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マジックソープ ベビーマイルド 236ml
マジックソープ ベビーマイルド 236ml (JUGEMレビュー »)

中年オトコが石鹸をオススメかよッ!!と言うなかれ。ワタシはコレをガロンボトルで買い込んでます。
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「デッドプール」 深刻ブらないアメコミもの

 気が利いてる。
 なんか気が利いてる。

 

 オープニングのクレジットから、もう気が利いてる。
 タイトルバックの映像も気が利いてる。

 

 オープニングクレジットのあと、激しいアクションシーンがあるが、コレも、アクションの帰結がこちらの予想をちょっとずつ上回ってくる感じがとても気が利いてる。

 

 主人公のデッドプールさんは呼吸するのと同じペースで軽口を叩いているご陽気なヒトで、実はアクションコメディでもある。
 動きのギャグはあんまりなくて、デップーさんの軽口だけがコメディ要素なのだが、コレまた軽口が気が利いているので、ちゃんとコメディとしても成立している。

 

 原作はアメコミらしく、いわゆる「X-MEN」ものの一編でもあり、デップーさんは超マジメなX-MENのメンバーに
「キミもX-MENのイチインになってセーギのために戦おうよ」
と勧誘されてたりする。
 よく知んないけど、X-MENの正式メンバーらしきヒトが二人ほど出てくるのだ。
 そのうちひとりはX-MEN見習いの少女で、なぜか坊主アタマであり、コレをデップーさんに徹底的にからかわれている。
「『エイリアン3』のリプリーか」とか「シンニード・オコナーでも聴いてろ」とか。
 当然、少女に通じるわけもなく、少女から正しく
「だまれジジイ!」
とツッコミ返されているところが気が利いている。

 

 基本的にフザケた性格であるデップーさんはクソ真面目なX-MENを毛嫌いしており、出来ればX-MENに入りたくないと思っている。
 このへんの距離感が、ワタクシ空中さんのようにいわゆるアメコミモノの、
「くだらないことを深刻ブッてやっている」感が苦手な感じと重なっているところが気が利いている。

 

「くだらないことを真剣にやる」
のはとても大事なことだが、
「くだらないことを深刻ブッてヤラれるとゲンナリしてしまう。

 

そんなわけで、深刻ブッてるアメコミ物が苦手なヒトにもオススメできます。

JUGEMテーマ:映画

at 19:34, 空中禁煙者, 洋画

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「ほんとにあった!呪いのビデオ 67」 シリーズ最凶の禍々しい動画登場、、、

 気がつくと菊池カントク時代も長いねぇ、、、
 あと、なんとなく一本が長いエピソードが増えて、1巻に収められる本数が減ったり、1巻の長さが長くなったりしている気がする。
 やっぱり長編にこそ菊池カントクの本領が発揮されるからかなぁ、、、

 

「ロッククライミング」
 恋人の女性が岩場でロッククライミングしようとしているところを撮っていると、上から人体がドサドサ降ってくる。
 音がちょっと衝撃的だが、降ってきたはずの人体が消えている地面を映す前に、一回空を撮って視線を切るのが残念。

 

「奇怪な過去」
 52巻にあった「奇怪な未来」と言うエピソードの後日談という、トリッキーな作品。
 「奇怪な未来」は2011年に撮ったホームビデオに、突然2015年に投稿者自身がこれから首吊り自殺するの映像が紛れ込んでいる(ちゃんとビデオに日付が入っている)、と言うもの。
 52巻発売時点でまだ2013年であり、ちゃんと憶えていたスタッフは、ビデオに入っていた日付、2015年7月16日の一ヶ月前から投稿者と連絡を撮ろうとしていたのである。

 

 律儀というか几帳面というか、、、
 投稿者の柴崎氏とは連絡が取れなかったものの、いとこの女性と連絡が取れる。いとこ女史のハナシによると、現在柴崎氏は失踪中であり、失踪前には何故か必死で「託児所で起きた事件」について調べていたと言う。
 さらに柴崎氏の姉のハナシも聞くと、柴崎氏自身が幼少期に託児所で事故にあったことがあり、それ以来柴崎氏は不思議な「おばあさん」が見えるようになったという、、、

 

 ここで例によって委員会によってなんとも大胆な推論が繰り広げられるのだが、、、
 まあ、お得意の「ファイナル・デスティネーション」ネタのバリエーションである。

 しかしそんなことはどうでもいい。
 問題は、この後公開される「託児所の事故について調べていた柴崎氏の部屋から発見された謎のVHSビデオ」の内容である。

 

 コレがスゴい。
 なんだコレは。
 なんかとてつもなく禍々しいモノを見せられてしまった、と言う感じ。

 

 映像は2カットあり、ひとつは託児所の階段を上から撮ったカット(何故託児所の階段と解るかというと、一番上にフック付きの柵が付いている)。
 もうひとつは託児所の内部の風景。
 この2つを二回ほど切り返していて、正直言って作り物感は否めないのだが、、、(誰が編集したんだよッ!!)

 

 階段のカットは、霧のような人影が徐々に階段から上がってくる、と言うもの。
 コレは大したことない。
 問題は、託児所の内部を映したカットだ。

 ベビーベッドが2つほどある託児所の内部。子供が二人映っていて、ひとりはベビーベッドに寄りかかっていて、もうひとりは寝転がっている。

 で、ですね。この二人がもう、微動だにしないのね。
 正直言ってこの時点で既に死んでいるようにも見える。
 もっと正直に言うと、どちらかと言うと人形のようにも見える。
 さらに言わせて貰うなら、ベビーベッドのあるような託児所であるならば、そこにいるのは「乳幼児」と言われるような年齢の子供と思われるが、この二人(ほとんど「2体」と書きたくなってしまうのだが)は、せいぜい小学校高学年、下手すると中学生くらいに見える。

 

 つまり、そこに映し出されているのは、「中学生くらいの遺体だか人形だかが放置してある託児所の風景」といったようなものである。

 そして2カットのバックには延々とわけの分からない、女性の声による鼻歌のようなモノが流れていて、コレがまたとてつもなく不気味である。

 

 もう一度言う。
 なんだコレは。
 一体全体何のつもりなのか。
 もう、訳が分からないのだ。

 例えば、金儲けのために誰かが「じゃあ、不可解なことが起こる託児所の風景でも撮るかな、、、」とか言ってこの映像を撮ったとしたら、そいつは気が狂ってると思う。とてもまともな神経で撮れるシロモノではない。

 

 実を言うとこの後この託児所の映像の中にも「不可解な」事象が起こるのだが、んなもんどーーーーでもいい。この「託児所の風景」自体が持つ不気味なインパクトに比べればクソみたいなもんだ。

 

 ほん呪史上トップの禍々しさを誇る映像だと確信する。

 

「合唱」
 前のエピソードがインパクトありすぎてどーでもいいのだが。
 小学生が合唱していて、一曲終わって礼をすると、ひとりだけ礼をしていないしてない少女がいる。
 一応この少女の正体らしきものが語られる。

 

「シリーズ監視カメラ 扉」
 コレはちょっと笑う。
 とある倉庫を開けっ放しにする奴がいるので、経営者がカメラを仕掛ける。
 深夜の荷物の出し入れが映るが、やがてひとりが倉庫の扉をちゃんと閉めないで帰ってしまう。閉めようとするのだが閉まらないのだ。
 目には見えないくせに物理的な力を示す霊の一例。

 

「人形焼」
 あんこの入ったお菓子のハナシではない。

 

 海辺で焚き火を始めるが、すぐに燃やすものがなくなってしまい、なんと、仲間のひとりが付近に住み着いていた女性ホームレスの持ち物を持ってきて燃やし始める(この時点で鬼畜だと思う)。
 服とか燃やしてるうちはまだいいが、ぬいぐるみを燃やした途端に、、、と言うハナシ。
 つまり、女性ホームレスは亡くなっているということだろう。

 

「テーブルゲーム」
 何故、タイトルが「麻雀」じゃイカんのか。

 

「禁忌」
 夏の三ヶ月連続リリース用の長編の第一回。

 

 保険会社のOLが自宅で女子会を開いていると、ふすまが映るたびに開いていき、、、と言うハナシ。

 この部屋の住人、八幡女史が会社を休んで引きこもりがちになってしまったので、委員会は撮影者=投稿者と八幡女史を訪ねると、窓という窓をダンボールでふさぎ、あらゆるスキマをガムテープで目張りしていた。
 最終的に八幡女史は自殺未遂を起こしてしまうのだが、この八幡女史まわりだけを見ると、ごくありがちにして何処かで見たような展開で、とても三ヶ月もつとは思えない。

 

 しかし、取材するうちに、事件は八幡女史本人の知らないところで動いていたのであった、、、

 八幡女史を取材してわかったこと。

‘韻献▲僉璽箸里ばちゃんの証言:八幡女史は婚約者を名乗る「生きてのか死んでるのかわからないようなオトコ(シドい言われよう、、、)」に見張られていた。おばちゃんはストーカー被害を心配していた。

大学の先輩の証言:知り合いのカメラマンに「処女っぽい外見のモデル」を探していると言われ、本人に無断で八幡女史の写真とプロフィールを渡した(シ、シドい、、、この先輩、堂々と顔出ししてるけど、犯罪じゃないやろか)。

 

 この二つが今後効いてきて、三ヶ月もたせられるネタになるんだろうなぁ、、、と言う感じ。
 あと、演出補の阿草と言うオトコが、演出補時代の菊池カントクや、一時期の森澤のような「快刀乱麻を断つ演出補」役割を演じていて、今後の活躍が期待できる。

 

 今回はもう、「奇怪な過去」のインパクトに尽きる。
 この映像の出処こそ徹底的に調査すべきだと思う。
 それくらいヤヴァいです。
 菊池カントクお得意の探検ごっこもないし。

 イヤ、調査すべきじゃないかな、、、
 正直、あの映像には二度とかかわらない方がいいような気もする。
 ワタクシ空中さんも二度と見る勇気はない。

JUGEMテーマ:ノンフィクション

at 01:16, 空中禁煙者, 邦画

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「極秘捜査」 ある意味タイムリーな実話映画

 「極秘捜査」と言うタイトルで、たしかに主人公のコン刑事は警察上層部の意向に逆らって極秘捜査にこだわり続けるが、このハナシのキモはそこじゃない。

 韓国では有名な実話であるらしいこの誘拐事件は、事件の構造としては以外に単純であり、さほど目新しくも強烈でもない。。
 にも関わらず敢えて映画にする価値があると思われたのは、おそらくはひとりの占い師が絡んでくるからだろう。

 

 朴槿恵大統領弾劾のキッカケとなった「親友」なる人物が実は占い師であることもあり、韓国では占いと言う行為がどう受け取られているのか、我々日本人には興味深いところではあり、ある意味タイムリーな映画でもある。
 我々日本人には、一種のカルチャーショックを体験できる映画としても機能しているのだ。

 

 1978年、釜山。
 水産会社社長の娘、小学生のウンジュが誘拐される。犯人からの接触はないが、防犯カメラの映像や一緒に下校した友人の証言から誘拐は明らかだった。
 占い狂の社長の妹は義姉を連れて占い師をたずねるが、何人に訊いても「ウンジュは既に亡くなっている」と言われてしまう(コレも日本の常識で言うとどうかと思うが、、、)。
 そんな中、ソウルでエラい導師についての修行を終わらせて釜山に帰ってきたばかりのキム導師だけは「ウンジュは生きている」と断言する。
 しかし同時に「ウンジュを生きて救出するためには、釜山警察のコン刑事を捜査に加える必要がある」と言い出す。
 コン刑事は確かに過去に誘拐事件を解決したことがある腕利きだったが、今は収賄の疑いをかけられて機動隊に左遷されている。
 キム導師にすがるしかない社長夫妻はカネとコネを使ってコン刑事を捜査に加えようとするが、肝心のコン刑事は、「人質が死ねば責任を押し付けられる損な役回りだ」と協力を拒む。
 しかし、偶然にもウンジュの同級生だった長男の「ウンジュは金持ちじゃない子とも仲良くしてた」と言う言葉を聴いて、捜査に協力することを決意するのであった、、、

 

 当初は自分を厄介事に巻き込んだキム導師を恨み、「なんで占いなんてタワゴトに付き合わなきゃならないんだ!」と怒っていたコン刑事だったが、キム導師が犯人が初めて連絡してくる日、更には連絡してくる時間まで当てるのを目の当たりにし、徐々に見方が変わってくる。
 やがて犯人の身代金受け渡し要求場所がソウルに移るにつれ、ソウル警察、釜山警察との三つ巴の手柄争いの中、卑劣な釜山警察班長の罠に落ちて信用を失ったコン刑事は、キム導師の唱える見通しにすべてを掛けざるを得なくなる、、、

 

 制作陣が実際にどう思っているは判らないが、少なくとも映画の構造としては、観客が占いに対して肯定的な感情を持つように作られているわけだ。
 この点は、ご丁寧に「アメグラ」式の後日談まであり、さらに強調される。

 それはまるでロートル刑事が馴染めない新しい捜査手法であるかのようだ。例えばプロファイリングとかDNA鑑定とか。

 

 韓国のヒトたちと日本人ではこの映画に対する感情がまるで違うのだろうか。
 ワタクシ空中さんさはこの映画における占いの扱いについてどういうスタンスで望めばいいのかよく解らないまま映画が終わってしまった。
 そしてこの映画における占いの扱いについて迷っていると、この映画を楽しみそこねてしまう。
 刑事たちの捜査ドラマとしても、犯罪を巡る人間ドラマとしてもある程度レベルはクリアしているのだが、だからこそなおさら中途半端な印象になってしまう。

 

 コン刑事はご贔屓「チェイサー」のキム・ユンソク。相変わらず、どこか醒めていながらしつっこい人物像を好演。韓国映画はこういう枠にはめるキャスティングが多いのかもしれない。

 

 キム導師にユ・ヘジン。このヒトはネット上では吉本新喜劇の「ドリルされる方」に似ていると評判だが、ワタクシ空中さんは観ている間中、元ハローバイバイの金成に似ていることが気になってしょうがなかった。
判らないヒトは「プープー星人」でググってください。

JUGEMテーマ:映画

at 20:44, 空中禁煙者, アジア

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「残穢[ざんえ]―住んではいけない部屋―」 ある意味「ほん呪 THE MOVIE」

 主人公の「私」は女流ホラー・ミステリー作家。夫もミステリー作家で、つまり小野不由美本人(映画化にあたって若く、美しくなっているが)。
 彼女はホラー雑誌に読者から投稿された実話を元にした怪談実話の連載を持っている。

 

 「読者からの投稿を元にした怪談実話」

 

 これはつまり「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズ(以下、「ほん呪」で)のコンセプトと同じであり、テキストベースの「ほん呪」と言っていいだろう。
 もしかするとオレが知らないだけで、読者からの投稿を元にした怪談実話というジャンルは昔から確立しており、「ほん呪」がそれを元にしているのかもしれない。

 

 コレはまさに「ほん呪」シリーズの生みの親であり、初期作品の監督にしてなんと未だにナレーションを付けている中村義洋氏が監督するべくして生まれた原作と言っていいだろう。
 コレを中村義洋氏以外が監督することになったら、TV版の「子連れ狼」の主役を萬屋錦之介に取られた映画版の「子連れ狼の主役、若山富三郎先生級に怒り狂ったのではないか(ちょっと違うし、そんなことないか、、、)

 

 ストーリーは当初、「ほん呪」でもよくある、「無関係と思われた複数の事件の元が実は同じ」と言うパターンであるかのように進む。
 しかし、きっかけとなった投稿の送り主、女子大生でミステリー研究会部長の「久保さん」(橋本愛)と「私」(竹内結子)のコンビが調査をすすめる内、事件は「さらなる奥」を見せ始める・

 

 巧いなぁと言うか、ヤラれたなぁ、と思うのは、ここで、「私」の同僚のホラー作家「平岡芳明」なる人物が絡んでくることである。
 この人物、無駄なバイタリティといい胡散臭さといい、登場した途端、「アレ?コレ『異形コレクション』の平山夢明じゃね?」と思ったのだが、なんと、原作では堂々と「平山夢明」を名乗って登場するらしい。

 他人の小説にヌケヌケと実名で登場するとは、胡散臭さもココに極まれりと言う感じだが、佐々木蔵之介はこのバイタリティと胡散臭さを体現できていて見事。本人に何度もあって研究したのではあるまいか。

 

 で、ですね、ナニが巧いかというと、ココで第二の(夫の綾辻行人を含めると第三の)実在の有名人を出すことで(有名度合いも絶妙)、一気にリアリティが増すことだ。小野不由美氏、平山夢明氏にギャラ払ってるんだろうか。

 

 おそらくはホラー業界のヒト御用達の喫茶店で打ち合わせしていた「私」と編集者のハナシに強引に割り込んできた平岡芳明氏、自分の仕事に繋がるかどうかは度外視して、ただ単に「面白いから」という理由で「私」と久保さんの調査行に協力しまくる、どころか主導権さえ握り始めるのであった、、、

 

 平岡芳明も「たぐっていくと根は同じ」と言って面白がっていたが、調査を続けるうちに、同じ呪いがほうぼうに根を伸ばしているのではなく、ひとつの呪いが次の呪いを産んでいく、と言う「連鎖」の構造になっていくことが判って来る。

 

 コレは新手だな、と思った。
 ひとつの呪いでヒトが死ぬ。するとその死が新たな呪いを産むのだ。
 従って、呪いで死んだ人間達が死ぬ前に残した言葉や状況は、ひとつひとつが違う。
 だから結果(例えば呪いによって生まれる霊現象)から見ると、繋がっているようには思えなかったのだ。

 

 映画はこの連鎖する呪いを、ひとつひとつ解きほぐしくて行く形で進む。
 それは、ホラーと言うよりは、ミステリーのフォーマットに近い。
 結果として、この映画は、「怖い」というよりは「面白い」。

 

 おなじ「ほん呪」一味の白石晃士による「ノロイ」という、「一見無関係に思われた事件がたぐっていくと根は同じ」式の映画があったが、あの方が怖い。
 アレは呪いが映画の中で進行中で、呪っている本人の強烈な悪意が映画の中に蔓延していたが、「残穢」では基本的に呪っている本人は(数人いるわけだが)既に大昔に死んだヒトばっかりだからではないか。

 

 この映画では、ある大きな事件を、なんとなく登場人物たちが「コレが大元だったか、、、」と認定した雰囲気をだして調査を終えてしまうが、本当に怖いのはココから先なのかな、という気もする。
 ココで本当に終わりかどうかわからないのだ。

 本当はまだまだ先があって、なにか「本当にヤヴァいもの」に行き着いてしまうのではなかろうか、という妄想をかき立てる。
 そこまでやると、ミステリーさえ超えてSFになってしまい、ホラーを求める心つもりだと、白けてしまう気もするが。

 

 とにかく佐々木蔵之介の演技が光っているが、竹内結子と橋本愛は地味に抑えた演技に徹していて、やや映画的な魅力には欠ける。。
 特に橋本愛ちゃんはヘアスタイルが似合ってないというか、橋本愛ちゃんに不利な髪型になっていて可愛そう。
 中村義洋氏は女性をキレイに撮ることにあんまり興味が無いのだろうか。
 どうせリアリティを捨てて美人女優起用したんだから、もうちょっときれいに撮ってあげてもいいと思うんだが、、、

 

 まさか、中村カントク、女優だということを忘れて演出補のツモリで撮っている、とでも言うのだろうか、、、

JUGEMテーマ:映画

at 04:04, 空中禁煙者, 邦画

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「64-ロクヨン-後編」 前後編にしたほうが儲かるの?

 県警捜査一課が、14年前の事件のそっくりな誘拐事件を、同一犯と思っているのか、模倣犯と思っているのか、或いは判断がつかずに悩んでいるのか、解らないのは、まあ、いい。主人公の佐藤浩市が、今は捜一を離れ広報官だからだ。

 しかし、捜査一課長である三浦友和(コレも年齢的にどうかと思うけどなぁ、、、)が「我々はロクヨンの捜査をしている!」と言うのはずるいと思う。
 結局、何故捜一が第二の誘拐事件の真相に気づいているのか、描かれないからだ。
 特に、事件全体の焦点となる「幸田メモ」の主である幸田を見失っている描写があるだけに、ミステリーとして不誠実と言われても仕方ない。

 

 さらに言えば犯人グループは被害者の長女のどうやって知ったのかとか、そもそも犯人グループは「64」と同様の事件を起こしてナニがしたかったのか、とか、描写不足が多すぎて、どうでも良くなっている。

 イヤ、正直なトコロ、瀬々監督も、佐藤浩市の演説の後は、どうでもいいのではないか。
 ラスト近くの、被害者の次女が永瀬正敏の工場を訪れるシーンあたりからラストに至るまで、展開の脈絡が掴めず、素人が編集したような映像になってしまっている。
 自分がやりたこと終わっちゃった後、いくらなんでもテンション下がり過ぎではないか。

 

 後はまあ、映画としてというより原作上の問題かもしれないが、前半、ひき逃げ事件の加害者の実名を警察が発表するかどうかで、県警広報室と記者クラブが大揉めに揉めているシーンが有る。
 原作者の横山秀夫氏が県警の記者クラブ詰めの記者だった頃は、記者クラブ詰めと言えば新聞記者の花形だったかもしれないが、今は警察発表を垂れ流すだけのヒトたち、と言うイメージが有り、このシーンでの記者クラブの面々がなんだかバカにしか見えないのは困りものだ。
 警察が発表しないんだったら、自分たちで調べればいいのに、と思ってしまう。多分、警察が正式発表しないうちにスッパ抜くと記者クラブから除名されるとかなんとかあるんだろうが。

 

 なんかもう、アラ探ししてるだけになってきたが、最後にもうひとつ。
 前編のエントリーで書いた4.主人公の娘の失踪、について。

 娘の引きこもり→失踪の原因は、容姿が美人である母親(夏川結衣)に似ず、父親似であること苦にして、と説明されているが、肝心の娘の容姿については、激しい動きと長い髪で必死に隠して逃げている。

 

 映画としてはココ逃げちゃダメでしょ。特殊メイクでもなんでもして、観客が「ああ、これじゃあなぁ、、、」とある程度娘に同情できるようにしないと。
 或いは全然似てないのに少女特有の不安定さがそう思わせている、解るようにするとか。
 ココを逃げるくらいなら、娘のエピソード自体切るべき。

 

 全体的に、瀬々監督としては佐藤浩市の演説周りだけやれれば良かったのに、ショーバイ的な要請で前後編にまで引き伸ばしたのかな、と言う感じすらある。
 いや、それならまだ、コレでいいと思って作ってるよりは、救いがあるかなぁ、、、

JUGEMテーマ:映画

at 20:41, 空中禁煙者, 邦画

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