2012.05.13 Sunday
「スリーデイズ」 アメリカ人がフランス的感性に挑戦している映画
ある日突然妻が殺人罪で逮捕されたオトコが、妻のために奮闘するハナシ。「クラッシュ」のホール・ハギス監督作品。2008年のフランス映画のリメイク。
ポール・ハギス監督はこのハナシのどこに興味を持ってリメイクする気になったんだろう。おそらく、このハナシのフランス的なところに違いない。
この映画、プロットが実にアメリカ的じゃないのだ。微妙なところだが、おそらくアメリカ人には(おそらく日本人にも)、このプロットは思いつかないのではないか。
この映画、プロットが実にアメリカ的じゃないのだ。微妙なところだが、おそらくアメリカ人には(おそらく日本人にも)、このプロットは思いつかないのではないか。
殺人罪で投獄された妻のために奮闘するハナシ、と聞けば、誰でも「ああ、冤罪を晴らすハナシだな、、、」と思うだろう。
真犯人を見つけるとか。
それがダメでも妻が犯人じゃない証拠を見つけるとか。
でも、全然そうじゃない。そういうハナシには全然ならない。
真犯人を見つけるとか。
それがダメでも妻が犯人じゃない証拠を見つけるとか。
でも、全然そうじゃない。そういうハナシには全然ならない。
つまるところ、「正義」に興味が無いのだろう。「正義」が実現されなくても構わない。コレは「正義」病にかかっている、アメリカ人には無理なのではないか。
興味があるのは「愛」だけ。
なんともフランス的ではないか。
興味があるのは「愛」だけ。
なんともフランス的ではないか。
主人公の短大講師は口では「妻は無実だ」と言っているが、実はどうでもいいのだろう。
彼は裁判で妻の有罪が覆りそうにないと知ると、一気に妻を脱獄させる、と言う選択に飛びついてしまうのだから。まだ、真犯人を見つける、と言う手は有効だと思うんだが。
要は、愛の為に、親も、名誉も、正義すら捨てられるか?がテーマなのね。
彼は裁判で妻の有罪が覆りそうにないと知ると、一気に妻を脱獄させる、と言う選択に飛びついてしまうのだから。まだ、真犯人を見つける、と言う手は有効だと思うんだが。
要は、愛の為に、親も、名誉も、正義すら捨てられるか?がテーマなのね。
脱走計画自体は何やら杜撰で行き当たりばったりな感じもあるが、一旦ことが動き出してからのサスペンスはスゴい。動物園のくだりなど、サスペンスが主人公のミス頼みで生まれているところは気になるが、テンポの良い切り返しで、逃げる方も追う方も死力を尽くしてる感じはよく出てる。
主人公のラッセル・クロウは後半アクションになってからは、全てを納得させる存在感を示すが、前半、短大の文学講師に見えなくて困る。授業で「ドン・キホーテ」の授業をしているシーンなど(スペイン文学が専門なのかな?)ギャグにしか見えない。
その父親にお懐かしや「F/X」シリーズのブライアン・デネヒー。顔は似てないが、鈍重な雰囲気の肉体がよく似ている。寡黙だが、息子の判断をすべて受け入れる覚悟を表情と肉体で表現していて流石。
その父親にお懐かしや「F/X」シリーズのブライアン・デネヒー。顔は似てないが、鈍重な雰囲気の肉体がよく似ている。寡黙だが、息子の判断をすべて受け入れる覚悟を表情と肉体で表現していて流石。
ところでこの映画、妻の容疑が冤罪なのかどうか、観客にはラスト近くまで判らない作りになっている(オリジナルはすぐに明らかになるらしいが)。つまり、妻役の女優さん(エリザベス・バンクス)の演技をどう観ていいのか解らないのね。こういう役って女優さんにとっては不利だよね。ポール・ハギス監督が、何と言って演技指導してたか気になりますね。
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