なのだ。
 主人公は冒頭の大殺戮のあと、国家機関に捕まって整形手術で顔を変えられている、という設定である。
 確かに顔が違うので、最初ワタクシ空中さんは違う女優さんなのだろうと思っていたが、どうも同じオクビンさんらしい。
 

 ちゃんと演技もできる美人女優であるにもかかわらず命がけのアクション。

 スタントマン志望だった「殺人の告白」の監督、チョン・ビョンギルももう、タジタジだったのではないか。

JUGEMテーマ:映画

at 20:52, 空中禁煙者, アジア

comments(0), trackbacks(0), pookmark

「西遊記2〜妖怪の逆襲〜」 いっそ続編じゃないことにして欲しかった、、、

 メインキャストが変更、と聞いて、あまり期待してはいなかったが、ココまでヒドいとは、、、という感じ。

 イヤ、ヒドいというかなんというか、あの、「はじまりのはじまり」の続編だと思わなければ、普通にツイ・ハーク監督が西遊記モノを撮ったっていうだけだったら、そこそこ観られる映画なのかなぁ、、、

 

 そう、メインキャストだけじゃなくて、監督もツイ・ハークに替わってます。
 かつて香港映画界のスピルバーグとまで言われてた巨匠も、後輩に仕事もらって糊口をしのいでいるのか、もしくはもう、いい加減やりたいことやり尽くしたから、後輩の後始末で暇つぶししてるのか、、、

 

 「妖怪の逆襲」(原題は「伏妖篇」)というくらいで、妖怪とのバトルが三回くらいあり、どれも妖怪のイメージとアクションは良いといえば良い。
 蜘蛛女や紅孩児の不思議なヴィジュアルは素晴らしいと思う。
 一転して白骨夫人が儚げな美少女のまま、というのも変化が付いていいんだけど、、、

 

 白骨夫人は「人魚姫」のリン・ユンで、やっぱりチャウ・シンチー作品の匂いも漂わせて入るんだけどなぁ、、、

 「北京より愛を込めて!?」以来我々を驚愕させてきたシンチー先生のムチャクチャなギャグセンスも、玄奘が妖怪退治のお礼にと比丘尼国の王に送られた300人の女官が全員ブス、っていうくらいかなぁ、、、

 

 ダメ。
 もう続かない。
 つまらないです。
 ハッキリ言って。

 

 もう、「はじまりのはじまり」の正式な続編であることを証明するためだけに出てくるような、回想シーンのスー・チーさんや、玄奘の師匠、更にはエンディングの「Gメン75」のテーマが、かえって悲しい。
 いっそ、続編としてじゃなく観たかった。
 それくらい前作と違いすぎる。
 ナニがあったんだ、、、

JUGEMテーマ:映画

at 21:14, 空中禁煙者, アジア

comments(0), trackbacks(0), pookmark

「ソウル・ステーション/パンデミック」 韓国のアニメ事情と社会問題について

 という訳で、「新感染〜ファイナル・エクスプレス〜」の前日譚。

  監督のヨン・サンホはもともとアニメ作家で本作の実写化をオファーされたが、どうせなら新作をと考え、本作のラストから始まる「新感染〜ファイナル・エクスプレス〜」を作ったということらしい。

 

 本作を観てわかることは、ヨン・サンホ監督に、「アニメ作家である必然性」は無いな、ということ。
 本作もフツーに最初から実写で作られるべきモノであるが、おそらくは実写よりは低予算で作れる、と言う程度の理由でアニメなのだろう。

 

 なぜなら本作にはアニメとしての楽しさなど微塵も無いから。

 

 「アニメとしての楽しさ」というのは若いヒトには通じにくい概念だろう。
 あまりにも当たり前に全てがアニメとして存在していて、「何故アニメなのか」などという問いが頭に浮かぶ隙はないと思われる。

 コレはワタクシ空中さんは、そのアニメ黎明期に手塚治虫という、内部に様々なダイナミズムを抱え込んだ大天才にして巨人を擁する日本独自の現象だろうと思っていた。

 

 手塚治虫はディズニー的なアニメの楽しさに狂おしいばかりに憧れるあまり、とにかくアニメを量産しなければならないという使命のもと、低予算でアニメを「毎週毎週」制作し続けるというムチャクチャな潮流を定着させたヒトである。

 一方で映画においては、TVアニメの罪滅ぼしのようにアニメ本来のテーマである「メタモルフォーゼ」にこだわり続け、比較的良質なアニメを作っていたが、だいたいコカしていた。

 

 何故コカしていたかも重要なテーマであるが、あまりにもヨン・サンホと関係ないので、今回は割愛します。

 

 そう。
 アニメーションとはもともと「アニミズム」と同源の言葉であり、「霊魂のないモノに霊魂が宿る」ことなのだ。
 従って、ネズミや猫や人形や車が、あたかも霊魂があるかのように歌い、踊り、暴れまわり、泣くアメリカのアニメは、「アニメとしての楽しさ」を湛えている、ということになる。

 

 日本のアニメはその後手塚治虫的な低予算量産体制を独自に克服し、世界的な(ある意味根源的な)アニメの楽しさと全く別にとんでもないレベルに達したのだが、そのハナシも今回は割愛します。

 

 そんなわけで、「実写で撮る予算がないからアニメ」で撮るアニメ作家が評価されている、というのが韓国アニメ界の現状なのだな、と思うのであった。

 

 で、ですね、「アニメである必然性が無い」ことに目をつぶれば、本作も「新感染」同様よく出来てます。
 やはりメインは人間ドラマに置かれているが、ちゃんとパニック下における人間の反応をドラマ化できていて、巧いなぁと思う。

 

 特に感心するのは、ゾンビを使って、韓国の、他人に対する無関心、ホームレスから無職、売春するしか生きるすべがない少女に至る貧困層の問題を抉り出すことに成功していることだ。

 

 「新感染」はスター俳優を使った初の実写ということで、ある程度ヒットを狙った娯楽作品だったのだな、と分かる。
ゾンビ映画としては珍しく救いがあった「新感染」に比べ、本作にはほとほと救いがない。
 なにしろ恋人に売春を強要されてる少女がホームレスに紛れて逃げるハナシである。
 生き延びても生き延びられなくても行く手には絶望しか無い。
 監督の感じている絶望感がヒシヒシと伝わってくるではないか。
 ヨン・サンホ先生、ハッキリと社会派なのだ。

 

 で、ですね。
 「アニメ作家であること」が金の問題に過ぎなかった証拠に、ヨン・サンホ先生の次回作「サイコキネシス」も実写だそうです。
 さもありなん。

JUGEMテーマ:映画

at 21:21, 空中禁煙者, アジア

comments(0), trackbacks(0), pookmark

「新感染〜ファイナル・エクスプレス〜」 今日もマ・ドンソクはヒトを殴る2

 あ〜、コレはもう、呆れるくらい良く出来てますねー、、、
 ほとほと感服した。
 もう、今回はのっけから完敗宣言。

 

 ナニがスゴいってさ、コレ、驚いたことに正確にはゾンビ映画じゃないのね。
 コレは、父と娘、夫と妻、恋人同士などといった家族の絆、さらには極限状況で生まれた男同士の友情、などを描いた人間ドラマです。

 

 イヤイヤイヤ分かってる分かってる。
 分かってるって。
 基本的にゾンビものって全部そうだっていうんでしょ?
 それはそうなの。
 それは分かってるの。

 要はどっちがどっちに奉仕してるかって問題なのよ。

 

 ゾンビってシチュエーションが、人間ドラマに奉仕してるのか、
 人間ドラマがゾンビの恐怖に奉仕してるのか、と。

 

 この映画を作った奴らが、最初から「ゾンビを使って人間ドラマを際立たせよう」と思って作り始めたかどうかは分からない。
 むしろ、最初は「本格的なゾンビものを作ってやろう」と思っていたのだろう。
 「高速列車の中でゾンビウィルス蔓延し始めたら面白くね?」ってなもんだ。
 しかし、作ってるうちに、自然と人間ドラマメインになっちゃう。
 コレが作家性というものだろう。

 

 本作が、ゾンビ映画としては珍しく、やや救いのある(全人類の滅亡を覚悟させない)ラストを用意しているのも、そういうことだろうと思う。

 

 ぞしてここからが真に驚くべきところなのだが、人間ドラマメインであるにもかかわらず。ゾンビものとして驚異的に良く出来ているのだ。

 本作は、ゾンビものであると同時に列車モノでもあるので、「大陸横断超特急」だの「暴走特急」だのの記憶を流用してもいるのだが、アイデア満載の映画なので、そういう流用が気にならない。
 特に、一度下車した挙げ句、命からがら列車に戻ってきた主人公たちが、後部車両からゾンビの蔓延する車両を突破して、家族のいる前部の車両に移動しなければならないシークエンスなど、登場人物達が必死で考えたアイデアで乗り切る有り様が、まるで「隠し砦の三悪人」のようでもある。

 

 脚本もアイデアが豊富だが、演出面でもなかなかアイデア豊富で飽きさせない。
 蹴っつまづいた人間のカットに、一瞬、蹴っつまづいた本人の目線の映像を混ぜる、だの、主人公の印象的な行動を、彼の影だけで見せるだの、さりげなく、「通り一遍の撮り方はしませんよ」と思い知らせてくる。

 

 人間ドラマで泣かせるのは簡単なのだ。愛し合ってる者同士に別れが来れば泣く。
 しかし本作は、中年男のビルドゥングス・ロマン、などという隘路にも挑戦して、驚くべきことに成功している。

 韓国の西島秀俊ことコン・ユは冷徹な証券マンである。ゾンビ列車などという極限状況に置かれても、他人は差し置いて自分と娘だけ生き残ればいいと思っている。
 しかし、マ・ドンソクやその妻、野球部の高校生や、韓国の若き木南晴夏ことアン・ソヒ演ずるその恋人のマネージャー、そしてナニよりも自分の娘と協力して窮地を切り抜けていくうちに、徐々に自分を犠牲にしても他人を助ける人間性に目覚めていく。
 コレを、声高に謳わないでちゃんと描けているのは素晴らしいと思う。

 

 本作は、前にも述べたが、「大陸横断超特急」のような列車モノ、そしてもちろんゾンビもの等、様々な映画の記憶を流用している。
 が、最大の映画的記憶の流用は、本作でも相変わらずヒトを(イヤゾンビだけど)殴りまくっているマ・ドンソクだろう。
 他の仲間がバットだの棒っ切れだのなんとか武器らしきものを手にするのに対し、マ・ドンソクだけはひたすら素手で殴る。

 コレである。

 殴り続けるマ・ドンソクこそ、このような傑作をも生み出す韓国映画界の最大のアイコンなのかもしれない。

JUGEMテーマ:映画

at 00:17, 空中禁煙者, アジア

comments(0), trackbacks(0), pookmark

「おじいちゃんはデブゴン」 ユン・ピョウ見せ場無い、、、

 若いヒトには「デブゴン」ってなんだよってハナシだろう。

 

 昔、ブルース・リーに憧れていたサモ・ハンは、ブルース・リー映画へのオマージュに満ちた「燃えよデブゴン」と言う映画を作り、コレが大ヒットしたために、70年代末から80年代初頭にかけて、サモ・ハン主演の映画は全て「燃えよデブゴン なんちゃらかんちゃら」と言う邦題をつけて「放映」されたのだ。

 

 そう、テレビ放映時のハナシではある。
 映画公開時の邦題が違っても、テレビ放映時には「燃えよデブゴン」なのだ。当時のサモ・ハンの人気がうかがい知れる。

 そしてこの映画は、ちょっとだけその頃を知るものの心の琴線に触れる作りになっていたりする。

 

 一人暮らしの孤独なオトコ(実はムチャクチャつおい)が、近所に住む顔見知りの少女のためにアバレる、という、つまりは「レオン」フォーマットのハナシ。

 同じ「レオン」フォーマットの「アジョシ」のウォン・ビンが、自分の仕事のせいで妻が殺される、と言うくらい過去を背負っていたように、サモ・ハンもムッチャクチャ暗い過去を背負っている。
ちょっと、一本の映画の主人公の「過去」としては暗すぎるのではないかというくらい暗い。普通はこれだけで一本の映画にするだろ。

 

 そして、この暗い過去が関係しているのかどうか、サモ・ハン演じる元軍人(要人警護に当たっていた超エリート)ディンは若年性認知症(まだ66歳なので若年性と言っていいだろう)を患い、全ての記憶が曖昧になっていく、と言う設定。

この、サモ・ハンがナニを覚えていてナニを覚えていないのか、が観客にとっても曖昧な設定と、周囲にサモ・ハンに協力的(サモ・ハンの正体を知らないにもかかわらず)な人物を数人配したせいで、映画全体が、なんとなくボンヤリ、フンワリした印象になっている。

 

 そして、この、ボンヤリ、フンワリした雰囲気を、突如サモ・ハンの見せる超絶アクションが春の雷鳴のごとく切り裂く、と言う趣向になっている。

 

 サモ・ハンと言えば、デブのくせに飛ぶ、というのがウリだったが、さすがによる年波には勝てず飛んではいない。
 しかし、元要人警護のプロらしく、接近戦に特化した戦術で、向かってくる敵を関節技でボッキボキにしてしまう。

 その描写の激しさは、「困ったおじいちゃんを描くホームドラマ」だと思って観ていたヒトがいたら、思わずチビってしまうのではないかと思われる程である。

 中国の国境の町にたむろするチンピラだろうと、その背後に控えるロシアン・マフィアだろうと委細構わず骨折りまくって不具者を大量生産していくさまは、さすが老いてもサモ・ハン・キンポーと頭が下がる。

 

 サモ・ハンと心を通わせる少女のどうしょうもないダメ父になんとアンディ・ラウ。
 サモ・ハンのハナシを聴いてやる地元の警察署長にな、な、なんとユン・ピョウ。
 要するにサモ・ハン20年ぶりの監督作品を盛り上げようと皆協力しているのだろう。

 

 なかでもユン・ピョウがほぼワンカットなのに対し、アンディ・ラウは全編に渡ってダメ人間ぶりを晒し続ける。
 よく引き受けたなぁ、、、と思ったが、よく見るとアンディ・ラウは制作にも噛んでいた。

 要はサモ・ハンのために一肌脱いだのだろう。
 アンディ・ラウ、オットコ前だねえ、、、

JUGEMテーマ:映画

at 20:00, 空中禁煙者, アジア

comments(0), trackbacks(0), pookmark

「ドラゴン×マッハ!」 緊密なシナリオの意味を履き違えてる。

 なんともミもフタもないタイトルを付けられたものだが、原題は「殺破狼2」となっている。

 エ?え?エ?「2」ってナニ?
 何かの続編なの?と思ったら、一応、「SPL 狼よ静かに死ね」の続編ということになっているらしい。

 

 なっているらしいが、ストーリー的にはなんの関連もない。
 かろうじて、サイモン・ヤムが同じ「チャン」と言うなの刑事で出て来るくらい。

 

 そして、「SPL 狼よ静かに死ね」のドニー・イェンとの一騎打ちでワタクシ空中さんのド肝を抜いたウー・ジンが今回は主役。

 

 出世したねーーー。前回はセリフもない殺し屋役だったのに、今回は潜入刑事役で堂々の主役。
 前回ワタクシ空中さんは「まだ役者というよりは武道家」などと失礼なこと書いているが、申し訳ありませんと言うしかない。

 

 しかしですね。
 タイトルで「マッハ」っつってる以上は、トニー・ジャーが出てるわけです。
 タイトルから言っても堂々のダブル主演です。


 なんとも緊密な脚本で、一瞬も気が抜けない。
 しかし気が抜けない一方で、緊密すぎてイデオットプロットに陥ってもいる。

 

 ウー・ジンは香港の人身売買組織に潜入している刑事だが、組織に馴染むために麻薬に手を出して苦しんでいる。
 しかもウー・ジンの情報によって取引の現場に乗り込んできた警察がウー・ジンを撃たなかった事で潜入デカであることがバレてしまい、タイで組織が商品(つまり人間)を一時保管してる場所に送られてしまう。
 コレがマックス・チャンが所長を務める刑務所なのだが、ココにトニー・ジャーが看守として働いているんである。
 つまり、トニー・ジャーが働くタイの刑務所にウー・ジンが送られてくる訳だ。

 

 ココまではまあ、いい。
 ココまではイデオットプロットでもなんでもない。

 

 しかし、トニー・ジャーの白血病の娘の骨髄移植ドナーリストの筆頭がウー・ジン、というのはいかかがなものか。
 さらに言うなら、(いろいろあって)命からがら脱出してきたウー・ジンとサイモン・ヤムとトニー・ジャーの先輩が病院が、トニー・ジャーの娘が入院している病院、というのもますますいかがなものか。

 

 このあと、トニー・ジャーの娘とウー・ジンがお互いのことを「ああ、このヒトが、、、」と認識し合うシーンが美しいだけに、このご都合主義っぷりは残念。

 登場人物たちの運命が錯綜するのが緊密なシナリオ、と思っているではないか。

 

とはいうものの、トニー・ジャーのアクションがふんだんに観れるだけで感謝すべきなのかもしれない。
今回は打撃技も関節技も使いこなすこれまでの集大成のようなアクションが見れます。

トニー・ジャー、出家までして心を入れ替えたかいあって、今度こそほんとうにピンゲーオ監督から独り立ちできるのかもしれない。

JUGEMテーマ:映画

at 03:36, 空中禁煙者, アジア

comments(0), trackbacks(0), pookmark