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マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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ほんとにあった!呪いのビデオ 78」 エンディングが不思議な印象を残す川居監督2作目

 通常の巻で115分というのは過去最長ではあるまいか(どういうわけかAmazonでは65分という表示になっている)。
 観終わっても「長かったなぁ、、、」という実感があり、特にミーティングシーンが長い。

 

「踏切」
 いかにも トッポそうな二人組みが「動画サイトに投稿するために」、地元で心霊スポットとの噂がある踏切に撮影に行く。
で、当然奇怪な現象に会うわけですが、現象自体はイキナリ突っ込んでくる電車を利用したカットがあって、ハッとさせられる。

 

 だけどさ、この二人、「動画サイトに投稿するために」撮影してたわけじゃん?だったらせっかく心霊現象も撮れたわけだし、動画サイトに投稿すれば、アクセス数稼げるんじゃないの?「ほん呪」に投稿して「ほん呪」で公開されちゃったらアクセス数減ると思うがどうか。
 別に動画サイトのアドレスも表示されないし、、、

 

「獅子舞」
 現体制の得意技である2段落ち。
 例によって二段目はないほうがいい、というかそもそも全く視認できない。

 

「休日」
 まあ、休日の出来事なんだろうけど、今までも結構休日の出来事だったような、、、

 農家のだだっ広い敷地内で、小学生低学年の娘二人がミニバイクに乗っている風景を父親が撮影している。
 なんかもう、奇怪な現象云々より、姉妹でミニバイク楽しそうだなっていう、、、

 

「ゆれる」
 女子高生3人が、昼間の公園で、スマホ1台、タブレット1台を使ってお互いを撮りあっている。
 やがて辺りが暗くなって公園に人っ子一人いなくなっても、まだ撮っている。
 そんなに撮るもんあるんかと思うが、JKとはそうしたものかもしれない。

 

 もう暗いんだから帰ればいいのにと思うが、なんかキャッキャキャッキャ言いながら撮っていると、誰からともなく、ふと、気付く。
 風もないのに、誰も乗っていないブランコの、4台のうち1台だけが、い、ち、だ、い、だ、け、が、動いていることに、、、

ヒトの乗っていないブランコが動く、コレ以上無いくらいベタな展開にも関わらず、コレは短編としては数年ぶりの傑作と言っていいのではないか。

 

 とにかくJKがしつこいのである。

「ヤダ、動いてる、、、」
「止めてみる?」
「ヤメなよ、、、」
「(近づいていって止める)止まった、、、」
「ヤダ、また動いてる、、、」

 

 コレを計3回繰り返すのだ。
「もうヤメてーーーー!!!」
と思う。

 ふと、ほん呪61巻における、菊池監督の増本演出補イビリを思い出す。

 これだけ「ブランコが揺れる」だけで引っ張れたのだから、最後の奇怪な現象は要らないのではないかという気がするし、JK三人組のうちひとりのその後の運命についての言及も要らないような気がする。
 その辺を吹っ切れるかどうかが、今後のほん呪の運命を握っているような気もするがどうか(大袈裟)。

 

「シリーズ監視カメラ 中古車」
 自宅の敷地内に停めてある中古車のクラクションが、毎日1時過ぎに鳴り響く。
 投稿者はイタズラだと思い、犯人を捕まえるために監視カメラを設置。

 

 で、まあ、1時5分に案の定クラクションが鳴り、車内には、ドアも開いて無いのに怪しい顔が、、、

 インタビュー映像で投稿者は「血みどろの顔が、、、」と言っているが、暗いしかろうじて顔であることが分かる程度で、とても血みどろかどうかは分からない。

 

「排水溝」
 一晩泊めてもらった家出娘がシャワーを浴びていると、シャワー室でなんかカリカリカリカリ音がする。
 どこから聞こえてくるのだろうと耳を澄まして辺りを探っていると、どうも、排水溝から聞こえてくる。
 排水口の蓋を外してスマホで中を撮影してみると、、、

 

 スマホのカメラを排水溝にくっつけたときに、一回真っ暗になるのを利用して絵を繋いでいるような気が、、、

 

 このエピソードはでいちばん重要なのは、むしろインタビュー映像で語られる、家出娘の

「ネットで発信するとすぐ家出娘を泊めてくれるヒトが大勢いるのがどうかと思う」

という、自戒なのかも知れない。

 

「続・ずっと一緒」
 薬剤師の兄による看病のもと、徐々に健康を取り戻しつつあるように見えた彼女ではあったが、前作のラストで元カレである先輩が、
「彼女は一人っ子で、兄など絶対いない」
と言い出したことにより、それまでの投稿者や製作委員会が思い描いていたシナリオは、根底から瓦解してしまう。

 

 投稿者と製作委員会は慌てて再度彼女の家に、兄問題の真偽を質しに押しかけるが、すでに前回訪問済みの彼女のマンションは、すでにもぬけの殻であった、、、

 この辺の展開は意外性の連続で、素晴らしい。

 

 実はこの後も意外なことが起き続け、なかなかどうして我々ファンの度肝を抜着続けるのだが、実は、このエピソードはほん呪史上でもかなり異色のエピソードになった。
 冒頭でも書いたがこの巻はシリーズでも最長の尺数であり、その尺数の半分以上がこの「続・ずっと一緒」に費やされている。
 それは、このエピソードに含まれるシリーズ史上類例を見ない意外な展開を、2つも描いているからなのだと思う。

 

 彼女の家はもぬけの殻だったが、親友である投稿者はどうにか彼女と連絡を取ることができた。
 そして投稿者からさらに衝撃的な事実が製作委員会にもたらされる。

 なんと彼女は、ニセの兄どころか、ニセの両親とともに、疑似家族を作って一緒に暮らしているのだという。

 ココから、ほん呪史上に残る驚嘆すべき展開を見せるのであった、、、

 

 もとより製作委員会は事件を解決するのが目的の組織ではない。
 したがって、別に投稿者や奇怪な現象に見舞われた被害者を救う義務はさらさら無い。

 しかし、普通の市民としてやるべきことはやらなければならないのではあるまいか。

 

 実は、この、被害者が擬似家族と暮らしている、そして、本人はそれなりに幸せであり、実の親のもとには帰りたくないと言っている、という事実が明らかになった時点で、なんと、今の演出陣のトップである川居尚美嬢が、
「製作委員会はコレ以上干渉すべきではない。コレ以上切り口がない。取材はコレで打ち切り!」
と言い出すのである。

 

 本人が幸せならばそれでいいではないか、という論理は分かるが、イヤイヤイヤ、チョット待ってくれ、本人の親ってもんもいるだろ。
 本人は良くても実の親は、我が娘が他人を親と呼ぶ生活に絶対納得行かないのではないか。
 少なくとも彼女の実の親に連絡すれば、まだ展開が望める、撮れ高が稼げる筈である。
 コレを「切り口がない」と言って取材を中止する、というのは映像制作者としてどうなのか、と思わざるを得ない。

 

 この時の川居尚美嬢は何かに悩んでいる。
 それは、「ほん呪」というシリーズ自体への迷い、悩みのようである。

 

 その後、ある意味当然のことながら、製作委員会を無視した投稿者によって、彼女の現状は実の親の知るところとなり、あっさり彼女は連れ戻されてしまう。

 しかし、この事実は、全く予想外の形で委員会にもたらされる。

 

 突然、委員会に、自宅にいた音声担当カワイイ寒ちゃんこと寒川女史から、
「自宅に彼女の兄と名乗っていた男性が押しかけてきた、、、」
と通報してきたのだ。

 

 彼女を失った「兄」は、次は寒ちゃんを標的として定めたのだろうか、、、

 

 このあと、「兄」がなぜ彼女に執着していたのか、彼女をどうしようとしていたのか、等々、イロイロなことが明らかになったり、カワイイ寒ちゃんが「兄」とタイマン勝負させられたりするのだが、最終的に、コレまた全く意外なテイストのラストを迎える。

 

 こういうエンディングも、「ほん呪」史上始めてではないか。

 悲惨なような、どこか甘っちょろいような、不思議な印象。

 

 例えば、そもそもの呪いの被害者であったはずの彼女は途中でどうでも良くなってしまう。
 加害者であるはずの「兄」についても、我々視聴者は素直に断罪できなくなっている。

 自らの乱心を演出したことと、この不思議な印象のエンディングが、川居尚美嬢の個性なのだろうか。

 

 まさか、早くも川居体制終焉に向けての布石だ、とでもいうのだろうか、、、

JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 21:18, 空中禁煙者, 邦画

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「ほんとにあった!呪いのビデオ 77」 久々に負傷者が出ます(しかも2名)。

 期待と不安が交錯する川居尚美嬢演出参加2作目。
 初めての女性演出が吉と出るか凶と出るか、前作では凶とは言わないまでも、吉ではなかったような気も、、、
 イヤ、女性にはアレ、刺さるのかなぁ、、、

 

「ホワイトアウト」
 クルマで雪山にやってきた男女数人が遭難しかかってます。たしかに猛吹雪で、そのうち織田裕二が横で雪を掻き分けて来そう。

 

 コレまた2段落ち。
 もう完全に2段落ちが今の演出陣の手法だと言ってもいいだろう。
 どっちか片方は要らない、と思わせるのも、もう、おなじみ。

 

「子供の風景」
 親子三人で公園に来た際、子供にカメラを渡して撮らせていると、、、というハナシ。

 中村氏のナレーションは13年前にこの公園で少女の遺体が見つかり、その直後に近くの駅でおっさんが飛び込み自殺している、と語り、あたかも少女の遺体と飛び込み自殺に因果関係があるかのごとき語り口である。
 にもかかわらず、息子が撮った映像に写っているのは中年のおっさんの生首である。
 「呪いのビデオ」っつってんだから、この場合、呪う資格があるのは殺された少女であって、おっさんはとっとと成仏するなりなんなりして欲しいと思う。

 

 さらに言えば、委員会はこの飛び込み自殺したおっさんの写真を入手して、生首画像に似ているかどうか検証すべきと思うがどうか。

 

「写真スタジオ」
 街の写真館で記念撮影する家族。この写真館では、撮影中の様子を動画で撮影するサービスが有るという。ホントかしら、、、
 で、何回目かのストロボが焚かれた瞬間、夫婦の顔が別人の顔に入れ替わり、1歳の子供の顔が変形しているというが、、、

 

 委員会がこのスタジオに乗り込んで、カメラマン立ち会いのもと、動画を検証する。
 カメラマン(ていうかこの写真館の社長さん?)はこの動画を見て、割とふつーな感じで
「知ってる家族に似てますねぇ、、、」
とか言ってるが、そういう問題じゃないと思う。
 もっとうろたえるか驚くか申し訳無さそうにするかして欲しい。

 

 要するに以前奥さんの妊娠中に記念写真を撮りに来た家族に似ている、というのだが、投稿者夫婦の顔が変わった後の顔(つまり、以前妊娠中に撮影に来た夫婦の顔)はモザイク無しで映すのに、撮影に来た当時の顔にモザイクが掛かっているのはやや疑問である。

 

 中村氏のナレーションは「子供の顔がひどく変形しているのが気になる」「この家族の無事を願う」と言っているが、おそらくは、「この夫婦はおそらく奥さんが妊娠中に亡くなっている」或いは「最低でもお子さんは死産だったのではないか」と匂わせているのだろう。

 

 さらに言えば、この家族の名前や住所は写真館に残っているのだから、委員会はこの家族がどうなっているのか調査すべきと思うがどうか。

 

「美容院」
 美容師さんのカット練習用ビデオの撮影。ウィッグを載せたマネキンの髪を先生が切る、という、ホラーとしてはベタな設定だが、マネキンの顔が表情を持つ瞬間はやはりインパクトがある。
 まあ、カメラワークじゃねーか、という気もするが。

 

「フェスティバル」
 大きな公園の噴水の中にある岩の塊の中に、奇怪なものが見える。
 中村氏のナレーションは15年前にこの公園であった爆発事件の犠牲者であることを匂わせる。

 

 作品中では明かされないが、まあ、行ったことあるヒトは分かる、コレは新宿中央公園であり、15年前の事件というのは、2002年に起きた連続爆破事件、数年前に発表された藤原伊織氏の小説「テロリストのパラソル」との類似が指摘された事件のことを言っているのだろう。

 

 ただ、あの事件って重傷者が何人か出たけど、死亡者はいなかったような、、、

 

「祖父母の家」

 正月に祖父母の家に一族郎党集まって、一族の最年少である、やっと立つか立たないかくらいの赤ん坊の一挙手一投足をコトホイでいる。

 奇怪な現象があった後、中村氏のナレーションは、

「この日の夜、祖父が亡くなったという。まさか、あの奇怪な顔は死神で、祖父を連れに来た、とでもいうのだろうか、、、」

とか言っているが、死神ともあろうものがなんであんな狭いテーブルの下に身を潜めて赤ん坊観てるのかがわからない。

 奇怪な顔の造形が死神にふさわしいかどうかは各人でご確認を。

 

「ずっと一緒」
 今回の長編。
 もう、開巻早々うんざりする。
 前回と同じ、男女の痴話喧嘩を延々と見せられるのだ。

 

 前回が数年前、高校時代のカラオケルームだったら、今回はつい最近の大学の合宿での飲み会。 
 例によって先輩男子と付き合っていた女子が、どうも彼氏は先輩女子とも付き合ってんじゃないかとか、そんなこんなで投稿者の親友である後輩女子は、不可解な現象に見舞われてしまうのであった。

 

 ところがですね、このエピソード、不可解な現象に見舞われて以来病に臥せっている少女を看病する少女の兄の登場によって、全く意外な展開を見せ始める。

 

 件の少女は彼氏である先輩の愛が離れたと疑った瞬間、過呼吸気味に座り込んでしまい、体中に黒いアザが発現する、という怪現象に見舞われる。

 その後、連絡がつかなくなった彼女の家に、投稿者が製作委員会を引き連れて特攻すると、彼女は兄と同居していて、彼の処方する薬飲むことによって徐々に快方に向かっていた。

 しかし、この後先輩である彼氏に当時の状況を確認すると、驚愕すべき事実が判明するのであった、、、

 

 この展開は悪くない。
 ウンザリして萎えかけていた気持ちが一気に回復し、次の巻への期待を持たせるに十分。
 諦めかけていた次巻78巻も、どうにか見ようという気にさせるのであった、、、

 

 まさか、前巻が川居尚美嬢作品であり、今作は福田陽平作品だ、とでもいうのだろうか、、、

JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 03:09, 空中禁煙者, 邦画

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「ほんとにあった!呪いのビデオ 76」 いきなり女性論理バリバリ全開!

 という訳で、ですね。

 

 本作から!いよいよ!なんと!ついに!
 我らが川居尚美嬢が!演出に名を連ねるのであーる!!
 パチパチパチヒューヒューヒュードンドンドンパフーパフー、、、

 

 あまり大声では言えないが、演出陣が変わるたびに作風が変わるほん呪シリーズ。
 長年(最長?)ほん呪を支えた演出補であると同時に、初の女性演出が作風にどう影響するのか、楽しみなような不安なような、、、

 

「インディアン水車」
 インディアン水車とは川を遡上してきたシャケを捕獲するためのシステム。アメリカ先住民が考えたんでしょうかね、、、
 観光客用に側面がガラス張りになっていて、中の様子が見えるようになっている。
 投稿者が水車の中でひしめき合うシャケを撮影していると、中から人間の頭部が、、、

 え〜っとですね、「インディアン水車の中に見える人間の頭部」、は、ですね、まず、一義的には、インディアン水車の中に見える人間の頭部です。
 製作委員会に送るより、最寄りの警察に通報しましょう。

 

 中村氏のナレーションが言うように「近所でクマによる住民のバラバラ死体が発見されている」ならなおさらである。

 

「孤独死」
 木造アパートの一回で仲間が宅飲み。
 例によって窓を開け放し、窓が写る角度から撮影。
 撮影者が向かいのアパートの窓の異変に気づき、窓をアップにすると、、、

 一応二段落ちになっているが、二段目は要らないなぁという感じ。
 一段目のオチがつかないので二段目で無理やりオチをつけたのではないか。
 一段目の磨りガラスの向こうにうごめく人影の動きがすごく不気味なだけに残念。

 

「雪道」
 コレまた二段落ち。
 とはいうものの、二段落ちより投稿者が運転中に携帯で動画を撮っているのが気になる。
 こちらは二段目のほうがやや怖い。
 なんと助手席の足元からおっさんが顔を上げる。

 

 中村氏のナレーション曰く
「投稿者は二人の他にヒトが乗っていることは気づかなかったという、、、」
 というが、そらあんなとこにヒトが乗ってたらイヤでも気づくわ!!
 あんなとこにヒトが乗ってたらとっとと降りてもらいましょう。

 

「シリーズ監視カメラ 彷徨う」
 劇団の練習場に仕掛けられた監視カメラ。
 練習中、女の影が横切ったり、クビ吊ってたりする。
 コレもある意味二段落ちだが、もう、劇の内容が不思議すぎてどーでもいい。

 

「温泉旅行」
 カップルが温泉旅行してる。
 彼女がハーフ風の美人。
 そのうち民放でキャスターしてそう。
 部屋から外を眺めているうちに、知り合いがいたと言って騒ぎ始める。
 撮影者の彼氏に分かるわけもないのに、
「あそこって言ってんじゃん!!」と叫ぶ声がもう、ヒステリックで無理。

 

 結局、外にいたのは彼女が指導役だった後輩の女子、しかも自殺してる、というハナシになって、さもありなん、という感じ。
 美人でキツいオンナほど手におえないものはない。

 

「料理」
 自ら料理する様を撮影して遠距離恋愛中の彼氏に参考にしてもらおうというビデオ。
 当然、不可解なものが映るわけですが、そのあと、中村氏のナレーションで、この彼女が現在失踪しており、失踪前に壁の中から声が聞こえハンマーで壊したところ中から女性の死体が出てくるという夢をみたと言っていた、というエピソードが紹介される。
 当然、「不可解な」映像は壁から女性が出てくるモノな訳ですが、フツー、壁に埋められている死体、という言葉から想像されるイメージとはかけ離れた埋まり方をしている。
 こんな壁に対して直角に埋まってたら、下半身隣の部屋に突き出してるんちゃうやろか。

 

「誰がために」
 と言うわけで今回の長編。
 何度も書いているが長編作品が一番制作陣の個性がでる(って言っちゃうのものどうかと思うが)。

 

 で、ですね、、、
 もう、いきなり女性論理が大爆発。

 

 要するに痴話喧嘩と女性同士のイジメのハナシになってます。

 

 発端は、高校時代にカラオケルームで男3人女5人(う、羨ましひ、、、)がカラオケ大会する映像。
 ここで「不可解な現象」が起きるのだが、つまるところ、奇怪な現象に見舞われた女子が1名亡くなっているらしい。
 さらにやや気になる現象に見舞われた別の女子1名は最近連絡がつかなくなっている。

 

 そもそもこのカラオケ大会に参加していた二人がこのたび結婚する運びとなり、結婚式で使うために撮影者と映っているうちの1人がこのときの映像を確認していたところ、映像に「不可解な現象」が起きているのを発見し、怖くなって製作委員会に持ち込んできたのである。
 ところがこの二人、、映像を使ってほしいとか、理由を探ってほしいとかというよりは
「お祓いしてほしい」
と言い出して、どうもほん呪製作委員会というものを誤解している疑いがある。

 

 どうもこの二人、なんか変だなぁ、、、と思っていると、連絡がつかなくなっていたメンバーがあっさり登場。
 なんと、製作委員会の事務所でご対面し、1人亡くなったのは二人がイジメていたからだ、イヤ、イジメてたのはアンタでしょ、と、ナンていうか、こう女性同士のドロドロをたっぷり満喫させられる。
 

 結局このエピソードは「不可解な現象」よりも、女性心理のヒダに分け入るようなドロドロと、SNSによるイジメ批判に終止してしまう。
 それ自体が悪いことだとは言わないが、「ほん呪」の趣旨としてはどうなの?と思わざるを得ない。
 なにしろ、このエピソーで一番怖いのは、つまるころ女三人が互いに面と向かって責任をなすりつけ合うシーンで、決して「不可解な現象」が映っているなどではないのだ。
 特に、ラストのクレジット後の映像など、どう考えても心霊映像でも何でもなく、なんか勘違いしてるんじゃないかという代物である。

 全体的に、ココで急にレベルが落ちた、という感じもしないが、男性の身としては不安にならざるを得ない出だしではある。

 

 まさか、女性同士のドロドロは呪いより怖い、とでもいうのだろうか、、、

JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 21:14, 空中禁煙者, 邦画

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「ほんとにあった!呪いのビデオ 75」 現体制のクセがすごい。

「下見」
 キャンプの下見のためにとある湖畔にやってきた投稿者。
 ブラブラ状況を周囲を確認していると湖面から「おーい!」と声がする。
 慌ててカメラを向けるとそこには溺れる男が、、、

 

 現行のスタッフの特徴に「不可解なものの顔をハッキリ写す」というのがあるが、ココでもかなりハッキリ写している。しかも例によってかなり不気味。
 蒼白の顔面に唇が取れているのかまばらな歯がむき出し。眼窩はくぼみ真っ黒である。

 

 相変わらずこの造形には感心するが、惜しむらくはアップになった時、顔面の蒼白と顔の周りの肌色の境目がハッキリしてしまい、後から顔だけ合成したようにしか見えない。

 

「かいぼり」
 「かいぼり」とは要するに「池の水全部抜く」こと。某番組と同じように中の外来魚等をバケツに入れている。
 そして投稿者はずっと下を向いてバケツやら行李(って言う?古い?)やらを撮っていて、ヒトにぶつからないか不安になる。
 そして、バケツとバケツの間から顔が、、、

 何故か目が猫目。どういう理由で恨みを呑んで亡くなった方が猫目になるのか(猫目に造形するのか)不思議。

 

「無人駅」
 酔っ払って電車に乗っていたら全然知らない駅にたどり着いて終電が無くなっていた投稿者。
 彼女に遅くなったのは浮気ではないと言い訳しながら周囲を撮影しまくる。
 彼女がクルマで迎えに来るまでの間も延々と周囲の様子を撮影しまくる。
 そして、当然のことながら「不可解なもの」を撮影してしまう。

 まあ、「不可解なもの」自体は坂本一雪時代の「疾走」と同じネタ(つーかよく考えると「疾走」と何らかの繋がりがあるのかもしれない。実はこの駅は「疾走」の病院の近くだとか)なのだが。

 

 「不可解なもの」に怯えた後も無防備に撮影しまくる投稿者には関心してしまう。

 

「GPS」
 一時期社会現象にもなったGPSを利用したスマホゲーム、といえば「ポケモンGO!]だと思うが、廃墟の中のある部屋に入らなければ「キャラクター」に出会えない、という展開から、このハナシを考えた奴がポケGOをまともにやったことがないのは明らか。
 ポケモンは部屋どころか建物二つくらい先から登場して捕まえられます。

 

「シリーズ監視カメラ 厠」
 毎度おなじみ公園のトイレ。
 まだ普通の利用者がトイレの建物内にいるうちに個室のドアがバタン!と閉まるが、利用者が驚いてない。
 普通、おしっこチビるほどビビるわ。
 たった今おしっこしたばっかりだから、という問題ではない。

 

「母の願い」
 今回の長編。

 

 観始めてすぐ、ああ、「瞳の中の訪問者」(古いね)ネタだな、とわかる。
 しかしなかなかどうして、関係者のうち誰の臓器が移植されたのかわからない設定で展開を引っ張る。
 応援スタッフの大塚が合計三回もコンプライアンス違反を起こして、川居嬢はおろか、自ら「ワタシ常識ないんで」とのたまう舞木ちゃんにまでキレられまくる展開でハナシを進めようとするのはちょっとズルいが。

 

 さて、ワタクシ空中さんはこの、ラスト1分ですべてをひっくり返す展開を一応は評価する。
 ラストの音声担当寒川女史の「どういうことですかね、、、」と問いかける、怒りと恐怖と悲しみが入り混じった表情は、この巻で一番心に残るショットだ。

 

 そんなこんなで評価はするが、コレは危険な手でもあると思う。

 このオチの呼吸は71巻の「瑕疵」とそっくりであり、70巻以前にはなかったパターンである。
 71巻とはつまり菊池体制が終わって演出が福田陽平氏と寺内康太郎氏の体制に移った時期だ。
 過去にも何回か指摘しているが、あまり体制ごとの個性をだすと、それが「創作物である、という印象が強くなってしまう。

 

 まさか、この母親も「瑕疵」と同じセミナーに参加していた、とでもう言うのだろうか、、、

JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 13:58, 空中禁煙者, 邦画

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「マンハント」 福山が気負いすぎ。

 正直言って西村寿行も読んでないし、高倉健さんのリメイク元も観ていない。福山雅治にもあんま興味ないし、主役の中国人男性は名前も知らなかった。
 それでも観てみたのは、当然、ジョン・ウー作品だからです。

 で、紛れもないジョン・ウー映画でした。

 最近歴史モノのヒトになっていたジョン・ウー。
 久々にヌケヌケとバカアクションやってます。

 何しろ横っ飛びしながら2丁拳銃撃つ奴がいやがる(しかもオンナ殺し屋)。
 さらには「イ ヤもう、セルフパロディで笑かしにかかってるだろ」って勢いで鳩が飛びやがる。

 もう、これだけで満足。

 

 冒頭の、小料理屋でのなんてことない会話から、急スピードで狭い室内での銃撃戦へ展開する呼吸。
 コレは久々にジョン・ウー節を堪能するためだけにある映画です。

 

 しかし「君よ憤怒の河を渉れ」ってこんなムチャクチャなハナシだったの?
 まあ、西村寿行がそんなにシリアスな作家だとも思ってなかったけど、まさか日本の薬品会社が無敵の兵士を作るためにホームレス攫って人体実験してる、なんてハナシに高倉健さんが主演すると思っておらず、ちょっと呆然とする瞬間もある。
 しかしまあ、「野性の証明」の例もあるし、そういうこともあるのだろう。

 

 そしてジョン・ウーの映画として観れば、そんなことは全然気にならない。
 なにしろ主人公は中国人の弁護士であり、その命を付け狙うのは韓国人と中国人のオンナ殺し屋コンビである。あまつさえ、その二者の仲を取り持つのは福山雅治と桜庭ななみの刑事コンビだ。
 もう、どうせ映画全体の印象としては「カオス」である。
 倉田保昭の活躍のあたりでは、もう、ほとんど自分が何を観せられているのかわからなく有様だ。

 

 ジョン・ウーは「日本で人気ある二枚目って誰?」と聞いたら「福山雅治です」と答えられたのではなかろうか。
 そりゃ今の日本を代表する二枚目の一人には違いないが、コレはちょっとミスキャストではないか。
 もちろん福山雅治も世界進出の足がかりとして二つ返事でノリノリでやってるんだろうが、もう、気負いがモロに出ちゃって正直見ていて辛い。
 福山雅治の良さってあの歌番組(まあ、「HEY×3」ですが)で見せる「気負いのなさ」だと思うんだけどなぁ、、、アクションが出来るって売りでもハードボイルドな演技ができるってことでもないし。
 なにしろ高倉健版ではこの役は原田芳雄だ。
 ちょっと無理じゃね。

 

 ま、桜庭ななみちゃんは演技なんか出来てなくってもいいですぅ、、、

JUGEMテーマ:映画

at 01:26, 空中禁煙者, 邦画

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「孤狼の血」 仁義どころか正義まである戦い

 正直、「仁義なき戦い」をやっておるですが、、、

 

 当時のニュース映像をモンタージュするオープニングなど、今にもディンドンディンドン♪とあの、「仁義なき」のテーマが聞こえてきそうである。
 また、開巻早々、
「ちょっとした殺人刑じゃの」
などと「仁義なき」の名セリフも飛び出し、もう、完全に「仁義なき戦い」ごっこをやってますよ、と声高らかに宣言している。

 

 さらに、「仁義なき戦い」出演者の中で最大の映画マニアである山城新伍が「ああ、ロベルト・ロッセリーニをやっているんだな、、、」と思ったという、群衆の中に突っ込むカメラワーク。
 あるいは、その山城新伍と千葉真一のキャラクターを合成したような竹野内豊のキレっぷりや、石橋蓮司の、意識してやってるのかわからない程度のギリギリの金子信雄のマネ、等こちとら「仁義なき」マニアの琴線をいちいちくすぐってくる。

 

 でも主人公がヤクザじゃなくて刑事じゃないかって?
 ノープロブレム。
 ちゃんと刑事が主人公の「仁義なき」の姉妹作、「県警対組織暴力」があるではないか!
 そう、現場のデカと警察上層部がそれぞれ別の対抗組織とくっついてるとか、本作は「県警対組織暴力」をネタにしたと思しき部分もある。
 どうせどっちも笠松和夫脚本、深作欣二演出、菅原文太主演の「実録モノ」なので、もう、その辺は混然一体としてる。

 

 まあ、役所広司なら何やらせてもどうせそれなりにキメてくれるだろう、とか、とりあえずスケジュールとギャラの折り合いのつくイケメンってことで松坂桃李クンが呼ばれたっぽいとか(ココこそ白石組の綾野剛か山田孝之ではないのか)、なんでMEGUMIも真木よう子も乳出さないんだ当然出すだろとか、キャスティングが安易な気もするが、なかなかどうして、ほぼ、「あの雰囲気」を出すのに成功しているような気もする。

 安易じゃないキャスティングとしては、巷間、中村倫也のキレキレ三下っぷりが評判だが、ワタクシ空中さんは音尾琢真のスケベ準幹部っぷりに痺れた。今どきちゃんとした役者さんでこんなヤクザ顔のヒトいるんだねぇ、、、
 「孤狼の血」という映画全体が、このヒトの「カッコ良くないヤクザ顔」のおかげで、ヤクザ映画としてビシッと締まった感じすらある。

 

 暴力描写の具体性においては、「仁義なき」すら超える気すらする。
 豚の肛門から糞が出てくる瞬間を捉えた映画、という意味では、「ピンクフラミンゴ」級の狂気をにじませているかもしれない。

 

 

 ところが、ですね、この映画、最後の1/4で、急に「正義について」の映画になってしまう。
 この瞬間、ワタクシ空中さんの体からプシュウ〜〜〜ッと音を立ててこの映画に対する興味が抜けていくのを感じた。

 

 言っておきますが、ですね。
 「仁義なき戦い」に「正義」なんてものは一切出てこない。
 正義どころか仁義さえ失われた世界のハナシだ。
 「県警対組織暴力」も、正義に絶望した者たちのハナシである。

 

 だからこそ面白いのだ。
 だからこそ実録モノなのだ。

 

 実録モノとは、ソレまでの任侠の世界で正義を貫いていた(ソレによってひどい目にあってきた)主人公を様式美を持って描くことを否定して、この世に正義もクソもアルもんかい!!と叩きつけたジャンルである。

 東映実録モノの世界と、正義の味方のハナシは到底接合しないのだ。

 

 ソレに原作者も脚本家も監督もプロデューサーも誰も気づかないとは何事であろう。
 役所広司くらいは気づいて欲しかったと思う。

 

 どうしても「正義も仁義も失われた世界で正義を貫こうするオトコ」を描きたいのなら、わざわざ前半で「仁義なき」ごっこをする必要はない。
 それなりの描き方があるだろう。

 散々「仁義なき」ごっこで客を釣っておいて、「実は正義のハナシでした」と言うのは虫が良すぎるのではないか。

 

 でもその「仁義なき」ごっこがケッコウ面白いんだよなぁ、、、

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at 20:25, 空中禁煙者, 邦画

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「亜人」 超高密度の脚本に脱帽

 正直言って「踊る大捜査線」の本広克行がこんなタイトな映画を作るとは(作れるとは)思わなかった。
 全くまいどまいど本筋をドライブするのに必要あるんだかないんだか分からない(まあ、ないんだが)エピソードばっかりグダグダ繰り広げやがってからに、映画は長い目のTVシリーズの一本ちゃうぞコラ、と言うようなもんである(コレはまあ、「SPEC」シリーズの堤カントクにも言えることだが)。
 しかるにこのタイトさは何事であろう。

 

 やっぱり脚本が良いのかなぁ、、、などと思って調べると、二人いる脚本家はどちらもアニメをメインなフィールドとして活躍しているヒトであった。
 特に瀬古浩司氏は、子供と一緒に観ていて第一話のあまりの高密度、急展開にワタクシ空中さんのド肝を抜いた、驚異のスチームパンクアニメ「甲鉄城のカバネリ」の脚本家であった。

 なるほどねぇ、、、

 おそらくは相当長大かつ複雑、超ハードにして超アグレッシブな原作の設定を、グダグダした説明なしに映像の力でガシガシ納得させてどんどんハナシを前に進める手腕には恐れ入る(正直、中盤になってから「ああ、そういうことなのね、、、」と思う展開もあるが)。

 

 「無限の住人」と同じく「何故か身体が再生される」人間を軸にしたハナシなのだが、さて、もし「死なない(死んでも再生される)」人間がいるとしたら、どういう利用価値があるでしょう。
 日本政府はなんと、彼らを監禁してありとあらゆる人体実験を試みているのである。あらゆる新薬、あらゆる毒ガスの効果を彼らを使って調べているのだ。
 したがって、彼らは何回も死ぬ。
 どうせ生き返るし。
 彼らは、死の苦しみを何度も何度も味わっている。
 人生に対してなんの希望もなく。

 

 逃げ出さないかって?
 大丈夫。
 手足をちょん切っちゃえばよろしい。
 どうせ死んだら生えてくる。

 

 今、一番自由でアグレッシブで不道徳なフィクションジャンルはコミックだと思い知らされざるを得ない、超ハードな設定ではないか。

 

 そう、同じ不死を扱っていても、「無限の住人」と違うのは、「亜人」では「怪我は治らない」ということだ。
 完全に死んだときだけ、全てが一瞬で回復する。

 

 「無限の住人」のレビューでワタクシ空中さんは

『万次自身が「切り落としてもスグ再生する」と言う自らの利点を「前提とした」戦略を取るところまでは行っていない』

と書いたが、なんと、本作ではそれをやっている。
 長年に渡る実験動物生活で狂気にとりつかれた亜人テロリスト佐藤(綾野剛)は、自らの「死から一瞬で再生する」という利点を最大限活かした戦略を取る。
 戦闘に不利になるような負傷を負うと、あっさり自分の頭を銃で吹き飛ばして一瞬で再生するのだ。
 さらにこの論理を敷衍して、あっと驚く離れ業を演じてみせる。
 コレには驚いた。
 ある条件だけを設定して、そこから何を得られるか、徹底的に思考実験を繰り返した跡が見える、驚異の脚本(原作)だと思う。

 

 残念なのはこの超高密度な脚本に見合ったアクション演出が出来ているかどうかだが、、、
 やっぱりそこは本広克行じゃ無理だよな、、、
 一応観ていてイライラするような出来ではなく、テンポよく繋いではいるが、「迫力ある画作り」みたいな意味では、邦画界にももっと上手いヒトいるんだけどなぁ、、、と思っちゃう。
 コレもまた日本映画界のプロデューサー不足の弊害なのかな、、、

 

 全体的に、複雑な設定の役柄を課せられた佐藤健と、どれだけ狂気を表現できるかを楽しんでいる綾野剛の演技合戦としても観れる。

 しかし、一番驚いたのは川栄だ。
 「めちゃイケ」で「バカのセンター」に認定され「嘘だろーーがっ!!」などと吠えていた頃の川栄から、誰が今の彼女を想像できたろう。
 アクションは流石に要所要所吹き替えを使っているが、コレも複雑な過去を背負った少女を演じ切っている。 
 いい映画に出会ったね。

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at 01:15, 空中禁煙者, 邦画

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「無限の住人」 「再生する身体」という戦略

 えーっとですね、コレ、過去に何回も書いてる気がしますが、小林信彦氏の提示した「シーゲル祭り」と言う概念があります、と。
 も、メンド臭いんで前回この「シーゲル祭り」に言及した部分をまるごと貼りますが、

 

『小林信彦氏は、往年のアクション映画の名匠、ドン・シーゲルの手法に「シーゲル祭り」と名前をつけていた。(だいたいどんな映画でもラストに向けてエスカレートしていくものだが)アクション映画のアクションというものは、なだらかなエスカレーションではいけない。どこかで、それまでのエスカレーションから予想される暴力を、量的にも質的にもはるかに上回る爆発が必要なのだ。
ドン・シーゲルはその辺が解っていて、必ず爆発的なエスカレーションを用意していた。コレを評して「シーゲル祭り」と名前をつけたわけだ。
もっとも、何事も言うは易く行うは難し、「シーゲル祭り」もいざやろうと思うと結構大変であることは想像に難くない。「予想を上回る」と言っても、下手に上回りすぎると、ただ「ハァ?」となって終わりである(この「ハァ?」感を逆手に取ったのが三池崇史の「Dead or Alive」だろう)。』

 

 となっております。
 で、この「無限の住人」こそ問題の三池崇史監督作品なわけだが、、、

 

 三池崇史といえば上でも書いたように、「シーゲル祭り」をさえ逆手に取って、「三池祭り」とでも言いたくなるような映画史上に残るウルトラCを演じたヒトである。
 が、本作のラストでナニかが「量的にも質的にもはるかに上回」っているのかというと、ですね、まあ、「人数」がはるかに上回っています。

 

 イヤ、人数て、、、

 量的にってそういうことじゃないんだよな、、、

 

 ラストはキムタクと杉咲花ちゃんと、それまではこの二人の敵だった福士蒼汰クンが一時的に共闘して公儀の捕り手300人と切り結ぶわけです。
 わけですが、そりゃ若山富三郎先生だの萬屋錦ちゃんだのが300人切るんなら期待もするし見てられるけどさ、いくらキムタクが元剣道部で時代劇で剣豪役経験も豊富と言っても、無理でしょ。
 ましてや花ちゃんや福士蒼汰クンはシロートであって、シロートが延々チャンバラやって見せられるものになるほどチャンバラは甘くないのよ。
 萬屋錦ちゃんだって吉岡一門70人がせいぜいではないか。

 

 世界のクロサワは「椿三十郎」において、映画の中盤で三船敏郎に、40秒で30人斬り殺すという驚異の大殺戮を演じさせる。このシーンはほんとに怖くて、御船の味方の若侍たちも正直チビっていて前作「用心棒」に比べるとユーモアが多いこの映画において、「ああ、中盤でここまでやったら、あとは最後までドラマで繋ぐんだろうな、、、」などと観客はこの大虐殺のあと、一瞬油断してしまう。

 ところがクロサワは、ラスト近くの数十秒、一対一の対決で、あっという間に観客のド肝抜いてしまうのだ。
 極言すればたった一瞬の殺陣で、その後の映画史の「対決シーン」を一変させてしまう「クロサワ祭り」を観客に叩きつけてくるのだ。

 

 「質的にはるかに上回る」というのはこういうことであって、ただダラダラ人数だけ増やせばいいというものではない。

 

 とはいうものの、この映画、ラストで「あ〜あ、やっちゃった、、、」と思わせるまでは思ったよりイイです、、、(どっちなんだよ!!)

 キムタクは昔から「ナニをやってもキムタク」と批判されることが多いが、ワタクシ空中さんは、「ナニをやってもキムタク」でもいいではないか、と思う。
 スターとはそういうものだ。
 クリント・イーストウッドだってジャッキー・チェンだって、ナニをやってもクリント・イーストウッド、ナニをやってもジャッキー・チェンではないか。

 

 ワタクシ空中さんは、主人公の万次をキムタクなりに自分のものにしていると思う。
 主人公の万次が「ああ、この主人公は照れ隠しにぶっきらぼうなこと言う(キムタクみたいな)奴なんだな」と思わせることに成功している。

 

 そして本作は、剣豪俳優のいなくなった時代の殺陣に「不死のオトコ」というギミックを持ち込んで一石を投じてもいる。

 正直言ってワタクシ空中さんは本作におけるキムタクの殺陣をそんなに評価しないが、「損傷した箇所を自分で切り落としてしまう」という戦略が使えることによって、通常より見応えのあるチャンバラを実現しているのだ。
 例えば手が矢で地面に縫い留められれば、自ら手を切断して再生を待てば良いのだ。戦いに不利になった手や足を自ら切断する様は、確かにハッとする。

 

 残念ながら、万次自身が「切り落としてもスグ再生する」と言う自らの利点を「前提とした」戦略を取るところまでは行っていないが、もともと万次自身とんでもない剣豪の設定とはいえ、敵キャラが到底人間とは思えないバケモノばっかりななか、どうにか万次が勝ち続ける契機としては十分機能している。

 

 まあ、総集編的にならざるを得ないので、個々のキャラのドラマが薄くなっているのはしょうがない。
 戸田恵梨香とか栗山千明とかビックリするような贅沢な女優陣を使って殆どなんのために出てきたのわからない。
 ただ、原作ファンへの言い訳のためだけに出てきてるわけで、どうせブツブツの総集編なんだから、もっと刈り込んじゃえばいいのに、と思うのは原作読んでないからなんだろうが、映画ってそうゆうもんでしょ。

 

 ただ、市原隼人だけはキャリアを代表するようなハイテンション演技で印象を残す。
 杉咲花ちゃんはまだ可憐さとひたむきさの間でフラフラしてる感じ。うまく演技をつけて両方同時に表現できるようにしてほしいもんだが、多分、三池さんはそういうの興味ないんだろう。

 

 三池監督の興味をそそったのはおそらく「再生される身体」と言うギミックを使ったチャンバラだけで、それ以外はいつものやっつけ仕事。
 まあ、そういうヒトなんだからしょうがないかなぁ、、、

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at 04:59, 空中禁煙者, 邦画

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「ほんとにあった!呪いのビデオ 74」 史上最大のオープンエンド!

 コレも前から何度も言ってることですが、「不可解なもの」の出現の瞬間を、カメラワークで誤魔化しているパターンが多すぎる。

 一瞬、カメラが振れて、戻ってくると写っている。
 一瞬視界が塞がれ、塞いでいたものがどくと写っている。

 

 ああいうとき、「不可解なもの」はどういうふうに出現してるのかねぇ、、、
 パッと突然そこに現れるんだろうか。
 ジワ〜っとにじみ出てくるんだろうか。

 

「山道」
 またウェラブルカメラ系。
 マウンテンバイクで山道を延々と走るが、バランスを崩して倒れてしまい、崖を転がり落ちる。
 倒れていると、「不可解なもの」がもの凄い勢いで接近してくる、、、

 下手をすると失笑モノだが、「不可解なもの」が手で這いずってくるのは、下半身がないからではないか、と思わせる手の込んだ演出と、中村氏の、「人里離れたこのような地では、我々の想像もつかないことが、、、」的なナレーションに救われている。

 

「積載車」
 事故車を運ぶレッカー車。「事故車」というところがいかにもなんか出そう、、、

 

 とは言うものの、事故車の陸送車の運転手が、眠気を防ぐために自分が陸送する様子をネットに流している、というのはいかがなものか、と思う。
ネットはオマエの眠気覚ましのためにあるんじゃないから。

 

 予想通り助手席になんか出るわけですが、例によって顔がハッキリ写っている。なんか丸すぎるオンナの顔が。
 全体はカラーなのにこのオンナだけモノクロに見えるのも、逃げと言えば逃げ、気の利いた演出といえば演出。
 一瞬、投稿者の手がカメラを覆い隠し、手をどけたときにはそこに存在している、毎度おなじみの展開も、逃げと言えば逃げ、演出といえば演出。

 

「ドッキリ」
 TV番組のドッキリ企画の最中に(というか番組のために撮影した映像に)、不可解なものが写っている、というメンド臭いネタ。
 佐野マリアという、一応ググればちゃんとタレントして名前が出てくるヒトを巻き込んでいるの新味かなぁ、、、
 そこで燃え尽きちゃって他になにもない気がする。

 

「シリーズ監視カメラ 二階の和室」
 ニューメディアもの。

 世の中の監視カメラには、録画メディアに有線で繋がず無線で飛ばしているタイプのものがある。しかし、なぜかパスワードを設定していないために、周囲にダダ漏れになっていたりする。
 そしてさらにそういうダダ漏れ映像を集めたサイトがネット上に存在する。

 コレはそんな中の一本を見た奴からの投稿。

 

 監視カメラというと屋外にある印象だが、なぜか屋内、しかも無人の和室を写し続けるカメラ。
 終始無人なので、基本ナニも起こらないのだが、やがてふすまに不思議な影が、、、
 人間の影のようだが、結構大胆に形が変わる。
 ちょっと71巻の「停電」を思わせる。
 福田氏のことだから、ナニかの伏線なんだろうか。

 

 このサイト、なんとダダ漏れ映像の出どころまでちゃんと出ているのである。
 当然、スタッフは突撃する。

 結構な高級住宅街で、上品な婦人が対応に出てくる。

 

 ワタクシ空中さんは、この婦人の言を聞いて、ちょっと驚いた。
 驚愕の展開と言ってもいいのではないか。
 まさかこうなるとは、、、

 71巻の「かくれんぼ」に次ぐ、「奇妙な味」の作品と言っていいだろう。

 

「カメラ機能」
 コレもニューメディアもの。なにしろスマホのいわゆる「ライブフォト」機能がないと成立しない。
 イヤ、成立するか、、、

 

 要するに写真にオレンジの光のスジが入り込んでいるので、前後のコマを確認してみたら、オンナの顔が写っていた、と。
 なんでこんなに真面目な顔して正面向いて写ってるのか、ちょっと不思議。

 

「おくりもの」
 まあ、三ヶ月に渡ってつきあわされたわけですが、結果的にほん呪始まって以来の問題作になりましたね。
 前回までにさんざっぱら撒き散らされた伏線が一切、徹底的に、もう、ほんとにイッコも回収されまいまま終わる、という単に「ほん呪」の歴史に限らずありとあらゆるフィクション(まあ、のフィクションでもドキュメンタリーでもいいけど)の歴史に追いて前代未聞の終わり方と言っていいのではないか。

 

 なんかオープンエンドとか「謎のレベルが大幅に一段上がって終わる」的なパターンのつもりなのかなぁ、、、

 

 えーっと、前回、「そうだ!モッカになればいいんだ!」とか言ってベランダから飛び降りた女子小学生の映像ありましたね。今回、あの飛び降りた小学生の元同級生、という女子中学生Kさんが出てきます。 
 Kさんの証言によると、元同級生はRちゃんという名前であり、やはり彼女は亡くなっている。
 そして亡くなったあと、問題の映像はRちゃんをイジメた同級生たちの携帯に送られて、それを見た同級生たちが一斉にパニックに陥り、教室や廊下でのたうち回りながら苦しんでいた。
 ココで、中村氏のナレーションが入る。

「しかし、そこには、、、絶対に許されない矛盾が存在していた、、、」

 つまり、少女Rが亡くなっているのなら、自分が死ぬときの映像を送りつけることは出来ない。

 一体誰が同級生たちに映像を送ったのか、、、

 

 さらに、Kさんは驚愕すべきことを言い出す。
 Kさんはなんと、この「おくりもの」シリーズに、Rちゃんのお母さんに似たヒトが出ている、と言う。
 そしてそれは、そもそものすべての発端、磯崎家の妻、薫さんなのだと、、、

 

ええええええええええーーーーーーーー???!!!

 

 すべての元凶が薫さんだとすると、茂氏と悦子さんが謎のキスしてて、茂氏が「おくりものをもらった」って言ってたってハナシはどうなるわけ?
 この時点までは悦子さん発信だったはずのハナシが逆転してない?

 

 さらに、委員会はこの時点で致命的なミスを犯していると思う。
 Kさんへのインタビューは73巻の予告に出てきているのである。
 ということは、Kさんが72巻を見て73巻の予告に出てくるまで一ヶ月以下ということになってしまう。

Kさんが72巻を見る。
△曚鷦委員会に連絡を取る。
Kさんのインタビュー映像を撮る。
な埆犬垢襦
イ修梁召離┘團宗璽匹發垢戮栃埆犬鮟えて完パケにする。
Ε泪好拭爾鮴擇襦
Д廛譽垢垢襦
┘僖奪院璽献鵐阿垢襦
卸に流れる。
小売店(レンタル屋)に流れる。

 

 コレがすべて一ヶ月で終わる訳がない。
 正直言ってΔ△燭蠅濃間切れではないか?

 

 川居女子はわざわざKさんに市販品は顔にモザイクが掛かっていることを指摘して、「雰囲気が似ているってことですか?」と確認し、その後に手持ちのPC(タブレットだったかな?)に入っていたモザイク無しの映像を見せて、間違いなくRちゃんのお母さんであることを確認しているのである。
 Kさんが市販品を、つまり一般に流通して以降の72巻を見て「似ている」と発言していることは間違いがないのだ。

 

 もう、ボロボロですな。
 由美ちゃんの吐瀉物から発見された蜂の幼虫のハナシも、寒ちゃんが聞いた「母体を手に入れた」と言う声についても全部スルー。
 いやはや恐れ入った。
 ラストの「納品後に入ってきた映像」にしても、「納品後」でリアリティを出してるつもりかもしれないが、かえってタイミング良すぎである。

 

 なにかその辺の「時間的な整合性」みたいなことは、もう、気にしないことにしたのだろうか。
一応、『一般視聴者からの投稿』ということになっているのだから、もうちょっと気にしてほしいなぁ、、、

 

 あと、舞木ちゃん。
 監督をこっそり物陰に呼び出して、小声で「寒ちゃん、処女なんです、、、」とか言っても無駄だから。
 撮影されて全国で発売されてるから。

 

 まさか、舞木ちゃんには、「ココ、カットして下さいね」と頼まれていたのに、カントクが勝手に公開した、とでも言うのだろうか、、、

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at 21:03, 空中禁煙者, 邦画

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「ほんとにあった!呪いのビデオ 73」 驚異の新人演出補、舞木ひと美登場!

 この巻を観ていて思ったんだが、このシリーズの裏テーマの一つは、「この世ならざるものは嫉妬深い」だな、と思う。
 このシリーズに出会う前、ワタクシ空中さんは、もし幽霊というものが姿を現すとしたら、その幽霊側からの理由は、

 

・恨みを晴らしたい。
・何事か伝えたい。
・単純に恐怖を与えたい。

 

くらいかな、と思っていた。
 が、「ほん呪」シリーズで多いのは、

 

・楽しそうなので見に来た。
・仲間に入りたかった。
・羨ましかったので邪魔しに来た。

 

このパターンである気がする。

 「ほん呪」以前に幽霊出現の原因をこのパターンで考えたことがなく、コレは「ほん呪」発信の新しい認識なのかな、などと思う。

 

 「サプライズ」
 パパの誕生日をサプライズ演出で祝うべく、ケーキを用意し、部屋の電気を消してパパの帰宅を待つ母娘。
 パパが帰ってきて、玄関へ向かう途中カメラが洗面所に向くとそこには「この世ならざるもの」の姿が、、、

 

 この映像を撮影した時点で、実はこのアパートの下の部屋で女性が孤独死しているのが発見されたという。
 女性は、楽しそうな一家団欒風景が羨ましかった、とでも言うのだろうか、、、
 というのだが、別にサプライズ関係無いよね。このエピソードのラスト、つまりタイトル前に、この「この世ならざるもの」の姿に母娘の歌う「はっぴばーすでーとぅーゆー、、、」を被せたかっただけだと思う。

 

「夏合宿」
 女子中学生の合宿風景。
 フツーに合宿の宿舎で夜女子中学が執り行うであろう風景を写しているが、突然、別の部屋から先輩が訪ねてきて、
「この部屋から『助けて〜』って聞こえてくるんだけど大丈夫?」
とのたまう。
 このとき、何故か先輩は左足をキレイに曲げて一本足で立っている。

 この「合宿」とやらがなんの部活の合宿だか分からない(彼女たちがよく踊っているのでダンス部かなと思っていたが)のだが、先輩の立ち方を見ると、野球部で、先輩は一本足打法の名手なのかもしれない。

 

 やがてカメラが押し入れを写すと、不気味な顔が二つ、こちらを覗いていた、、、

 この二つの顔がなんか密着しすぎ。
 幽霊は実体がないからかまわないっちゃかまわないけど、体の部分重なり合っちゃってるのかな、、、

 

「民宿」
 先輩と温泉旅行しているときに、先輩が泊まった民宿の部屋で撮った映像に、その部屋で首を吊った白骨死体が混ざり込んでしまう。
 そして先輩は、白骨死体が着ていた服から見て、この死体は投稿者だ、と言い出す。

 

 先輩と温泉旅行。

 

 つまりこの二人はゲイなのだろう。取材に応じた投稿者はこけしと山崎邦正のハーフみたいなルックスで髪も染めてるし、問題の服もワタクシ空中さんの感覚ではゲイっぽい。

 

 スタッフは当然シリーズの過去にあった「奇怪な未来」とその続編「奇怪な過去」を思い出す。
 「委員会はこの問題を追い続ける」と言うが、多分、作品になるのは投稿者が亡くなってからだろう。

 

「花火の上」
 ドローンで上から撮影した花火大会。

 

 「ははー、花火って上から見るとこう見えるのねー、、、」
 などと感心していると、いきなり「手」がドローンを掴んで引きずり下ろす。

 

 この映像インパクトにはちょっと感心した。
 あんな上空に一体誰の(何の)手が、、、

 

「シリーズ監視カメラ 復元」
 深夜のオフィスで男女二人が残業していると、突然火の手が上がる。
 原因は全く不明。

 

 コレはやはり「男女」というところがポイントでしょう。
 この二人は当然デキていて、「不可解なもの」が嫉妬に狂って放火、というパターンであると思われる。
 映像の中、男性があくまで女性のみを気遣って安全に避難させようとしてるあたりが特に腹が立ったんだと思う。

 

「おくりもの 中編」
 えーっと、この、ほん呪の長編モノは、油断してると延々あらすじを書きたくなるんで、敢えて大幅にハショリます。

 この巻で重要なのは、前作で出てきた「モッカイナレ」は「もう一回なれ」ではなく、「モッカになれ」であることを新人スタッフ寒ちゃん(カワイイ)が突き止めたこと。ここで「魔術堂のKATOR氏」なる人物が登場して、モッカとはサンスクリット語で人間が完全に解脱した状態、つまり「死」のことである、と解説すること(KATOR氏の解説では音声を消されているが、多分、オウム真理教でいわゆる「ポア」と同じである、と言っていると思われる)、さらに委員会は失踪中の悦子さんの母親の許可を得て、悦子さんの部屋を探索し、悦子さんのパソコンから「モッカ」と名付けられた動画を発見すること、などであろうか(長いわ!)。

 KATOR氏とはまたいかにも怪しげだが、現行の制作陣のひとり、寺内康太郎の一味らしい。

 

 そして、悦子さんのPCから発見された動画は、ある意味ヤヴァい。
 川居女史ですら「これ、公開できませんよね」と言っているが、当然、ヘーキで公開してしまうのだ。

 

 動画は、8才の少女がカメラに向かって延々と語り、最終的には窓を開けて外のベランダから飛び降りてしまう、というものだ。
 ココまでワンカット。

 

 どうってこと無いと言えばどうってこと無いが、ヤヴァいと言えばヤヴァイ。
 8才の少女の自殺動画なのである。

 語る内容は主に自分をイジメていたクラスメート達やそれをほったらかした教師たちへの恨み言である。
 そして少女は最終的に「そうだ!みんなモッカになればいいんだ!まずアタシがモッカになるね」と言って飛び降りてしまうのである。

 

 まがりなりにも8才の少女を巻き込んで、延々と分けのわからない思想を語らせた挙げ句、死を選ぶ、という動画。
 なんとなく、ヤラセだったら許されるものではない、という気がする。

 

 フィクションなら許される。
 ドキュメンタリーだったら許されるもクソもないが公開が許されない。
 ヤラセだったら許されない。

 

 結局、この辺を曖昧にしたままヒリヒリした感じを持続しつつ浮遊し続けるのが、ほん呪シリーズの魅力なのかなぁ、、、

 

 現在、磯崎茂氏と悦子さんの二人が失踪しており、その行方を追うために演出補が3人増強されている。
 特に、20代女性のくせに初登場の場面でくわえタバコ、自ら「アタシ常識無いんで」とのたまう舞木ひと美嬢はなにかやらかしてくれそうな期待をもたせる。

 

 中編のラストは、委員会による磯崎家の監視下、娘の由美ちゃんが包丁を持ち出したので慌てて止めに入った寒ちゃん(カワイイ)が包丁を持ったままの由美ちゃんと揉み合いになり、倒れて起き上がらない、と言うもの。
 寒ちゃん(カワイイ)、辞めちゃうんじゃないの?

 

 そろそろ新体制の色が分かってきたかなぁ、、、

 

「サプライズ」と「夏合宿」は今までどおり割とハッキリ顔が写っている。

 

 そして前作のウェアラブルカメラに続いて今回はドローンを使用している。

 つまり、
”垈腸鬚覆發里隆蕕鬟魯奪リ表現する。
⊃靴渓椶離瓮妊アが好き。
 といったところがすぐ挙げられるだろう。

 

 もう一つ、菊池体制が徹底的に追求していた「禍々しさ」はすっかり影を潜め、「奇妙な味」みたいなものを追求しているような気がする。

 さらに、福田体制らしく、演出補が増えて、演出補の生き様、みたいなものが表現されるようになっている。菊池時代にも散々「演出補イジリ」はあったが、寒ちゃん(カワイイ)と舞木の描き方は、他人にイジられるのではなく、自ら身をもってナニかを証明していく、という迫力がある。

 

 まさか、そのうち舞木ひと美が演出に昇格する時代が来る、とでも言うのだろうか、、、

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at 20:27, 空中禁煙者, 邦画

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